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現代を代表するミドル級トップボクサーの1人として恐れられるジャーモル・チャーロ。双子の弟であるジャーメルも元スーパーウェルター級王者で兄弟同時世界王者の偉業を成し遂げています。

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現WBCミドル級王者のジャーモルはスーパーウェルター級王者時代から圧倒的なパワーとフィジカルを武器とする好戦的なスタイルで人気を博してきました。特にミドル級ではゴロフキンやカネロなど名だたるビッグネームが君臨する階級でブギーマンとして恐れられる存在です。

これまでのキャリアでIBFスーパーウェルター級王座、WBCミドル級の王座を手にしているチャーロはここまで無敗。2度世界王者となったコーネリアス・バンドレイジ、元世界王者のオースティン・トラウト、元ミドル級でブギーマンと評されたマット・コロボフ、ハイメ・ムンギアを苦戦させたデニス・ホーガンを打ち破ってミドル級にてゲンナジー・ゴロフキン、カネロ・アルバレスとの階級トップとの激突が期待されています!

前回の試合であるブランドン・アダムス戦では序盤に拳を痛めてしまいヒューストンのファンの前で思うようなパフォーマンスはできなかったもののしっかりと判定勝ち。カネロがフランチャイズ王者となったことで正規王者となりましたな。

ということで、今後もミドル級で台風の目になるであろう彼の試合をより楽しむためにチャーロの来歴をまとめてみました!!

メキシコのドル箱スターカネロ・アルバレス!!

チャーロの戦歴


チャーロのプロフィール

ジャーモル・チャーロは1980年生まれの29歳。アメリカのテキサス州リッチモンド出身のアメリカ人ですね。その前に出てKOを狙う好戦的なスタイル、その強烈なパンチで戦慄のKO劇を量産してきたことから異名はヒットマン。殺し屋ですね。

トレーナーは名トレーナーのロニー・シールズで、アマチュアの頃の経歴は不明ですが、目立った大会で実績を残した記録はないですね。

身長183センチの彼はリーチはさらに長い187センチとミドル級の中でもひときわ大柄なサイズを持っています。長身痩躯な体格ながらもその彫刻のようなフィジカルの強さは群を抜いており弟のジャーメルと共に階級でも群を抜くパワーを秘めています。

チャーロの強さはやはり当たり負けしないフィジカルと打ちおろすように放つ右ストレートの強烈さ。どのパンチでも空いてるところに当たれば相手を倒せますしチャンピオンのバンドレイジをダウンさせたジャブも強烈ですよね。

チャーロさん快進撃ジャーモル・チャーロvs.ウィルキー・キャンプフォート

これまでの実績

チャーロは2008年18歳にしてプロデビュー。アメリカ式のじっくりとキャリアを積む方式で4回戦、6回戦、8回戦とステップを踏んでいきます。

キャリア初期の10戦のうち4回が判定勝ちながらもその後はパワーをつけてKOの山を量産。10ラウンドの判定まで行ったのは1回だけで世界戦まで到達します。

ちなみに地域王座やWBC、WBA、IBF、WBO関係のベルトの獲得もしていませんね。このようなケースはとても珍しくじっくりキャリアを積ませるアメリカではあまり多くのラウンドをしておらず地域タイトルを獲得していない選手がいきなり世界挑戦することは珍しく、チャーロのセンスを物語ってますね。

実はパウンド・フォー・パウンドなのではデメトリアス・アンドラーデ!

スーパーウェルター級王者時代

2015年、チャーロは世界初挑戦を迎えます。相手は42歳の王者で世界王座に2度就いたIBFスーパーウェルター級王者のコーネリアス・バンドレイジ。元統一王者のコーリー・スピンクスを2度KO、イシェー・スミスに地元で敗北して王座陥落したもののスミスに勝利したカルロス・モリナに敵地メキシコで判定勝ち。王座を奪回した強豪です。

しかし、チャーロはバンドレイジを3ラウンドでKO。ジャブでダウンを奪うなど圧倒的なパワー差を見せつけての王座戴冠となりました。

初防衛戦ではウィルキー・キャンプフォートを4ラウンドでKO・・・強力な右を駆使したパワーファイトで圧倒しました・・・

2度目の防衛戦では元WBA王者のオールラウンダー、オースティン・トラウトと対戦。カネロやララ、コットと対戦してきたスキルの高いサウスポーのトラウトはスーパーウェルター級としてはパワー不足であることは否めないもののカウンターのスキルと確かな空間把握能力、敵地メキシコで王座を獲得するメンタルなどを併せ持つオールラウンダーですべての能力がまとまっている崩しづらい強敵です。

ミゲール・コットに敵地のど真ん中ともいえるマディソン・スクエア・ガーデンにて判定勝ちした試合がベストバウトに挙げられる強豪のトラウトに苦戦したもののパワーで押し切って判定勝ち。実力者を下して評価を高めました!

さらに3度目の防衛では指名挑戦者の強打者。ジュリアン・ウィリアムスと対戦。ここまで無敗のウィリアムスから2ラウンドにダウンを奪い、苦戦したものの5ラウンドでKO!!評価を高めてミドル級へと転向します。

ちなみにこの後ウィリアムスはWBA.IBF統一王者で無敗のジャレット・ハードと対戦して敵地に当たるバージニア州で判定勝ち。実力の高さを見せており将来は二人のリマッチがあり得そうな気がしています!

チャーロ兄中年の星を蹴散らしてしまうジャーモル・チャーロvs.コーネリアス・バンドレイジ

ミドル級王者時代


チャーロはその半年後減量苦からミドル級に転向。そのフィジカルはミドル級でも破格でパワーも十分通じるものでした。

ミドル級初戦こそ膝を明らかに負傷しているホルヘ・ヘイランドに4ラウンド消化不良のTKO勝ち。世界戦へと駒を進めます。

そして20184月にトップコンテンダーのウーゴ・センテロとWBCミドル級暫定王座決定戦に出場。センテロをわずか2ラウンドで左フックで失神KO沈めて全勝のまま2階級制覇!ミドル級のブギーマンとして正規王者のカネロへの挑戦権を獲得しましたね!

そして迎えた初防衛戦ではかつてアンディ・リーとWBO王座を争った元トップアマでブギーマンといわれたマット・コロボフと対戦。当初はゲンナジー・ゴロフキンとビリー・ジョー・サンダースの2度世界挑戦経験のあるウィリー・モンローと対戦予定でしたが、モンローがドーピング検査で陽性。急遽コロボフとの対戦になりましたな。

この試合はトラウト戦のようにサウスポーを苦手とするチャーロは思わぬ苦戦を強いられ、期待された爆発的なKOはできませんでしたが、ジャブを中心にコロボフをアウトワークして判定勝ち。初防衛に成功しています。

WBCからはゴロフキンがチャーロの指名挑戦者であるとの通達があり、カネロは5月にIBF王者のダニエル・ジェイコブスと対戦。チャーロはESPNのコンテンダーシリーズで名前を売ったブランドン・アダムスと対戦することが決まっています。

この試合は2019年6月23日にチャーロの地元のテキサス州ヒューストンで行われ、地元での凱旋試合となりましたな。しかもこの試合の数日前にカネロがWBCフランチャイズ王者なるものに昇格…チャーロは暫定王者から正規王者に昇格します。

しかしこの試合では2ラウンドに右拳を痛めたチャーロはまさかのフィニッシュができない苦戦。アダムスに再三間合いを詰められましたがジャブとアッパーを駆使してポイントを取り判定勝ちでタイトルを死守しております。

チャーロさんガードの上からでも吹き飛ばすジャーモル・チャーロvs.ブランドン・アダムス

そしてチャーロが迎えた次戦はニューヨークぼバークレイズ・センターでのデニス・ホーガンとの防衛戦。ホーガンはかつてWBAスーパーウェルター級チャンピオンだったジャック・クルカイに挑んで判定負けしている選手で、前回の試合ではWBOチャンピオンで無敗のハイメ・ムンギアとメキシコで対戦。ムンギアの顔面をはじきまくってサイドに回るなど多くの人がホーガンの勝ちを推したもののムンギアが疑惑の判定勝ち。ウェイトを上げてチャンスをつかみましたな。

そしてこの試合はチャーロがパワーでホーガンを圧倒!!ホーガンは開始からタイミングの良いジャブとサイドへの動きでチャーロの顔をはじいたもののチャーロはものともせずに前進。4ラウンドにでんぐり返りさせるダウンを奪うと7ラウンドにフェイントからの左フックでホーガンは痛烈にダウン!!良く立ちましたがレフェリーストップとなり、チャーロが快勝しましたな!!

鬼神のチャーロ兄。ホーガンを粉砕…ジャーモル・チャーロvs.デニス・ホーガン

そして次戦ではチャーロはキャリア最大の難敵を迎え撃つことになっています。2度世界タイトルに挑戦しているミドル級トップコンテンダーでアマチュアとして世界選手権で銅メダルを獲得しているセルゲイ・デレビヤンチェンコとの試合です。

デレビヤンチェンコは元IBFチャンピオンのサム・ソリマンをノックアウトしているプレッシャーファイター。IBF王座決定戦に2度出ており、ダニエル・ジェイコブスに僅差判定負け、ゲンナジー・ゴロフキンにも判定負けしたもののゴロフキンをボディで後退させるなど実力の高さを示しています。

チャーロにとってはキャリア最大の強敵となり、プライベートでは暴行事件の容疑者にもなっていますがキャリアを大きく進めるための試合となりますね!!

そして試合はチャーロが開始から長いジャブを駆使してデレビヤンチェンコをコントロール!右クロスを当ててふらつかせるなど明確にポイントを取り、デレビヤンチェンコは右目が腫れるなどして後半巻き返しましたがチャーロが判定勝ち。タフな試合を乗り越えました!!

ハイレベルな攻防…ジャーモル・チャーロvs.セルゲイ・デレビヤンチェンコ


そして次戦ではハードパンチャーのファン・マシアス・モンティエルと対戦。モンティエルは1994年生まれの26歳。メキシコのシナロア州ロスモチス出身のハードパンチャーで倒すか倒されるかの試合をするファイターですな。

ここまでのレコードは22勝22KO4敗2引き分け。圧倒的なハードパンチャーとして知られており、剛腕を振り回してくるのでとてもやりにくいですね。

キャリアの中では地域タイトルを獲得したことなどは皆無。後にWBOスーパーウェルター級チャンピオンとなるハイメ・ムンギアには敗れており、ウーゴ・センテノとは引き分けてますな。

そして前の試合では激闘王として有名なジェームス・カークランドと対戦。初回に出てくるカークランドを3度ダウンさせてノックアウトしておりますな。

そしてこの試合は開始からモンティエルが下がってディフェンシブに試合を回す展開に!チャーロはジャブを軸に手数と正確なパンチでリードして終始圧倒!コンビネーションをまとめるなど要所を占めて大差判定となりました!

リスクはあまり取らなかったか…ジャーモル・チャーロVSファン・マシアス・モンティエル

今後期待される試合

これまですべての戦いに勝利し、ミドル級の台風の目とされるチャーロに期待される試合はカネロやゴロフキンとのトップ選手との対戦です。

爆発的なパフォーマンスを見せて期待されるチャーロですがこれまでトップ中のトップとの対戦経験は皆無。

ミドル級を取り巻く環境は激しく揺れ動いておりゴロフキンが議論を呼ぶ判定でカネロに判定負け。絶対王者の陥落をよそにゴロフキンがはく奪されたIBF王座はダニエル・ジェイコブスが獲得しジェイコブスはカネロとの統一戦に進んで判定負け。カネロが三団体をまとめ上げて剥奪された王座はゴロフキンとデレビヤンチェンコの王座決定戦が予想されており、サンダースが保持していたWBO王座はドーピング陽性で返上。2階級制覇王者で無敗のデメトリアス・アンドラーデに引き継がれています。

WBAのレギュラー王者には村田諒太を破ったロブ・ブラントが控えており、コンテンダーには元ミドル級三冠王のハッサン・ヌダン・ヌジカム、元IBF王者のデビッド・レミューが控えており目が離せない階級ですね!

しかし、ゴロフキンがチャーロの指名挑戦者ということでこの試合が実現すれば全盛期のチャーロの真の実力が世界に知られると思います。

スーパースターになるために今後の対戦相手はチャンピオン級の相手が期待されますね!!

センテロっていい選手だよな〜。えぇジャーモル・チャーロ vs.ウーゴ・センテロ

チャーロのファイトスタイル

チャーロのスタイルはとにかく好戦的でパワフル。中間距離からじりじり前進して放つワンツーの威力は満点で、返しの左フック、アッパーも相手を一撃で沈めるパワーを秘めています。

さらに彼のジャブはめちゃくちゃ強く、コロボフ戦でも機能していました。対戦相手はチャーロの懐に入る前にあのジャブをかいくぐらなければならず、入ろうとしても右ショートを狙われるがんじがらめになりますね!!

基本的にオールラウンダーで穴がないのですが間合いを詰められた時は少し回転力で劣ります。それでも打ち下ろしの右を出してきますが本気で追い込まれた時にどうなるのか見てみたいですね!

サウスポーが苦手なお兄ちゃんジャーモル・チャーロvs.マット・コロボフ

まとめとチャーロの今後

いかがでしたでしょうか?激戦区のミドル級でブギーマンとして他のトップ選手たちから避けられる存在のチャーロ。彼の試合ぶりを見ているとトップたちとの激突は時間の問題だと思います。

特にチャーロの試合は双子の弟であるジャーメルも同じですが爆発力が凄まじく、試合が決まる時のノックアウトがとっても激しいです。2人ともに血に飢えたライオンのように相手を一撃でノックアウトする緊迫感があるので大人気ですね!

ミドル級ではWBA.WBCフランチャイズ王者にカネロ・アルバレスが君臨しており彼はWBAスーパーミドル級王座でもあります。IBFのタイトルは元ミドル級キングで実質的には無敗とされるゲンナジー・ゴロフキンとオリンピックに出ている元トップアマのセルゲイ・デレビヤンチェンコの間で争われることになっておりWBOには無敗の2階級制覇王者でありやりにくさ満点のデメトリアス・アンドラーデがおります。しかもWBAレギュラー王者には日本のロンドンオリンピック金メダリストの村田諒太もおり元王者のロブ・ブラントや元トップアマのマット・コロボフらのソリッドなコンテンダーが控えてますね!

スーパーウェルター級にもWBO王者で無敗のハイメ・ムンギアやWBA.IBF統一王者でかつて下したジュリアン・ウィリアムス、元統一王者のジャレット・ハード、WBC王者のトニー・ハリソン、元WBOウェルター級王者のジェフ・ホーンなどもウェイトをあげてくる噂もありますよね!

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