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大激戦区のウェルター級でトップクラスに居座る元IBFスーパーライト級チャンピオンのセルゲイ・リピネッツさん。カザフスタンのハードパンチャーてして知られており、新たな激闘王として人気を博しております。

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スーパーライト級でプロデビューしたリピネッツはスーパーライト級でタイトルを無敗のまま獲得。初防衛戦で陥落してしまったもののウェルター級に乗り込んで世界ランキングでトップの座に来ています。

この人の強さはハードパンチ。タメを作って放つような、まるで空手の正拳突きの右のストレート、思い切り振り回す左右フックを持つアグレッシブさと攻撃力の高さを誇るパンチャースタイルです。

今後同じPBCと契約してる元WBAスーパー王者のキース・サーマン、WBAスーパー王者のマニー・パッキャオ、IBF.WBC王者のエロール・スペンス、元WBC王者のダニー・ガルシア、元ライト級王者のブランドン・リオス、元4階級制覇王者のエイドリアン・ブローナー、元IBF王者のケル・ブルックなど数多の強豪との対戦が期待されております。

世界的にとても層の厚いウェルター級のトップの一人として君臨するリピネッツの動向は常に注目を集めており、かのマニー・パッキャオのカードのアンダーカードにも出ておりますね。

これまで日本人の近藤明宏を下してタイトルを獲得しており、ウェルター級では元2階級制覇チャンピオンのレイモント・ピーターソンにノックアウト勝ちして引退させております。IBF暫定王座決定戦では実力者のカシアス・クレイトンと引き分けており、負けたのは4階級制覇チャンピオンのマイキー・ガルシア、新進気鋭のジャロン・エニスのみですな。

そんな今後もビッグマッチに関わり続けるであろうリピネッツの試合をより楽しむためにこれまでの経歴をまとめてみました!!

センス抜群のワンタイム!!キース・サーマン!!

リピネッツの戦歴

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リピネッツのプロフィール

リピネッツは1989年生まれ。カザフスタンのマルツク出身であり、現在はアメリカのカリフォルニアでトレーニングをしておりますな。

リピネッツはカザフスタンで生まれたものの9歳でロシアに移住。ボクシングをやる前はキックボクシングをしており2012年のヨーロッパ大会や2013年には世界選手権に出てますな。ボクシングのアマチュアキャリアは短く、35勝5敗の戦績を残しております。

リピネッツは身長170センチでリーチも170センチと決して大柄なファイターではないです。しかしタメを作って繰り出すパンチは打撃力がありますね!

一辺倒やね…セルゲイ・リピネッツvs.ライデル・ローズ

これまでの実績

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リピネッツは2014年にロシアのモスクワでプロデビュー。6回戦でデビューして判定勝ちでキャリアをスタートさせています。

そして次戦も6回戦で4ラウンドノックアウト勝ちを収めると3戦目はアメリカで6回戦にノックアウト勝ち。4戦目で8回戦を行ってノックアウト勝ちを収めています。

5戦目には早くも10回戦を行って後にWBC世界スーパーバンタム級チャンピオンになるレイ・バルガスと対戦しているエルリー・サンチェスと対戦して8ラウンドノックアウト勝ち。WBCインターナショナルシルバー王座を獲得しています。

さらにアメリカのタンパに来てメキシカンのハードパンチャーでかつてザブ・ジュダーと対戦しているコスメ・リベラと対戦して9ラウンドノックアウト勝ち。WBCラティノ王座を獲得します。

リピネッツはここからアメリカで試合をするようになり2015年にはライデル・ローズに苦戦したものの判定勝ち。レバン・ガミチャバやニカラグアのハードパンチャーのウォルター・カスティージョと対戦して勝利しています。

そして2016年にはロサンゼルスに参戦してコンテンダーのレオナルド・ザッパビーヤと対戦。かつてライト級でIBFチャンピオンのミゲール・バスケスに挑んだザッパビーヤを8ラウンドでノックアウト。調整試合を3ラウンドで制して世界タイトルマッチを迎えます。

近藤さん大差の惜敗…セルゲイ・リピネッツvs.近藤明宏

王座獲得とマイキーとの試合

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リピネッツは2017年に初の世界タイトルマッチを迎えます。IBF王座決定戦となる試合を日本の近藤明宏とニューヨークで行いますね。

近藤はベテランの元日本ライト級チャンピオン。荒川仁人などとの対戦経験があり、WBOアジア・パシフィックチャンピオンとしての肩書きがありますな。

そして試合はリピネッツが開始からプレッシャーをかけてパワーで圧倒!ボディを打ち込んで近藤の細かいジャブをもらうなど決して楽な試合ではなかったもののポイントの上では圧倒して判定勝ち。無敗のままタイトルにたどり着きます!

そしてリピネッツは初防衛戦でビッグネームを迎えます。3階級制覇チャンピオンで無敗のマイキー・ガルシアとの試合です。

マイキーはフェザー級、スーパーフェザー級、ライト級でタイトルを獲得しているワンツー主体のパンチャー。とても貫通力のあるパンチを武器としており、スーパーライト級で4階級目を狙いますな。

キャリアの中ではフェザー級最強とされていたオルランド・サリド、2階級制覇チャンピオンのファン・マヌエル・ロペス、元WBCフェザー級チャンピオンのエリオ・ロハス、コンテンダーのファン・カルロス・ブルゴス、2度チャンピオンとなったローマン・マルティネス、WBCライト級チャンピオンだったデヤン・ツラティカニン、元4階級制覇チャンピオンのエイドリアン・ブローナーを下しておりますな。

そして試合はリピネッツにとってとても厳しいものになります。体格に劣るマイキーでしたが的確なジャブを当ててリピネッツは7ラウンドに打ち終わりに合わせる左フックで痛烈なダウン!ここは立ち上がってタフさを見せたもののマイキーにコントロールされてしまい、判定負け。王座陥落となり、初黒星を喫しました!

リピネッツさんなぜ初防衛でマイキーを選んだのか…セルゲイ・リピネッツvs.マイキー・ガルシア

ウェルター級トップの一人として

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リピネッツはマイキーに敗れた後半年後にウェルター級にウェイトを上げて再起。エクアドルのコンテンダーでウェルター級二冠王のショーン・ポーターやスーパーライト級チャンピオンのクリス・アルジェリと対戦したエリック・ボーンと対戦します。

ほとんど楽勝と見られた相手でしたがリピネッツはボーンの細かいパンチをコツコツもらって苦戦!パワーの差で押し切って僅差判定勝ちを収めましたがウェルター級での今後を少し不安にさせる試合となりましたね。

そして半年後にリピネッツは重要な試合を迎えます。元2階級制覇チャンピオンであるレイモント・ピーターソンとの試合です。

ピーターソンはWBOスーパーライト級の暫定王座、WBA.IBFスーパーライト級王座、WBAウェルター級王座を獲得しており、ホームレスからチャンピオンへと上り詰めているチャンピオン。パワーはないもののしつこい攻撃で相手を辟易とさせてきますな。

キャリアの中ではWBA.IBFスーパーライト級チャンピオンだったアミール・カーンに判定勝ち。元WBOスーパーライト級チャンピオンのケンドール・ホルトやWBAウェルター級チャンピオンのデビッド・アバネシヤンに勝利しておりますね。

後にWBCウェルター級チャンピオンとなるビクター・オルティスとは引き分けており、2階級制覇チャンピオンとなるティモシー・ブラッドリーには判定負け。WBCスーパーライト級暫定チャンピオンのルーカス・マティセーやIBFウェルター級チャンピオンのエロール・スペンスにはノックアウト負けしており、ダニー・ガルシアにも敗れましたがかなり僅差まで追い詰めましたな。

そして試合はピーターソンの地元のワシントンで行われてピーターソンが優位と見られますがリピネッツが開始からプレッシャーをかけて圧倒します!ピーターソンも打ち返すものの左右ボディを効かされてリピネッツは左右フックを軸に追撃。10ラウンド終了間際にストップしてキャリアハイの勝利を挙げます!

ちなみにピーターソンはこの試合をもって現役を引退。スポーツ学を大学で学ぶと話しておりましたな。

大きな勝利を得たリピネッツは次戦でマニー・パッキャオとキース・サーマンのビッグイベントのアンダーカードに進出。激闘王のジョン・モリナとやる予定でしたがモリナが背中を痛めたことで1日前にジャヤール・ジェイソンに代わって2ラウンド失神ノックアウト勝ちを収めております。

そして2021年にリピネッツは2階級制覇のチャンスを得ます。IBF暫定王座決定戦を指名挑戦者のクドラティロ・アブドウカコロフと行うことになります。

しかしアブドウカコロフはVISAが取れずに辞退。代わりにカナダのアマチュアトップであるカスティオ・クレイトンとの決定戦になります。クレイトンはここまで無敗で多くの国際大会で結果を残している強者。NABAチャンピオンとしての肩書を持っておりますな。

そして試合は予想優位のリピネッツが左右ボディを打ち込んで前半戦をリード!しかしクレイトンは中盤から的確なジャブを当ててリピネッツの顔面を腫らせるなど肉薄!激しいペース争いとなり、結果はドロー!リピネッツは王座の獲得に失敗しましたが、次戦はクレイトンとのリマッチかアブドウカコロフとの試合となると思われます。

クレイトンさんもっ回やればいけるわ…セルゲイ・リピネッツvs.カスティオ・クレイトン

そして次戦でリピネッツは冒険マッチ。無敗のプロスペクトでハードパンチャーのジャロン・エニスとの試合を行うことになります。エニスはスイッチヒッターで世界チャンピオンを期待される新鋭。振り回してくるのでとても迫力のある試合になりそうですね。

そしてこの試合は開始からエニスが前に出てくるリピネッツをパワフルなフックで迎え撃ち、圧倒!4ラウンドにはスリップ気味のダウンを奪って最後は6ラウンドにコンビネーションからの左を打ち込むとリピネッツはダウン!ストップとなりました!

こいつが未来か…セルゲイ・リピネッツvs.ジャロン・エニス

今後期待される試合

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リピネッツに今後期待される試合はウェルター級での世界タイトルマッチです。
ウェルター級はボクシングにおいて最高の階級とも言われ、トップのうちの誰が誰と当たっても試合が盛り上がるし、他の階級なら問題なくチャンピオンとして活躍できるような選手たちがチャンスを指をくわえて待っています。リピネッツもその1人ですね。

マイキーには僅差で敗れたリピネッツですが、WBAスーパー王者のパッキャオ、IBF,WBC王者のスペンス、WBO王者のクロフォード、WBAレギュラーチャンピオンのヨルデニス・ウガスはいずれも強敵で元WBA王者のサーマン、コンテンダーにはエイドリアン・ブローナー、ジェシー・バルガス、アミール・カーン、ダニー・ガルシア、アンドレ・ベルト、マイキー・ガルシア、ビクター・オルティス、デボン・アレクサンダーなど新旧王者たちが待ち構えており誰が本当のベストなのか本当に決めるのが難しいです。

リピネッツは元スーパーライト級チャンピオンの肩書きがありますがまだ防衛には成功していません。歴史に名を刻めるかどうかではキャリアの意味が変わってきますからね。

恐らく次戦はIBF暫定王座決定戦になると思われますが、この試合をクリアすれば正規チャンピオンのエロール・スペンスとの試合を実現させたいですね!

(海外ボクシングを見るならWOWOW)

いつからこんなに自信満々になったのか…セルゲイ・リピネッツvs.ジャヤール・インソン

リピネッツのファイトスタイル

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リピネッツのスタイルは単純明快でジリジリと間合いを詰めてきて中間距離から至近距離になると思いっきり左右フックとショートのワンツーを打ち込むパンチャースタイルです。

リピネッツの持ち味は思い切りの良さ。相手の射程圏内に入ると迷いなく振り抜いてくるので、顔面でもボディでもかなり痛烈な打撃を打ち込めることが彼の最大の強みですね。

彼の場合は打たれることを前提としたスタイルなのでタフさも相当なものです。マイキーとの試合でも相当ダメージがありそうでしたが最後まで前に来ていましたし、打たれ強さに関しては良いものを持ってますね。

反面弱点はディフェンスの脆さ。自分から前に出るが故に動き出しや打ち終わりを狙われることがとても多く、顔面も腫れやすいです。それ故に激闘になるので人気を博してますがディフェンスをより磨けばもっと強くなりそうですね。

ピーターソンさん負けて引退へ…レイモント・ピーターソンvs.セルゲイ・リピネッツ 試合後のコメントもあり

まとめとリピネッツの今後

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いかがでしたでしょうか?激戦区のウェルター級でトップとして君臨するリピネッツさん。ウェルター級のトップとして恥じない力を持つ実力者です。

リピネッツの所属しているウェルター級はなかなかチャンスに恵まれない階級です。WBAスーパーチャンピオンのマニー・パッキャオはレジェンドですし、WBC.IBFチャンピオンのエロール・スペンス、WBOのテレンス・クロフォードはどちらもパウンド・フォー・パウンド入り。WBAレギュラーチャンピオンのヨルデニス・ウガスもとてもやりにくく、名前は知られてなくても実力は相当高いです。

元チャンピオンのダニー・ガルシアやショーン・ポーター、キース・サーマン、エイドリアン・ブローナーらは世界タイトルマッチでなくても大金を稼げる選手。コンテンダーのバージル・オルティスや元4階級制覇チャンピオンのマイキー・ガルシア、元2階級制覇チャンピオンのジェシー・バルガスも含めるとリピネッツの名前が霞んでしまいそうです笑笑。

しかしリピネッツがウェルター級の実力者であることはピーターソンをノックアウトした試合で証明済。彼のパワーとプレッシャーをかけてくるタフさはかなりエキサイティングな試合になるスパイスとなっており、間合いを詰めるととても怖い選手です。

ちなみにそんなリピネッツの試合をテレビで見るにはWOWOWのエキサイトマッチが最適です。過去の試合もリピート放送でされていますし、ぜひこれを機にWOWOWと契約してはいかがでしょうか?

(海外ボクシングを見るならWOWOW)

真実のフィジカルモンスター!エロール・スペンス!!

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