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現代を代表する軽量級ボクサーの1人でここまでのキャリアで2階級制覇、3度の世界王座獲得、4本のベルトの獲得を果たしてきたカール・フランプトン。端正な顔立ちにとてもマッチした美しいカウンターパンチャーで体格は大きくないものの相手のパワーを利用したテクニックに長けた一流選手です。

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レオ・サンタクルスの試合をテレビで見る方法は?これまでの経歴も紹介!

一発のパワーはそこまでないものの相手と間合いを保って放つカウンターや強力な左右ボディ、タイミングのいいジャブと鋭い踏み込みなど穴という穴がないコンプリートファイターです。

フランプトンはこれまでのキャリアでスーパーバンタム級、フェザー級で合計4度世界タイトルを獲得した文句なしの軽量級スター。これまでに喫した敗北は3階級制覇王者のレオ・サンタクルスで1勝1敗のイーブン、もう一つは現IBFフェザー級王者で同国人のジョシュ・ワーリントン、WBOスーパーフェザー級チャンピオンのジャメル・ヘリングのみですね!

現在もフェザー級元王者として階級の5本の指には入る実力を持ち、これまでのキャリアでIBFスーパーバンタム級王者のキコ・マルティネスを2度、2度世界に挑戦するクリス・アバロス、WBAスーパーバンタム級王者のスコット・クイッグ、4階級制覇王者のレオ・サンタクルス、5階級制覇王者のノニト・ドネアを撃破しています!!

異名はその端正な顔立ちと素早い動きからジャッカル、鋭いカウンターを武器とすることからレンガの拳の意味を持つ"brick fists"。アイルランドを中心に多くの英国ファンから支持を集める彼の試合をより楽しむために戦歴をまとめてみました!!

サンタクルスさんアンサーを見つける…レオ・サンタクルスvs.カール・フランプトン2

フランプトンの戦歴

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フランプトンのプロフィール

カール・フランプトンは1987年生まれの31歳。イギリスのアイルランド、ベルファストの出身で身長は165センチわリーチは157センチと体格ではかなり他のフェザー級、スーパーバンタム級選手と比べて見劣りしますね!

アマチュアの頃には大きな戦績を国際大会で残してはいないのですが100勝以上して8敗。この戦績からもかなりの強さとセンスが伺えますね!

マルティネスさんやはり打たれて強くはなかった…レオ・サンタクルスvs.キコ・マルティネス

これまでの実績

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フランプトンは2009に22歳でプロデビュー。リバプールでプロデビューしたフランプトンは各地を転戦として2010年にはギャビン・リードを下して空位のイギリスケルト地方のベルトを獲得しています。

2011年には同じプロスペクトのマーク・クオンをKOしてコモンウェルス王座を獲得。クリス・ヒューイーや当時無敗のラウル・ヒラレス、元IBFスーパーバンタム級王者のスティーブ・モリターを下して防衛しています。

そして2013年には後にIBF王者となるキコ・マルティネスの持つEBUスーパーバンタム級王座に挑戦。マルティネスの絶え間ないアタックに苦戦したものの 9ラウンドに強烈なカウンターを当てると一気にストップ!!キャリアハイの勝利を挙げてステップアップしました!

その後ジェレミー・パロディをボディでKOし、元2階級制覇王者のウーゴ・カサレスを2ラウンドで下したフランプトンはIBF王者となっていたマルティネスに挑むこととなります。

(海外ボクシングを見るならWOWOW)

メキシカンウォーやないか…レオ・サンタクルスvs.アブネル・マレス1

スーパーバンタム級王者時代

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フランプトンは2014年に地元のベルファストでIBF王者となっていたキコ・マルティネスと再戦。マルティネスは日本で長谷川穂積を破るなどかなり波に乗っていたスペインのブルファイターですね!

そしてこの試合はフランプトンが足を使ったアウトボクシングでマルティネスを圧倒!!打たせずに打つ美しいボクシングを展開して大差判定勝ち。見事に無敗のまま世界王者に輝きました!!

そしてアイルランドの人気者となったフランプトンは初防衛戦で強打のコンテンダーとして世界を嘱望されていたクリス・アバロスと対戦。アバロスを物ともせずに一方的に試合を進めて 5ラウンドTKO勝ちで初防衛に成功しています。

そしてこの勝利で評価を高めたフランプトンは次戦でアメリカデビュー!テキサス州のエル・パソにてアレハンドロ・ゴンサレス・ジュニアと対戦します。

試合前は楽勝が囁かれたフランプトンですが初回に2度のダウンを喫する波乱の展開に…足を使ってカウンター作戦を機能させて判定勝ちを収めたもののゴンサレスのラフなアタックに苦戦しましたね…

ちなみにゴンサレスはこの試合の1年後に何者かによって射殺。ドラッグ絡みの事件とされていますが、フランプトンは試合後ゴンサレスと仲良くなったそうで23歳の若さで亡くなったゴンサレスな心を痛めましたな…

フランプトンさんアメリカデビューなのにこけかける…カール・フランプトンvs.アレハンドロ・ゴンサレス

そしてフランプトンは次戦で大きな試合を迎えます。WBA王者で同じ英国人のスコット・クイッグとの統一戦です。クイッグは強打のファイターで7度目の防衛戦。キコ・マルティネスを2ラウンドでKOするなど思い切り振ってくるフックが怖い選手ですな。

クイッグの地元のマンチェスターで行われたこの試合は期待されたような激闘とはなりませんでした。減量の影響もあったのかクイッグの動きはかなり悪く、前に出ないクイッグにフランプトンも強く前に出ずアクションの少ない試合となった末にフランプトンが僅差判定勝ち。内容はともあれ無敗のまま王座統一に成功しました!!フランプトンはこの試合を最後にフェザー級へと進出します。

ドネアさん5階級制覇したのに批判されてしまう…ノニト・ドネアvs.シンピウェ・ベチェカ

フェザー級時代とサンタクルス戦

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スーパーバンタム級を卒業したフランプトンはかねてからの希望通りアメリカでのビッグマッチを引き当てます。WBAフェザー級スーパー王者、レオ・サンタクルスへの挑戦です!

サンタクルスは3階級制覇王者でここまで無敗。バンタム級、スーパーバンタム級、フェザー級で王座を獲得してきた軽量級スターでアブネル・マレスとの3階級制覇王者対決を制してキコ・マルティネスにもKO勝ちを収めています。

ニューヨークのバークレイズ・センターで行われたこの試合はものすごい試合となります。両者引かずに打ち合う内容ながらも打ち気にはやるサンタクルスを尻目にフランプトンは鋭い踏み込みから右ボディ、カウンターを効果的に当てて判定勝ち!見事に無敗のまま2階級制覇に成功してサンタクルスに初黒星をなすりつけました!!

大きな話題を呼んだこの試合は2人はダイレクトリマッチに進みます。ラスベガスにて立場を入れ替えての再戦となりましたね!

そしてこの試合はサンタクルスが前回の試合の反省を生かして体格の優位性、リーチの差を生かしてジャブでフランプトンをコントロール。僅差判定を収めて今度はフランプトンが初黒星を喫しました!!

フランプトンはこの敗北からすぐにサンタクルスにリマッチを要求。ベルファストに来いと話していましたが今まで実現はしてませんな。ちなみにフランプトンはこの初黒星を喫して荒れたそうで奥さんに暴力を振るうなどしていたそうです…

(海外ボクシングを見るならWOWOW)

サンタクルスがフランプトンのカウンターの前に初黒星!!カール・フランプトンvs.レオ・サンタクルス1

再起とWBO暫定王座獲得、現在

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サンタクルスに敗れたフランプトンは10ヶ月後に再起。ベルファストにてオラリオ・ガルシアと対戦してスリップ気味のダウンを奪われるなど少しキレのない動きでしたが判定勝ち。再起に成功します。

そして2018年にフランプトンは4つ目のタイトル戦のチャンスを得ます。WBOフェザー級王者のオスカー・バルデスがスコット・クイッグとの防衛戦で顎を骨折して長期離脱。暫定王座の決定戦をノニト・ドネアと行います。

ドネアは5階級制覇王者でフライ級、スーパーフライ級、バンタム級、スーパーバンタム級、フェザー級で王座を獲得したカウンターパンチャー。パッキャオと並ぶフィリピーノスターでビッグネームですな!

そしてカウンターパンチャー同士となったこの試合はフランプトンがそのお見合いの中でもジャブ、ワンツーを中心に手数で勝り判定勝ち!4つ目のタイトルを獲得して王座返り咲きを果たしました!!

初防衛戦では無敗のオーストラリアンでWBOオリエンタル王者のルーク・ジャクソンを迎えます。そして試合は8ラウンド、 9ラウンドにボディブローでダウンを奪ってTKO勝ち。圧勝しました!!

その後フランプトンは国内ビッグマッチの話が来ます。IBF王者のジョシュ・ワーリントンとの試合です。

ワーリントンはリーズのフィジカルファイターで止まらないコンビネーションと前進が持ち味のファイターですね!前回の試合でリー・セルビーを破って王座を獲得しています。

そしてマンチェスターで行われたこの試合のためにWBO暫定王座を返上したフランプトンは予想有利。しかしワーリントンはしつこく手数を出し続けてフランプトンを打ち合いに巻き込んで激闘の末ワーリントンが判定勝ち!フランプトンは番狂わせでキャリア2度目の敗北を喫しました!

しかしこの試合はかなりの激闘だったこともありフランプトンの評価は下がることなくフェザー級でも王者達に次ぐ実力者と目されています。

2019年にはボブ・アラムのトップランクと契約してアメリカに再進出する確率がかなり高まっています!WBO王者のオスカー・バルデスとの試合が期待されており、復帰戦が待たれていますね!!!

(海外ボクシングを見るならWOWOW)

やっぱり相性は大事やな…ジョシュ・ワーリントンvs.カール・フランプトン

そして決まったフランプトンの再起戦は8月にフィラデルフィアだったもののこれはフランプトンの怪我でキャンセル。11月30日にここまで無敗のテイラー・マクレリーに決定。よく動くアウトボクサーが相手となりこの試合は128ポンドなのでスーパーフェザー級相当のウェイトにもなりますね!

試合のメインイベントには元WBOフェザー級王者のオスカー・バルデスも出場してきますのでとても注目のカードになります。バルデスもスーパーフェザー級デビュー戦になりますので両者ともに世界タイトルに向けての試合になりますね!

そして試合はフランプトンが踏み込みの速さでマクレリーを圧倒!リーチ差を相殺して左右ボディを打ち込むとマクレリーは二度ダウン。よく踏ん張ったもののフランプトンは1ポイントも与えずに判定勝ち。試合後にはWBOスーパーフェザー級チャンピオンのジャメル・ヘリングが試合をしたいと話して2人の対戦の機運が高まってますね!

やはりボディが良かった…カール・フランプトンvs.タイラー・マクレリー

そしてフランプトンは次戦ではロンドンにコロナウイルスの影響で無観客試合とはなりますが元スコットランド3階級制覇チャンピオンのダーレイ・トレイナーと対戦。この試合に勝てばWBOチャンピオンのジャメル・ヘリングとの試合が現実味を帯びるので負けられませんな。

そして試合はフランプトンが動きのスピードとスキルでトレイナーを圧倒!!6ラウンドにボディでダウンさせると7ラウンドに左ボディをぶち当ててトレイナーは棄権!!ヘリングとの試合に向けて弾みをつけました!!

まぁまぁなフランプトンやなぁ…カール・フランプトンvs.ダーレン・トレイナー

そして次戦ではWBOチャンピオンのジャメル・ヘリングへの挑戦が決定!ヘリングは元海兵隊のサウスポーで伊藤雅雪を下してタイトルを獲得、レイモント・ローチを下しているとても長身のアウトボクサーですね。

そしてこの試合は開始からヘリングがリーチとサイズの差を使って間合いを取る展開に!ボディを織り込んだ攻撃でリードすると5ラウンドに左クロスでダウンさせ、6ラウンドに痛烈な左アッパーでフランプトンはダウン!よく立ち上がったもののヘリングはワンツーを打ち込んで追い込むとストップとなりました!

ヘリングさん想定外の強さを見せる…ジャメル・ヘリングvs.カール・フランプトン

今後期待される試合

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フランプトンに今後期待される試合はフェザー級、スーパーバンタム級、スーパーフェザー級王者たちとのタイトルマッチです。

フェザー級には現在IBFに自身を破ったジョシュ・ワーリントン、WBO王者で強打のオスカー・バルデス、WBCにはサンタクルスと階級最強の称号を二分するゲイリー・ラッセル・ジュニア、WBAには階級の第一人者のレオ・サンタクルスがいましたが、彼はスーパーフェザー級に鞍替えしましたな。

フランプトン自身はスーパーバンタム級に下がることも選択肢だとしており、スーパーバンタム級にはWBOにエマヌエル・ナバレッテ、WBA、IBF統一王者にダニエル・ローマン、WBA暫定王者にブライアン・フィゲロア、WBCにはレイ・バルガスと暫定王者の亀田和毅がいます。

フランプトンがトップランクと契約したことによりフェザー級ではオスカー・バルデス、スーパーバンタム級ではエマヌエル・ナバレッテが標的になると思いますがどちらとの試合となっても大きな試合となりそうですね!

ちなみにサンタクルスとの3戦目は近い未来にはなさそうです。最近の話ではサンタクルスがやりたがらないとフランプトンさんはお怒りでしたな笑笑。

フランプトンは今回スーパーフェザー級に上げているのですが、ターゲットはWBOチャンピオンのジャメル・ヘリング。体格的にはかなり厳しくなりますが勝てば3階級制覇の偉業となりますね!

一瞬のひらめきが放つフィリピンの閃光!ノニト・ドネア!

フランプトンのファイトスタイル

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フランプトンのスタイルはめっちゃ華麗なカウンタースタイル。相手と間合いを保ちながら打ち終わり、入り際にカウンターを合わせる待ちのスタイルが特徴ですね!

それ以外にもワーリントン戦で見せた激しい打ち合いに応じる気の強さや、サンタクルス戦で見せた鋭い踏み込みからのワンツーなど攻め手はかなり多いです。

テクニック面では世界王者達を大きく引き離すものがある彼の試合はとても華麗でフランプトンの顔は傷1つつくことなく終わることも多いですね!いわゆる打たせずに打つことがうまいタイプです。

(海外ボクシングを見るならWOWOW)

日本人選手史上最高のビッグマッチになる予感…井上尚弥vs.ノニト・ドネア予想

まとめとフランプトンの今後

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いかがでしたでしょうか?その端正な顔立ちと華麗なカウンタースキル、相手から一歩も引かない気の強さ、圧倒的な実績から軽量級のスターとしてフェザー級にトップ選手の1人に君臨するカール・フランプトン。彼の試合はヨーロッパを中心に多くのボクシングファンの注目を集めておりフェザー級は日本人も多い階級ですので人気もありますよね!

今後もサンタクルスと3戦目、WBO王者のバルデスとの対戦、WBOスーパーバンタム級王者のエマヌエル・ナバレッテvs.アイザック・ドグボエの勝者への挑戦の話もあり、ワーリントンとのリマッチもありえるかもしれません。スーパーフェザー級でのジャメル・ヘリングとの対戦も現実味がありますね!

常に美しく戦うフランプトンの試合はまさに華麗。一瞬の隙をつくカウンターや早い踏み込みから放つボディブローなどタイミングの良さで綺麗なボクシングは大いに人気があり、今後もフェザー級、スーパーフェザー級戦線の主役の1人となるでしょう。

ちなみにそんなフランプトンの試合をテレビで見るにはWOWOWのエキサイトマッチが最適です。過去の試合もリピート放送でされていますし、以下のリンクからWOWOWを是非試してみてはいかがでしょうか?

(海外ボクシングを見るならWOWOW)

ミゲール・ベルチェットの試合をテレビで見る方法は?これまでの経歴も紹介!

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