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トルコを代表する重量級ボクサーの1人でプロの世界でも2度世界タイトルマッチを経験しているアブニ・イルディリムさん。頭をつけての打ち合いにとても強いフィジカルを生かしたインファイターですね!

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イルディリムは基本的にはインファイターであるもののアウトサイドでも打ち合えるボクサーで不器用な点はあるものの粘り強さとタフネスさ、馬力の高さを武器に接近線で主に強さを発揮する選手です。

地元のトルコでは高い人気を誇っており、アメリカやドイツでも試合をしております。どんな相手でも自分の力を出し切れる点ではかなり優れているファイターですな。

そのキャリアの中ではWBSSトーナメントに参戦しており、元WBAミドル級チャンピオンのクリス・ユーバンク・ジュニアに敗退。しかし、元WBCスーパーミドル級チャンピオンのアンソニー・ディレルとの王座決定戦で苦戦させており、スーパースターのカネロ・アルバレスとも敗退したものの拳を交えておりますな。

カネロに負けた時はレベルの差があったもののディレルを大いに苦戦させるなど実力の高さは折り紙付きです。3度目の世界タイトルマッチも狙えるポジションにいると言えますね。

ということで、彼の試合をより楽しむためにイルディリムの来歴をまとめてみました!!

超絶ディフェンスのスイートハンズ!カレブ・プラント!

イルディリムについて

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イルディリムのプロフィール

イルディリムは1991年生まれでトルコのシーバス生まれ。現在もトルコに住んでおりますがトレーニングはアメリカでやってるな。

イルディリムはアマチュアの頃から活躍しているエリートで2013年の内陸大会で銅メダルを獲得しております。

現在はホエル・ディアスとのトレーニングをしており、アメリカでトレーニングをしてますな。試合はアメリカやトルコ、ドイツを中心としておりますね。

ボディ打てるようになろう…アブニ・イルディリムvs.バーナード・ドンファク

これまでの実績

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イルディリムは2014年にプロデビュー。トルコで4回戦を判定勝ちでクリアして次戦は6回戦、8回戦とステップアップしていきます。

4戦目からはドイツに参戦してプロ6戦目でアメリカに参戦。元IBF世界ライトヘビー級チャンピオンのグレン・ジョンソンとのWBCライトヘビー級インターナショナルのシルバー王座を争います。

ジョンソンはジャマイカのハードパンチャーで4階級制覇チャンピオンのロイ・ジョーンズ・ジュニアをノックアウトしているレジェンド。その後もアントニオ・ターバーやクリントン・ウッズ。ルシアン・ブーテらと試合をしており、驚異的なタフさで知られますな。

そして試合はイルディルムが若さと馬力に任せて前に出て押し込む展開に!ジョンソンに判定勝ちを収めてタイトルを獲得します。

イルディリムは初防衛戦を行い、バーナード・ドンファクを迎えます。ドンファクはマイナー団体のWBFチャンピオンであったコンテンダーでカメルーン系のドイツ人。マキシム・ブラソフやアレクサンドル・ブランドなどとのコンテンダーとの試合経験がありますな。

そしてこの試合は開始から前に出るイルディリムにドンファクも応戦する展開に!しかしドンファクは鼻血を出して間合いを取るようになりイルディリムは後半失速。少し歯痒い展開の末にイルディリムが判定勝ちしました!

そして次戦では2線級のギリシャ人であるジャン・フォースマンと対戦して初回ノックアウト勝ち。ランキングを上げます。

次戦ではウォルター・セクエイラと対戦。セクエイラはアルゼンチンのコンテンダーでハードパンチャー。WBCラテンの暫定タイトルを保持しており、ノックアウト負けしたことはなし。三連勝してきており、波に乗っておりますな。

そしてこの試合は開始からセクエイラが前に出てきて打ち合いになる展開に!セクエイラは頭をつけてきて中盤リードしたもののイルディリムは後半に巻き返し。ラウンドを立て続けに奪って判定勝ちを収めました!

そして3ヶ月後にジャクソン・ドスサントスと対戦。ドスサントスはハードパンチャーのブラジル人で元WBOラテンチャンピオンでドミトリー・ビボルに敗れておりますね。

そして試合はイルディリムが開始から頭をつけてきてインファイトを敢行。ボディでブレークダウンすると2ラウンドでストップしました!

押し込みまくりやん…アブニ・イルディリムvs.マルコ・アントニオ・ペリバン

スーパーミドル級と敗退

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イルディリムは2016年の試合からスーパーミドル級にシェイプアップ。8回戦でノックアウト勝ちを収めております。

さらに8回戦をクリアすると元スーパーライト級最強チャンピオンのアーロン・プライヤーの息子さんであるアーロン・プライヤー・ジュニアと対戦。インサイドでの打ち合いで圧倒して判定勝ちを収めておりますね。

そして次戦ではカナダの元WBCフランス語圏チャンピオンでアマチュアとしても活躍していたスチラー・ヒポライトと対戦。3ラウンドにダウンさせてそのままストップしております。WBCインターナショナルシルバーチャンピオンとなります。

そして元ベラルーシミドル級チャンピオンのアリアクサンドル・スチッツを初回ノックアウトで下してかつてWBCタイトルをかけてサキオ・ビカと対戦したマルコ・アントニオ・ペリバンと対戦。

そしてこの試合は開始からペリバンがフットワークと手数を出して間合いを取る展開に!しかしイルディリムはどんどんプレッシャーをかけてきて中盤から圧倒!左右フックを当てて押し込んでストップ寸前まで追い込んでの判定勝ちとなりました!

イルディリムはこの勝利を受けてWBSSトーナメントに参戦。勝てば億単位のファイトマネーをもらえふトーナメントで元WBAミドル級暫定チャンピオンのクリス・ユーバンク・ジュニアとの試合を行います。ユーバンクはWBOミドル級チャンピオンのビリー・ジョー・サンダースに負けた以外は無敗で元WBOチャンピオンのアルツール・アブラハムやドミトリー・チュディノフをノックアウトしているコンビネーションパンチャーですな。

そしてドイツで行われたこの試合はキレのあるユーバンクのパンチの前にイルディリムが被弾を重ねる展開に!3ラウンドに強烈なコンビネーションを受けると思いっきりダウンしてしまい、ノックアウト!初黒星となりました!

しかしタフなイルディリムはここから2ヶ月後に8回戦で再起。すぐにコンテンダーのデレク・エドワーズとの試合を迎えます。

エドワーズはラスベガスのベテランコンテンダーで2014年に無敗だったバドゥ・ジャックをまさかの初回ノックアウトで下していることで有名。アンドレ・ディレルなどとのトップとも試合をしておりますな。

そしてこの試合は開始から前に出るイルディリムにエドワーズが手数を出してきて間合いを取る展開に!イルディリムはいつもよりも手数が出て来ず少し苦戦しましたがジャッジはイルディリムを支持しました!

そして次戦ではドイツにてカナダのベテランで元UBOチャンピオンのライアン・フォードと対戦。苦戦したものの攻め抜いて判定勝ちを収めておりますな。

そして次戦では負け越しの相手に初回ノックアウト勝ち。次戦でベテランのロレンガ・モックとの試合を迎えます。モックは46歳の大ベテラン。コンゴ出身のコンテンダーでデンマーク国籍を取得しておりますな。ヨーロッパ連合王座などを獲得しており、ルシアン・ブーテがチャンピオンになる前に試合をしておりますね。

そしてこの試合は開始からモックが前に来てイルディリムと一歩も引かない打ち合いに!しかし若さに勝るイルディリムが徐々にフィジカルの差で押し勝つと接戦となりましたが撃ち合いの中でヒット率で勝り、僅差判定勝ちをもぎ取りました!

ランキングを上げてきたイルディリムは次戦で世界タイトルマッチを迎えることになります。

ユーバンクJr.爆発!! クリス・ユーバンク・Jr.vs.アブニ・イルディリム

ディレル戦とカネロ戦

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イルディリムはモックを下した後世界タイトルマッチを迎えます。相手は元WBCチャンピオンのアンソニー・ディレルでWBC王座決定戦。ディレルのホームのミネアポリスで行われることになります。

ディレルはスイッチヒッターのコンビネーションパンチャーでキレのあるパンチを得意とするチャンピオン。鋭いパンチを得意としておりサキオ・ビカを下して王座を獲得。負けた試合は陥落した試合のバドゥ・ジャックとの接戦のみですね。

そしてこの試合はディレルが的確なパンチでイルディリムの前進に対抗。イルディリムのショートパンチも有効で一進一退の展開が続いたもののディレルの左目のカットが酷くなり負傷判定はディレルへ!!ディレルが2度目の世界王座に就きました!

敗れてしまったイルディリムでしたがこの試合はかなりの接戦だったことで指名挑戦者のポジションに据え置かれます。しかしこの後コロナウイルスのパンデミックもあり、2年ほどリングに上がらない時間を過ごしたイルディリムを待っていたのはWBC.WBAチャンピオンのカネロ・アルバレスとの試合でした。

カネロは優れたハンドスピード、状態のやわらかさから来るムーブとカウンターのタイミング、コンビネーションの速さ、相手の急所を的確に射抜くスキル、強烈なパンチ力、優れたインテリジェンスとカッコいい見た目と全てを兼ね揃えたスーパースターです!!

これまでのキャリアでWBC、WBAスーパーウェルター級タイトル、さらにWBCミドル級タイトル、WBOスーパーウェルター級タイトル、WBC. WBAミドル級タイトル、WBC. WBAスーパーミドル級タイトル、IBFミドル級タイトル、WBOライトヘビー級タイトルをコレクションしておりすでに4階級制覇を成し遂げています。

そのキャリアは30歳とは思えないほど骨太なものですでにプロとして55試合を経験。元WBCウェルター級王者のカルロス・バルドミール、後にIBFライト級王者となるミゲール・バスケス、元IBFスーパーライト級王者のラブモア・ヌドゥ、元IBFウェルター級王者のカーミット・シントロン、元から3階級制覇王者のシェーン・モズリー、 WBAスーパーウェルター級王者のオースティン・トラウト、元WBOスーパーウェルター級暫定王者のアルフレド・アングロ、 WBAスーパーウェルター級王者のエリスランディ・ララ、4階級制覇王者のミゲール・コット、元スーパーライト級統一王者のアミール・カーン、WBOスーパーウェルター級王者のリアム・スミス、元WBCミドル級王者のフリオ・セサール・チャベス、ミドル級統一王者のゲンナジー・ゴロフキンと2度、 WBAスーパーミドル級王者のロッキー・フィールディング、IBFミドル級王者のダニエル・ジェイコブス、ライトヘビー級スリータイム王者のセルゲイ・コバレフ、WBA世界スーパーミドル級スーパーチャンピオンのカラム・スミスと対戦してゴロフキンとの初戦の引き分けを除く試合に勝利。

そしてこの試合は開始からカネロがボディとワンツー、ガードの下からのアッパーを当ててイルディリムを圧倒!イルディリムはよく耐えていたものの3ラウンドにワンツーを喰らってダウンさせられると一方的にパンチを受けて3ラウンド終了後に棄権!カネロがノーダメージでクリアしました!

敗れたイルディリムは残念ながらレベルの差を痛感する試合に。しかしカネロと試合をした実績は彼の財産になると思うし、カムバックすると力強く話しておりますね。

でかいターゲットになっただけやったな…カネロ・アルバレスvs.アブニ・イルディリム

今後期待される試合

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イルディリムに今後期待される試合は世界タイトルマッチです!

イルディリムはすでにキャリアの全盛期を迎えており、カネロとの試合には敗れましたが知名度が上がってるのでここがチャンスかなと思います。

彼は世界チャンピオンになる事を運命つけられた選手ではなく、アメリカでは期待されることも少ないです。しかしディレルを苦戦させた試合はみんなの印象に残っています。

スーパーミドル級にはIBFチャンピオンにカレブ・プラント、WBC.WBAチャンピオンのカネロ・アルバレスがおり、WBOチャンピオンにはビリー・ジョー・サンダース、元WBCチャンピオンのデビッド・ベナビデスも健在です。

イルディリムの場合はカネロと試合をした選手の肩書きがあるので彼らとの試合は比較的実現しやすいと思います。ラストチャンスをかけた試合を是非やってもらいたいですね!

やられた後でビビったか…アブニ・イルディリムvs.デレク・エドワーズ

イルディリムのファイトスタイル

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イルディリムのファイトスタイルは愚直なスタイル。ガードを固めて前にくるとワンツーを打ち込んできて押し込むとアッパーを突き上げるスタイルです。

イルディリムには特別なスキルの高さや身体能力、パワーやスピードがあるわけでもないです。ただしつこい。後半になっても諦めずに前にくるのでとても怖いですね。

とてもタフなことで知られており、カネロとユーバンクには3ラウンドでノックアウトされたもののディレルとの試合では激しい撃ち合いを展開しています。メンタル的にもタフで敵地で力を出し切れますね。

決して器用なタイプではないのですが試合は見ていて面白いものが多いです。馬力の高さはなかなかのもので押し込んでパンチを当てるとダメージを与えられますね。

予想通りの展開やけど予想の何倍か良い試合やな…アンソニー・ディレルvs.アブニ・イルディリム

まとめ

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いかがでしたでしょうか?ガードを固めて前に出てくると愚直にパンチを出してくるイルディリム。彼のスタイルは器用ではないものの粘り強く、後半にとても強いです。

イルディリムはスーパーミドル級で最強という評価を得たことは一度もありません。しかしどんな苦境に立たされたとしても諦めずに立ち上がる姿は多くのファンの心を打つものがあり、多くのファンにもガッツのある選手として記憶されています。

特にアメリカの敵地のど真ん中でディレルを苦戦させた試合はキャリアハイですね。まだチャンピオンになれておりませんが激戦区のスーパーミドル級でもまだまだチャンスが残っているファイターです。

イルディリムの試合をテレビで見るにはWOWOWのエキサイトマッチが最適です。過去の試合もリピート放送でされていますし、以下のリンクからWOWOWを是非試してみてはいかがでしょうか?

(海外ボクシングを見るならWOWOW)

噛みつきまくるフリントの闘犬!アンソニー・ディレル!

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