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現代を代表するフェザー級ボクサーの1人でここまでのキャリアでIBFフェザーのトップコンテンダーの地位に2度昇り詰めているキッド・ガラハドさん。カタール系変則タイプとして名を馳せております。

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ガラハドはとにかく変則。一発のパワーはそこまでないものの相手と教科書にはない形で間合いをとってするすると下がると単発のパンチを打ち込んで的確に顔を弾く動体視力に優れたやりにくい相手です。

コツコツとダメージを与えてくることで有名であのナジーム・ハメドを育てているドミニク・イングルがトレーナーとしてついていることからもその変則的なスタイルが継承されていることが分かりますね!

その独特なステップワークとポジショニング、スイッチを繰り返す難解なスタイルでフェザー級のトップとして数えられるガラハドに足りないのはタイトルのみ。近い将来また世界タイトルに挑むことは確実視されており、勲章が求められますね。

キャリアの中ではIBFチャンピオンのジョシュ・ワーリントンの地元であるリーズに乗り込んで苦戦を強いる試合を演じています。議論を呼ぶ判定の末に判定負けとなりましたが、また指名挑戦者としての権利を得ておりワーリントンとのリマッチは起こりそうですね!

その後にも元WBA暫定チャンピオンでオリンピアンのクラウディオ・マレーロにコツコツパンチを当てて8ラウンド終了棄権勝ちを収めており、実力の高さは折り紙付き。今最も世界が期待されるイギリスのファイターと言えますね!

多くの英国ファンから支持を集める彼の試合を楽しむために戦歴をまとめてみました!!

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ガラハドの来歴

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ガラハドは1990年生まれ。イギリス国籍であり、現在はヨークシャーのシェフィールドを主戦場としております。生まれたのはカタールのドーハでカタールからの移民ですね。

ちなみにカタールで生まれたものの両親はイエメン系とのことでお父様は元カタールの軍人だったとのことですな。1991年の湾岸戦争にも出ていて捕虜になったのち解放されたとのことです。

ガラハドは4歳の時にイギリスに移住。転々としていたようですが最終的にはシェフィールドに落ち着いたとのことですね。ボクシングを始めたのは13歳でナジーム・ハメドを育てているドミニク・イングルのジムでボクシングを始めたとのことです。

ガラハドの兄弟はかなり荒れているとのことでギャングとの抗争に巻き込まれて投獄。ガラハドはこうならないようにボクシングをしていたそうです。アマチュア時代は特に大きな国際大会での結果は残しておりません。

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これまでの実績

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ガラハドは2009年に19歳でプロデビュー。ワトフォードでキャリア100戦以上の相手に判定勝ちしてプロデビュー戦を飾ります。

そして2010年の4戦目には6回戦をこなしています。その後も速いペースで4回戦と6回戦を戦って2011年に8回戦を行って初回ノックアウト勝ちしています。

そしてガラハドは2012年にいきなりステップアップ。ジェイソン・ブースとの空位のWBCインターナショナル王座決定戦を行います。ブースはベテランで元コモンウェルス、英国タイトル保持者。IBFチャンピオンだったスティーブ・モリタ―にも挑んでいます。

そして試合はガラハドが初回にスリップ気味のダウンを奪われたもののその後は圧倒!サイドに位置をかけてポジショニングを駆使してジャブとボディを軽く当てて大差判定勝ち。世界ランキングを手にします。

そして次戦は地元のシェフィールドでジョシュ・ウェ―ルとの初防衛戦。元セントラルエリアチャンピオンでプライズファイターにも出ていた人気者の目を切り裂いてウェ―ルは9ラウンドにドクターストップ!ガラハドがTKO勝ちとなります。

そして立て続けに8回戦をノックアウトでクリアしたガラハドは2013年に元アマチュアイングランドチャンピオンで無敗のジェームズ・ディッケンズとイギリス王座決定戦で対戦。9ラウンドにプッシングで減点されたものの10ラウンドTKO勝ちを収めてタイトルを獲得します。

そして次戦ではスペインチャンピオンでヨーロッパ連合チャンピオンのセルヒオ・プラドとのヨーロッパ王座決定戦。シェフィールドで行われてアウトボクシングを展開し、大差判定勝ちでコレクションを追加します。

そして次戦では元オーストラリアチャンピオンで日本でも赤穂亮とOPBFタイトルを争ったフレッド・マンフレディとのコモンウェルス王座決定戦。一方的に試合をこなして4ラウンド棄権ノックアウト勝ちを収めます。

さらに次戦ではシェフィールドでIBFユース王座決定戦として無敗のブラジルのハードパンチャーでWBOラテンチャンピオンでWBCユースチャンピオンであるアンデリソン・ドスサントスと対戦。初回と10ランドにダウンを奪って大差判定勝ちを収めます。

しかしこの後ガラハドは次の試合の前にドーピングが発覚。結果として1年半ほどリングを離れることになり、階級をフェザー級に上げることになります。

2016年にカムバックしてきたガラハドは6回戦と8回戦を計4回こなします。そして2017年にガラハドはIBFインターコンチネンタル王座決定戦でメキシコのホセ・カジェタノと対戦。スコット・クイッグやレオ・サンタクルスとの試合経験があるタフな相手に一方的な試合をして10ラウンドTKO勝ち。世界ランキングに復帰します。

そして10回戦をこなしたガラハドは2018年にビッグチャンス。IBFフェザー級指名挑戦者決定戦でアメリカのボストンにてトーカ・カーンとの試合を行います。カーンはNABAチャンピオンでアマチュアで多くの国際大会で活躍した経験がありますね。

そして試合ではガラハドが敵地でアウトボクシングを展開。カーンはついていけずにジャブとストレートを被弾してガラハドが判定勝ち。指名挑戦者の権利を獲得して2か月後に8回戦をこなし、ビッグファイトを迎えます。

(海外ボクシングを見るならWOWOW)

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ワーリントンとの試合

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ガラハドは2019年についに世界タイトルマッチを迎えます。相手は無敗のIBFチャンピオンでリーズの人気者であるジョシュ・ワーリントン。フェザー級で最も勢いのあるチャンピオンです。

彼は世界初挑戦でリー・セルビーとの接戦を地元でなんとか勝ち抜いてタイトルを獲得。さらに元2階級制覇チャンピオンでスリータイムチャンピオンのカール・フランプトンとの初防衛戦を判定勝ちで制しており、2度連続で下馬評不利を覆しております。

そして試合前から2人はヒートアップ。ワーリントンはガラハドの過去の薬物問題を批判してリングに上がるべきではないと攻撃。ほとんど一方的にガラハドを攻撃して不穏なムードが試合前から漂いましたな。

そしてワーリントンの地元であるリーズで迎えたこの試合はなかなかすごい試合となります。ガラハドは前に出てくるワーリントンの動き出しにジャブを当ててそのままクリンチ。さらにスイッチを繰り返して常に位置を変えるやりにくいボクシングを披露してかなり採点の難しい試合となります。

ワーリントンは明らかに苦戦してしまい、フランプトンとの試合よりも苦戦となりましたが後半にかけて被弾しても前に出てアグレッシブさで優勢。かなり微妙な採点となりましたが2-1の判定でホームのワーリントンが振り切ります!ガラハドは同時に初黒星となります。

しかし個人的にはドローと思いましたし、ガラハドがペースを全体的に握っていたことは確かです。この試合で評価を高めたガラハドはプロモーターのエディ・ハーンとも契約してフェザー級のトップの1人として認知されることになりましたな。

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再起と再び指名挑戦者に

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ガラハドはワーリントンに負けた後8ヶ月間の期間を開けて、大物プロモーターであるエディ・ハーンと契約。DAZNをプラットフォームとすることになりましたな。

そして迎えた次戦はIBF指名挑戦者決定戦となるクラウディオ・マレーロとの試合。マレーロはドミニカのハードパンチャーで元WBA暫定チャンピオン。パンアメリカンのユースチャンピオンとしてのアマチュア経歴を持ちますな。

キャリアの中では暫定チャンピオンだったヘスス・ケジャールに判定負けしたものの無敗だったカルロス・ザンブラノを初回ノックアウトして暫定タイトルを獲得。ヘスス・ロハスの前に逆転ノックアウト負けしたもののオリンピック銀メダリストのタグストグト・ニャンバヤールとの試合ではかなり苦戦させた末の判定負けとなり、フェザー級トップクラスの実力を持ってましたな。

そして試合はガラハドの地元のシェフィールドで行われてガラハドがマレーロを文字通り圧倒!サイドからサイドに動いて一方的にヒットを重ねるとマレーロはダメージを蓄積。8ラウンドにはダメージを隠せなくなり棄権!ガラハドは傷一つない顔でワーリントンへのリベンジの切符を手にしました!

パーフェクトなやりにくさ…キッド・ガラハドvs.クラウディオ・マレーロ

そして次戦はIBF王座決定戦。相手はコンテンダーのジャザ・ディッケンズでエセックスで行われることになります。

ディッケンズは1991年生まれの29歳。イングランドのリバプールを主戦場としており、MTKグローバルのゴールデンコントラクトトーナメントの覇者ですな。

ここまでのレコードは30勝11KO3敗。ガラハドには2014年に英国王座をかけた試合でノックアウト負けしており、リベンジマッチとなりますな。

キャリアの中ではスーパーバンタム級でキャリアをスタートさせてガラハドに負けた後WBAスーパーチャンピオンのギレルモ・リゴンドーに挑んで2ラウンドノックアウト負け。

さらにパトリック・ウォードにも判定負けしてウェイトを上げるとIBFと WBOヨーロピアンタイトルを獲得。ライアン・ウォルシュを下してゴールデンコントラクトを勝ち取りましたな。

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今後期待される試合

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ガラハドに今後期待される試合は世界タイトルマッチです。

ガラハドはすでに今世界チャンピオンになっていても何らおかしくはない実力を持っていますし、フェザー級としてもチャンピオンクラスの力を持っています。少なくともWBAチャンピオンのシュ・チャンよりは上かな。

IBFチャンピオンのワーリントンとのリマッチが確実視されておりますが、今のフェザー級でのナンバーワンはワーリントンかWBCチャンピオンのゲーリー・ラッセル・ジュニア、もしくはWBOチャンピオンのシャクール・スティーブンソン。ガラハドはこの後に続くファイターですな。

すでにIBF指名挑戦者としての権利を持つガラハドはIBFの赤のベルトを狙うことになりますが、他にもスティーブンソンはおそらくそのうち階級アップ。WBOタイトルにはアイルランドのスターであるマイケル・コンランが絡んでくると見られ、ガラハドにもチャンスがありそうですね。

とにかく、ガラハドに必要とされているのは後は世界タイトルの勲章のみ。実力的には申し分ないので後は大舞台で勝ち切る力とチャンスを勝ち取ることが最大の課題とされますね!

(海外ボクシングを見るならWOWOW)

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ガラハドのファイトスタイル

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ガラハドのスタイルはめっちゃやりにくい変則スタイル。ガードをだらりと下げてサイドからサイドに動いてジャブやフックを合わせてくる教科書にない動きをしてきますね!

ワーリントンとの試合で見せたように動き出しをジャブで狙って近づかれるとクリンチするなどいやらしいテクニックも持ちます。さらにスイッチを繰り返してくるため捉え所のないボクサーですね。

一撃のパワーはそこまでないもののマレーロとの試合で見せたようにカットを狙い撃ちするいやらしさと強めのコンビネーションを疲れてきたところにまとめる心理的な頭の良さなどを駆使してノックアウト率はそれなりに高いです。計算高いやり方をしておりますね。

弱点と言える弱点はないですが、ワーリントンとの試合で見せたようにアグレッシブさはあまりないです。敵地でもマイペースで試合はできるのですが、裏を返せば追い込まれたときにギアを上げることができればもっと良くなるかなと思いますね。

やっぱり相性は大事やな…ジョシュ・ワーリントンvs.カール・フランプトン

まとめとガラハドの今後

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いかがでしたでしょうか?ハメド譲りのやりにくさとスリックさ、先の読めない試合運びをすることで有名なガラハドさん。フェザー級で最も世界に近い存在として脚光を浴びております。

フェザー級としてはIBF指名挑戦者の権利を持っており、IBFチャンピオンのジョシュ・ワーリントンとのリマッチは避けられない道となります。2人の試合は噛み合わないのですがライバル関係があるので大いに期待できますね!

マレーロやワーリントンとの試合で見せたようにガラハドの力はもう世界チャンピオンクラスです。スキルの高さとポジショニングのうまさはフェザー級でもシャクール・スティーブンソンに並ぶほどのものがあり、将来が期待されますね。

変則的なガラハドの試合は激闘とは程遠いかもしれませんが独特の動きは惹きつけられるものがあります。抜群の目の良さと動体視力の高さを誇りますのでボクサーとして目指す最終系の一つと言えるかもしれませんね!

ちなみにそんなガラハドの試合をテレビで見るにはWOWOWのエキサイトマッチが最適です。過去の試合もリピート放送でされていますし、以下のリンクからWOWOWを是非試してみてはいかがでしょうか?

(海外ボクシングを見るならWOWOW)

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