IBF.WBA.WBO.WBCスーパーライト級王者で現代を代表するスーパーライト級トップボクサーの1人としてトップボクサーたちから避けられる存在のジョシュ・テイラー。スコットランドのスーパースターとして大きな注目を集めています。
現在WBC,WBOIBF.WBA王座を保持しており、WBSSスーパーライト級トーナメントにて優勝。強打のスイッチヒッターで、今後の活躍が最も期待される一人。先物買いですが、個人的にはそのうちパウンド・フォー・パウンドのリストにも顔を出してくるのではないかと感じています。
最近は国内での試合から元世界王者クラスとの対戦も増えWBSSの準決勝戦ではIBFスーパーライト級王者のイバン・バランチュクとの初の世界戦を制してIBF王座を戴冠。見事に無敗のまま王者となりトーナメント決勝進出を決めて決勝では当時無敗のレジス・プログレイスを予想不利を覆して見事に判定勝ち。アリのトロフィーも手にしています。
テイラーは現在スーパーライト級では史上2人目の4団体と宇一チャンピオンであり、ウェルター級への参戦が期待されますね。
ということで、今後にも大きな期待がかかるスコットランドが誇る天才ボクサーのジョシュ・テイラーの試合をより楽しむためにテイラーのこれまでの来歴をまとめてみました!!
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目次
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テイラーの戦歴
テイラーのプロフィール
ジョシュ・テイラーは1991年生まれの28歳。プロデビューは2015年と遅く、スコットランドのエディンバラ出身の強打のサウスポーです。
同じスコットランドの英雄には3階級制覇王者のリッキー・バーンズがおり、スーパーフェザー級、ライト級、スーパーライト級を制した名王者ですね。
テイラー自身はここまでプロキャリアで14戦しかしていません。しかしそれでも世界に2000人近く登録されているスーパーライト級で2位の評価を得ていることからポテンシャルの高さがうかがえますね。
地元のグラスゴーでは絶大な人気と集客力を誇り、BOX SCENEでも彼の試合のレビューは大きく報じられ、期待の高さがわかりますね。
身長178センチの彼はリーチ177センチ。最大の武器は圧倒的なパワーを誇る左右の拳で、回転力、タイミング共に一流です。特に相手のうち終わりを狙った右フックはカウンターで相手を一撃でKOできる切れ味を誇り、左右のボディ打ちも相手の心を折るに十分すぎる威力を持っています。
おまけにスイッチヒッターで的を絞りずらく、常にサイドに動くため相手からしたら嫌気がさしてきてしまうような選手ですね!
プログレイスさんまさかの楽勝で決勝へ…レジス・プログレイスvs.キリル・レリク試合後のコメントもあり!
これまでの実績
テイラーは2015年25歳にしてプロデビュー。デビュー戦からアメリカで6回戦を戦い、6連続格下相手にKO勝ち・・・7戦目で初の12回戦となるコモンウェルスのスーパーライト級王座を王者デイヴ・ライアンとの決定戦に出場。その試合にて5ラウンドでライアンをKO。無敗のまま初のベルトを手中にします。
その後8回戦で判定勝ちを経験し、2017年7月に国内ビッグマッチを迎えます。WBCシルバー王者のオハラ・デービスとの王座統一戦です。
デービスはオーソドックスの強打者でとにかくフックを振り回してくる剛腕スタイル。歯に衣着せぬ物言いでテイラーを罵倒し、試合前には一触即発になるほどの盛り上がりをイギリスで見せました。
そして試合はテイラーがスキルの差を見せつけて7ラウンドにデービスの打ち終わりに右フックのカウンター!!立ってきたデービスに追撃を浴びせるとデービスは戦意喪失しテイラーが国内最強を証明しました!!
そんなに言っても結果変わらんと思うよ…ジョシュ・テイラーvs.ライアン・マーティン
元王者狩りと世界へ・・・
デービスを下したテイラーさんはここから世界王座を視野に入れた試合に本格的に乗り出します。
2017年11月には元IBFライト級王者で5度の防衛に成功した技巧派王者のミゲール・バスケスと対戦。バスケスはミッキー・ベイに議論を呼ぶ判定負けで王座を追われたもののメルシト・へスタやアメス・ディアスなどの強敵を退けてきた一流選手です。
しかし、テイラーは小手先のテクニックよりもパワーで大きく勝り、9ラウンドに右ボディでバスケスをKO。キャリア初のKO負けを擦り付けました。
さらに元WBCスーパーライト級王者のビクター・ポストルを迎えます。ポストルはルーカス・マティセーを10ラウンドでKOしたオーソドックスのアウトボクサー。ソリッドな右とジャブを駆使する技巧派でテレンス・クロフォード以外に敗北を喫したことはない一流選手です。
テイラーはこの試合キャリア初となる苦戦を演じます。常に位置を変えて動き出しにジャブをついてくるポストルに苦戦したものの運動量と手数で勝り、10ラウンドにダウンを奪っての判定勝ち。世界挑戦を大きくアピールする一戦となりました!
テイラーはやはり地力がすごいな…ジョシュ・テイラーvs.ビクトール・ポストル
WBSSへの出場と現在
テイラーは2018年スーパーライト級で開催されることとなったWBSSトーナメントに出場。WBC暫定王者のレジス・プログレイスが第一シードとなりましたが、テイラー様はWBA王者のキリル・レリクを差し置いて第2シードに・・・イバン・バランチュクを第4シードとしてトーナメントが開催されます。
テイラーが選んだ相手は無敗のアメリカ人プロスペクトのライアン・マーティン。強打者で攻防分離のフィジカルファイターです。
地元のグラスゴーにマーティンを迎えたテイラーは大方の予想通りマーティンを圧倒。全くもって付け入る隙を与えずマーティンの射程距離には一切入らない圧勝で7ラウンドTKO勝ち。ノーダメージで初戦を突破しています。
準決勝ではアンソニー・イェジットを激闘の末破ったベラルーシの野獣。イバン・バランチュクと対戦し、この試合はバランチュクの持つIBF王座がかけられます。つまり初めての世界戦であり、5月18日グラスゴーで行われましたな。
バランチュクは最後までスコットランド開催を渋っておりコンディションが心配されましたが試合はすごい激闘に。前に出まくるバランチュクにテイラーはボディと左右フックを軸に6ラウンドにはカウンターの右フックでダウンを奪います!しかし後半バランチュクの巻き返しを受けて試合は判定へ。結果はテイラーの判定勝ちで王座を獲得しました!
そして試合後には一足先に決勝進出を決めていたWBA王者のレジス・プログレイスがリングイン!テイラーの試合を褒め称えて2人の対戦は10月26日に実現しますね!!
おいおいバランチュクさん思ってたより強いやん…ジョシュ・テイラーvs.イバン・バランチュク試合後のコメント、プログレイスのコメントもあり!
そしてテイラーは地元のロンドンでプログレイスと激突。プログレイスはWBAチャンピオンでこれまで元IBF.WBAチャンピオンのジュリアス・インドンゴを2ラウンドKO、元WBOライト級チャンピオンのテリー・フラナガンに判定勝ち、WBAチャンピオンだったキリル・レリクをKOしてトーナメントで苦戦することなく勝ち進んできたサウスポーの強打者です。試合前には激しく舌戦をしていましたな。
そして試合は期待にたがわぬ熱戦となりますがテイラースウィフトがインサイドでの攻防で前半上回ります。プログレイスの腕を振り回すスペースを奪ってフックとアッパーをねじ込むとプログレイスはポイントをロスト。後半にはプログレイスが重い左ストレートを当ててテイラーが大きく目を腫らせたもののテイラーが逃げ切って判定勝ち。見事に王座統一を果たしてモハメド・アリのトロフィーを獲得しました!
この試合に勝利したテイラーはもう一人の無敗の統一王者であるWBC.WBOチャンピオンのホセ・ラミレスとの対戦を希望。この二人の試合が実現すればテレンス・クロフォード以来のスーパーライト級4団体統一チャンピオン誕生になリますね!
やはりギリギリ勝てたな…レジス・プログレイスvs.ジョシュ・テイラー 試合後のコメントもあり!
トップランクとの契約と統一チャンピオンとして
テイラーはWBSSトーナメント後にトップランクと契約。プロモーターのフランク・ウォーレンともサインをしますが、前のプロモーターには契約不履行を指摘されてトレーナーのシェーン・マクギガンともタッグ解消。新たにベン・デービソンとタッグを組みましたが少し心象の悪い移籍となりましたね。。。
そしてテイラーは9月にIBF指名挑戦者のアピヌン・クウォンサンとの対戦をアナウンス。クウォンサンは日本で近藤明宏を痛烈にノックアウトしておりパワーのあるタイ人ですね。この試合に勝つことでWBC.WBOチャンピオンのホセ・ラミレスとの試合が近づくので頑張ってもらいたいな。
そして試合はロンドンの無観客試合で行われてクウォンサンがアグレッシブに出てくるもののテイラーは初回終了間際にクリンチをほどいて踏み込み強烈な左ボディ!クウォンサンはのたうち回ってダウンし、10カウントなりテイラーが圧倒的な強さを見せましたね!!
口先だけではなかったな…ジョシュ・テイラーvs.アピヌン・クウォンサン
そして次戦はついにWBC.WBOチャンピオンのホセ・ラミレスと4冠をかけた試合に臨むことが決定。ラミレスはロンドンオリンピック代表のインファイターで無敗だったモーリス・フッカーを下して王座を統一。元WBCチャンピオンのビクトール・ポストルも下しており苦戦も多いものの地力のあるファイターですね。
そしてこの試合は開始からラミレスが前に来てテイラーがスピードで勝る展開に!ラミレスはプレッシャーをかけていたものの6ラウンドと7ラウンドにダウンさせられてテイラーがリード!テイラーはこのポイントを守り切って激戦を制しました!
今後期待される試合
これまですべての戦いに勝利し、スーパーライト級最強と評される実力を持つとされるテイラーに期待される試合はホセ・ラミレスとのリマッチ、ウェルター級への参戦です。
爆発的なパフォーマンスを見せて期待されるテイラーですがこれまでトップ中のトップの選手との対戦経験はプログレイス以外皆無。
現役世界王者との試合もイバン・バランチュク戦が初めてであり、この試合でテイラーの実力が本物なのか否かが見分けられる試合でしたがテイラーはしっかり苦戦。バランチュクの強さも確かなもので激闘を乗り越えましたね。
次のプログレイスはサウスポーの強打者でWBAタイトルを持っていたレリクにほとんど何もさせないままTKO勝利を奪った強敵。テイラーはインサイドの打ち合いで勝利を手繰り寄せましたがフッカーを痛烈にノックアウトしたラミレスとの試合はインパクトで負けてるかもしれませんね!
こーれはマジでどうなるかわからんぞ…ジョシュ・テイラーvs.レジス・プログレイス予想
テイラーのファイトスタイル
テイラーのスタイルはとにかく華麗で打たれずに打つ綺麗な顔で終わるボクシング。
相手を一方的に痛めつけて自分の間合いから離れずに打つため盤石の強さをみんなに見せることができ、相手からしたら自分のパンチが当たらないため強引に出るとカウンターが待ち受けているという状況なのでがんじがらめになってしまうんですね。
この人の強さのもう一つ秘密はガードの高さとハンドスピード。対戦相手を決して見くびらずにガードをあげて警戒を断つことはありませんし、このクラスでは圧倒的なハンドスピードを持ち、カウンターも高速です。
まだまだキャリアの浅い彼の状態で華やかなボクシングをするので、今後さらに人気が出てきて大きな試合で強敵との試合を経験することでさらなる進化が期待されています!!
俺今日からラミレスのファンになるかも笑笑モーリス・フッカーvs.ホセ・ラミレス 試合後のコメントもあり!
まとめとテイラーの今後
いかがでしたでしょうか?WBSSが行われ世界的にも層が厚いスーパーライト級で最強候補として君臨するジョシュ・テイラー。ワールドクラスの対戦相手を常に圧倒している彼の試合ぶりを見ているとこれから長年にわたって世界のトップ選手として活躍することはほぼ確実だと思われます。
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