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現代を代表する重量級ボクサーの1人でカナダで大人気のジャン・パスカルさん。ハイチ系の元オリンピアンでその高い身体能力と優れたパワーで10年以上も世界タイトル戦線にいることでとても有名です!

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パスカルはハイチで生まれておりますが国籍はカナダでカナダ人ですね。優れたパワーで前半戦に特に強いパンチャーであります。

その優れたキャリアでは10度以上の世界タイトルマッチを行なっており、WBCタイトルを獲得してライトヘビー級の最強チャンピオンとされていたこともあります。世界王座陥落してから実に8年ぶりに世界タイトルを再獲得しておりアラフォーとなった今でもWBAタイトルを取り返したことで話題にもなりましたよね!

キャリアの中では当時無敗だったルーマニア人のアドリアン・ディアコヌに勝利してWBCタイトルを獲得。リマッチでも勝利しており、当時ライトヘビー級最強とされていたチャド・ドーソンも負傷判定で下しております。元IBFスーパーミドル級チャンピオンでカナダのスター対決となったルシアン・ブーテにも勝利。多くの若手コンテンダーを下して無敗だったWBA暫定チャンピオンのマーカス・ブラウンを三度ダウンさせて王座返り咲き。2階級制覇チャンピオンのバドゥ・ジャックとの激戦を制して初防衛に成功しておりますな。

敗れた試合は全て世界タイトルマッチクラスであり、かつてスーパーミドル級時代にカール・フロッチに敵地で判定負け。レジェンドのバーナード・ホプキンスには激戦の末にドローと敗退で王座陥落しておりますな。その後は当時ライトヘビー級最強とされていたセルゲイ・コバレフの前に苦戦させたものの2度ノックアウト負け。後にWBOチャンピオンになるエレイデル・アルバレスにも僅差判定負け。WBAチャンピオンで無敗のドミトリー・ビボルにも負けておりましたな。負けることも多いですが全ての試合で怖いパンチを打ってデンジャラスさを見せてますね。

すでにアラフォーを迎えておりますがネームバリューのあるパスカルは引く手数多のビッグネームです。ライトヘビー級戦線はかなりヒートアップしていますのでまだまだトップの力を残す彼の試合を見どころ満載ですね!

ということで、彼の試合をより楽しむためにパスカルの来歴をまとめてみました!!

コリアの血を引くワンツーパンチャー!ドミトリー・ビボル!


パスカルの戦歴

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パスカルのプロフィール

ジャン・パスカルは1982年生まれ。ハイチに生まれておりますが、4歳の頃にお母様とお兄さんとともにカナダのケベックに移り住んでおりますな。ちなみにお父様は政治家とのことでハイチに残ったそうです。

パスカルはカナダに移った後はホッケーとサッカーをしていたそうですがお兄さんが1996年のケベックのボクシングチャンピオンになったことでボクシングを始めたそうです。

パスカルは13歳の頃にボクシングを始めて2001年のオタワ州の大会で金メダル。2002年のコモンウェルス大会でも金メダル。2003年のパンアメリカン大会では銅メダルを獲得しております。

そして2004年にはアテネオリンピックにハイチ代表として参戦。オリンピックの後にプロフェッショナルに転向しておりますな。

ブラウンさん因果応報の流血ショックマーカス・ブラウンvs.ジャン・パスカル 試合後のコメントもあり!

これまでの実績

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パスカルは2005年にプロデビュー。カナダで無敗の相手に4回戦を行ってノックアウト勝ちを収めています。その後は5試合続けて4回戦を行って6回戦へと昇格します。

6回戦では2度の試合をノックアウトでクリアしてすぐに8回戦に昇格。キャリア50戦以上している相手に3ラウンドノックアウト勝ちを収めておりますな。

そして年末にはカナダのタイトルを獲得しており後にセルゲイ・コバレフに苦戦を強いてアドニス・スティーブンソンをノックアウトすふダーネル・ボーンに大差判定勝ちしておりますな。

そして2006年にはコンテンダーのルーカス・アリアスと対戦してWBCラテン王座を獲得。世界ランキング入りを果たします。

さらに次戦ではバハマのハードパンチャーであるジャーメイン・マッキーとNABOタイトルをかけて対戦。元カリビアンチャンピオンで無敗のマッキーをシャットアウトの判定で下しております。

さらにラファレル・バンティングを判定で下して防衛に成功するとハードパンチャーのクリスチャン・クルスも10ラウンドでノックアウト。この試合でNABFタイトルを獲得します。

そして次戦ではかつてIBFミドル級タイトルをかけてアルツール・アブラハムと対戦したキングスリー・イケケと対戦して判定勝ち。メキシコチャンピオンのエステバン・カモウをノックアウトして実績を積み重ねます。

さらにコンテンダーのブライアン・ノーマンを判定で下してNABAタイトルも獲得。次戦でオマール・ピットマンを判定で下して世界挑戦を迎えます!

ジャックさん本領発揮バドゥ・ジャックvs.ネイサン・クレバリー

(海外ボクシングを見るならWOWOW

スーパーミドル級時代とフロッチ戦

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そしてパスカルは無敗のまま2008年に世界挑戦を迎えます。WBC王座決定戦となったこの試合の相手はイングランドのカール・フロッチ。ここまで無敗でアマチュアの頃に世界選手権で準優勝した経験のあるエリートで伸びてくるジャブと痛烈な右ストレートが売りのパワーパンチャーです。

フロッチの地元であるノッティンガムで行われたこの試合はかなり良い試合となります。パスカルは開始から優れたスピードでフロッチにパンチを繰り出して苦戦させますが、後半になるとスタミナをロス。フロッチのジャブを浴びてしまい判定負け。キャリア初黒星を喫してしまいます。

パスカルさんイギリスにて敗退カール・フロッチvs.ジャン・パスカル

1度目のライトヘビー級チャンピオン時代

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フロッチに負けてしまったパスカルはスーパーミドル級にて一旦再起することになります。相手はアルゼンチンのコンテンダーでかつてWBAチャンピオンだったアンソニー・ムンディンに挑んで判定負けしているパブロ・ニエベス。

空位のWBOインターコンチネンタルのタイトルがかけられた試合でパスカルは5ラウンドノックアウト勝ち。再起に成功します。

そしてその2ヶ月後にパスカルに二度目の世界タイトルマッチのチャンスが舞い込みます。しかしこの試合はライトヘビー級。しかもニエベス戦から2ヶ月のスパンで行われることになります。

相手はWBCチャンピオンのアドリアン・ディアコヌでルーマニアの強打者。クリス・ヘンリーを下してタイトルを獲得しておりパスカルと同じくカナダを主戦場としている選手ですな。

そして試合はパスカルがライトヘビー級に上げたことでリフレッシュする試合となります。スーパーミドル級時代とは違って足が動くようになりディアコヌを翻弄して判定勝ち。見事に2度目の挑戦でタイトルを射止めました!

そして迎えた初防衛戦はいきなりベテランの強敵。イタリアのシルビオ・ブランコを迎え撃つことになります。

ブランコは元WBAライトヘビー級チャンピオンで暫定王座タイトルも獲得したツータイムチャンピオン。かつてはIBFチャンピオンだったスベン・オットケとも試合をしておりますね。王座はいずれも初防衛戦で失っておりますな。

そして試合はパスカルが若さでブランコを圧倒。キャリアに勝るブランコもタイミングの良いパンチで対抗したもののパスカルの勢いを止めることはできず、10ラウンドストップ。パスカルがタイトルを守ります。

そして2度目の防衛戦は半年ぶりのディアコヌとのリマッチ。ディアコヌにとってはパスカルに負けた次の試合でタイトルを取り返しにきましたな。

しかし2人の間にはもう詰められないほどの差ができていました。パスカルは足を使ってよりハードなパンチを打ち込んで誰から見ても明らかな判定勝ち。ディアコヌとの試合に決着をつけます。

そして3度目の防衛戦はパスカルのキャリア最大の試練となります。無敗の元WBC.IBFライトヘビー級チャンピオンでWBC暫定チャンピオンのチャド・ドーソンとの試合です。

ドーソンはサウスポーのアウトボクサーでリーチの長いパンチャー。当時無敗だったトマシュ・アダメクを下してタイトルを獲得してグレン・ジョンソン、アントニオ・ターバーを2度ずつ下している将来を嘱望されるライトヘビー級最強候補ですね!メイウェザーとも仲良しであることで知られます。

パスカルの地元のカナダで行われたこの試合はパスカルのキャリアハイの試合となります。開始から前に出てスペースを潰すパスカルはドーソンが腕を振り回すスペースを奪う立ち上がり。激しいペース争いとなるもののパワーに勝るパスカルが抜け出して11ラウンドにバッティングによる負傷で試合は負傷判定へ!パスカルが判定勝ちとなりキャリアハイの勝利となりました!

リングの処刑人にして中年の星 バーナード・ホプキンス

ホプキンスとの2連戦と王座陥落

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名実ともにライトヘビー級最強チャンピオンとなったパスカルは次戦でレジェンドを迎えることになります。史上初の4団体統一チャンピオンのバーナード・ホプキンスとの試合です!

ホプキンスは45歳でこの試合に勝てば史上最年長での世界王座獲得となる生きる伝説。ミドル級時代には長きにわたりIBFタイトルを保持しており20度以上の防衛に成功した処刑人。1990年代後半からトップに居座り続ける男ですね。

そのキャリアはもはや伝説で元チャンピオンのルペ・アキノや後に3階級制覇チャンピオンになるジョン・デビッド・ジャクソン、後にライトヘビー級チャンピオンになるグレン・ジョンソン、元2階級制覇チャンピオンのサイモン・ブラウン、暫定チャンピオンのロバート・アレン、WBCチャンピオンのキース・ホームズ、当時無敗の3階級制覇チャンピオンのフェリックス・トリニダード、元スーパーウェルター級チャンピオンのカール・ダニエルズ、元ミドル級チャンピオンのウィリアム・ジョッピー、6階級制覇チャンピオンのオスカー・デラホーヤ、ライトヘビー級チャンピオンのアントニオ・ターバー、元スーパーウェルター級チャンピオンのウィンキー・ライト、ミドル級チャンピオンのケリー・パブリック、かつて敗れた元4階級制覇チャンピオンのロイ・ジョーンズ・ジュニアを下しております。

敗れたのはライトヘビー級でのプロデビュー戦と、ジョーンズとの初めての世界タイトルマッチ、オリンピック銅メダリストのジャーメイン・テイラーに負けてミドル級王座陥落、返り咲きもリマッチで負けて失敗し、本スーパーミドル級チャンピオンのジョー・カルザゲにも激闘の末惜敗してますな。

カナダのペプシコロシアムで行われたこの試合はものすごい激闘となります。開始からパワーに勝るパスカルはホプキンスに襲いかかり2度のダウンを前半に奪う好スタート!しかしホプキンスはパスカルの動きに慣れてきて後半から完全にペースを掌握します。後半からはホプキンスの的確なパンチとクリンチワークに手を焼いたパスカルは翻弄されて結果はドロー!辛うじてホプキンスを退けましたが内容的には完敗でしたね!

そしてこの2人は5ヶ月後にまたもカナダにてリマッチ。前回の試合がWBCの年間最高試合に選ばれるほどの試合だったことで大いに期待されましたな。

そして試合はかなりの好試合となります。激しいペース争いとなったもののパスカルはやはり前半戦をリード。しかしホプキンスは後半にスリップとされたものの入り際に合わせるカウンターでダウンを奪うなど的確さで勝って判定勝ち。46歳での王座戴冠となり、パスカルは地元で王座陥落となりましたな。

処刑人がプエルトリコのスーパースターを撃退! バーナード・ホプキンスvs.フェリックス・トリニダード

コバレフ戦の敗北とベテランとして

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ホプキンスとのリマッチに敗れて王座陥落となったパスカルはここから一年半ほど試合から遠ざかることになります。

そしてパスカルは2012年末にポーランドのコンテンダーで、かつてユルゲン・ブレーマーの持つWBO暫定王座とネイサン・クレバリーの持つWBOタイトルに挑んで敗れた経験のあるアレクシー・クジエムスキと対戦して判定勝ちを収めて再起を飾ります。

そして次戦はまた9ヶ月後にかつてWBOチャンピオンのゾルト・エルデイに挑んで敗れたハードパンチャーのジョージ・ブレイズと対戦してノックアウト勝ち。カナダ国内での人気者対決に臨みます。

相手は元IBFスーパーミドル級チャンピオンのルシアン・ブーテ。サウスポーのパワーパンチャーで左アッパーでIBFタイトルを9度も防衛したルーマニア人でカナダを主戦場としておりましたな。

ブーテはキャリアの中で後にWBA暫定チャンピオンとなるブライアン・マギーやIBFチャンピオンだったアレハンドロ・バリオ、元ミドル級チャンピオンのウィリアム・ジョッピー、コロンビアの怪人のエディソン・ミランダ、元IBFライトヘビー級チャンピオンのグレン・ジョンソンを撃破。敗れたのはスーパーミドル級レジェンドのカール・フロッチに敵地イングランドで痛烈にノックアウトされた試合のみですな。

カナダで行われたこの試合はパスカルの身体能力の高さがモノを言う試合となります。WBCダイヤモンド王座をかけた試合となり、パスカルが出入りの激しさを生かしてポイントアウト。ブーテはスピードについていけず判定負けとなり、パスカルがビッグファイトに勝利して世界タイトルに近づきます。

しかしその後パスカルはなかなか試合が決まらなくなります。やっと決まった11ヶ月後の試合はまさかのノーコンテスト。しかしその後にビッグファイトが待っていました。

相手はWBA.IBF.WBOチャンピオンのセルゲイ・コバレフ。ロシアのクラッシャーと言われるハードパンチャーでパスカルを下したホプキンスとの統一選を制した無敗の選手です。

鈍器のようなハードパンチとタイミングの良いジャブを武器にWBOチャンピオンのネイサン・クレバリーを敵地でノックアウト。コンテンダーを寄せ付けずにノックアウトしてきており、ライトヘビー級では最強のブギーマンとされておりましたな。

試合前から激しい舌戦を繰り広げていた両者は試合も凄まじい試合となります。開始から動き回るパスカルの前にコバレフは少し苦戦。パスカルはジャブを被弾しても必ず打ち返して怖さを植え付けます。しかしコバレフのパンチは徐々にダメージを蓄積して8ラウンドに噴出。連打をまとめられてストップ負けとなります。

パスカルははじめてのノックアウト負けを喫しましたがコバレフに苦戦を強いたことで評価を上げて、再起戦に臨むことになります。

再起戦の相手は無敗のコンテンダーであるユニエスキ・ゴンサレス。ここまで無敗のハードパンチャーで世界ランキングに入る将来世界を嘱望される選手ですね。

この試合にパスカルはやや苦戦します。ゴンサレスのパワーとタイミングの良さに手こずったもののより効果の高いパンチを要所で決めてポイントをピックアップ。判定勝ちを収めて再起に成功します。

そして次戦はまたもコバレフとのリマッチ。この試合に向けてマニー・パッキャオのトレーナーとして有名なフレディ・ローチとタッグを組むことになり、リベンジを期します。

しかし試合は両者の差がより開く形となりました。コバレフはパスカルのデンジャラスさを認めたのか間合いを取り、慎重に正確で重いパンチを打ち込みます。パスカルはダメージを蓄積させてしまい、ストップ寸前に何度も追い込まれますが続行します。しかし7ラウンド終了後にローチがパスカルに今夜はパスカルの夜ではないと話して棄権。パスカルはコバレフに2連敗となり、誰もがパスカルの限界をささやきました。

その後パスカルは11ヶ月後の沈黙を経て再起チューンアップバウトを3ラウンドノックアウトでクリアして世界タイトルにつながる試合へと進みます。

決まった相手はWBC指名挑戦者のエレイデル・アルバレス。コロンビアの元オリンピアンでカナダを主戦場にしている選手。長年チャンピオンのアドニス・スティーブンソンとの試合を希望してましたが実現していない不運なコンテンダーですね。

キャリアの中でWBCシルバータイトルを獲得したアルバレスは切れ味鋭いパンチが武器のパンチャー。パスカルとも試合をしたルシアン・ブーテを痛烈にノックアウトしており、コバレフに挑戦したアイザック・チレンバも判定で下してますね。

そして試合はアルバレスとパスカルの勢いの差が出る試合となります。パスカルは開始から棄権なパンチを振るもののアルバレスも切れ味鋭いパンチで対抗。より性格にパンチを当てるアルバレスが抜け出して判定は2-0となったもののアルバレス。しかしパスカルもまだまだトップレベルであることを示します!

しかしパスカルはこの試合の後に後1試合やって引退すると発言。半年後に無敗のアームド・エルビアリと対戦します。ここまで無敗のエジプトのハードパンチャーでしたが、パスカルはここで経験を見せて的確なパンチでポイントをリード。7ラウンドにストップして花を飾ります。

しかーし半年後にしれっと復帰笑。クルーザー級のウェイトでプロキャリア2戦目のスティーブ・ボーゼと試合をして8ラウンドノックアウト勝ち。またも世界を狙い始めます。

そして決まった試合は4ヶ月後にWBAレギュラーチャンピオンのドミトリー・ビボルへの挑戦でした。

ビボルはここまで無敗のチャンピオン。ロシア選手権を複数回制しているアマチュアエリートで、韓国人の母を持つアジア系の選手でもありますね。

硬質なワンツーを武器にフェリックス・バレラからWBAタイトルを奪い、コンテンダーのスリバン・バレラをノックアウト。アイザック・チレンバも判定で下しておりスマートなジャブと鋭い右を武器としておりますな。

そして試合はパスカルにとって限界を感じさせる試合となります。パスカルは開始からビボルのジャブが邪魔でなかなか入れず、時折右クロスを放り込むもののクリーンには当てられません。ビボルは危険を冒すことなく間合いをキープしてパスカルは中盤から息切れ。ビボルが大差判定勝ちで盛り上がりに欠ける試合を制します!

ビボルさんパスカルに圧勝ドミトリー・ビボルvs.ジャン・パスカル

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ブラウン戦と王座返り咲き

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パスカルはビボルに負けた後9ヶ月間リングを離れることになり、誰もが引退をするものと思っておりました。 しかしパスカルはリングに戻ってきて、しかもその試合はWBAライトヘビー級暫定チャンピオンのマーカス・ブラウンとの試合。元オリンピアンで無敗のブラウン相手に無謀な試合と目されました。 ブラウンはサウスポーの長い間合いを持つファイターで前回の試合で元2階級制覇チャンピオンのバドゥ・ジャックとの試合を大流血させて勝利してタイトルを獲得。WBCシルバータイトルも持っており若手の有望株です。 プライベートでは娘の母親である3歳年上の女性に何度もDVをしており、何度も逮捕されるなど問題ありですがシャープな左を得意とするパンチャーですな。

そしてブルックリンで行われた試合はまさかの展開となります。開始からブラウンは長い間合いでジャブと左をついてリード。しかしパスカルはブラウンの打ち終わりに強引に間合いを詰めて4ラウンドにダウンさせると7ラウンドには強烈な右で2度もダウンをさせるまさかの展開。8ラウンドに偶然のバッティングでブラウンが激しく流血すると試合は止められ、パスカルが負傷判定を手にします!

この瞬間までダウン以外はほとんど負けていたパスカルでしたが、勝利したことで8年ぶりの王座返り咲き!アラフォーを迎えながらも素晴らしい試合を見せてパスカルここにありきを体現しました!

さらにパスカルははこの試合の後4ヶ月でリング復帰。アクティブに試合をして2019年の12月にまたまた世界タイトルマッチが決定!相手はブラウンに敗れている元2階級制覇チャンピオンでメイウェザーの盟友であるバドゥ・ジャックとなります。

ジャックはザンビア系のスウェーデン人で元オリンピックザンビア代表。スペシャルなものはないもののフィジカルが強く、体を押し付けての接近戦が上手い技巧派の選手です。

キャリアの中ではWBCスーパーミドル級タイトルを獲得してWBAライトヘビー級タイトルも獲得。元WBOライトヘビー級チャンピオンのネイサン・クレバリーや後にWBAスーパーミドル級スーパーチャンピオンになるジョージ・グローブス、WBCスーパーミドル級チャンピオンだったアンソニー・ディレルを下しておりIBFチャンピオンだったジェームス・デゲールとは指導の末引き分け。元IBFチャンピオンのルシアン・ブーテとも引き分けましたが試合後にブーテがドーピング陽性となり反則勝ちとなりましたな。WBCライトヘビー級チャンピオンのアドニス・スティーブンソンとも激闘の末引き分けております。

負けてしまったのは世界タイトルを取る前のデレク・エドワーズに不覚のノックアウト負けを喫した試合と大流血をしてしまったマーカス・ブラウン戦のみ。難民の子供達を助けるなど心優しきチャンピオンであり、中東でビジネスもしているやり手ですな。

そして試合はかなりのベテラン同士の激闘になります。パスカルは開始からワイルドなパンチで肉薄して4ラウンドにジャックは右アッパーからの打ち下ろしでダウン!しかしジャックは後半から盛り返してきて右ストレートを効かせます。そして迎えた12ラウンドにコンビネーションでパスカルはロープ下に落下するダウン!しかしここはよく耐えて判定は僅差でパスカルへ!かなり判定は議論を呼んでますがジャックもこのパフォーマンスでまだまだ世界のトップであることを示しています!

試合の後スカルはコンディショニングコーチのメモ・エレディアと同じく半年間ほど期間を空けることを明言しております。次戦はブラウンとのリマッチとなり、1年半ぶりの試合となりますがチャンピオンとして強さを見せて欲しいですね!

まさしく崖っぷち対決ジャン・パスカルvs.バドゥ・ジャック

今後期待される試合

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パスカルに今後期待される試合はキャリアを決定つけるようなビッグファイトです。すでにアラフォーを迎えているパスカルはもう現役時代が長くないと思っています。そのため今後の試合はもう落とせなくなりますし、より大きな試合をすることが求められてきますな。

パスカルの場合は相手が誰であってもワンパンチで全てを変えるだけのパワーがあります。12ラウンドどこのラウンドでも危険なファイターなので気の抜けないチャンピオンとして君臨していますね!

今の所のキャリアハイの試合は当時ライトヘビー級最強とされていたチャド・ドーソンを下した試合です。しかしその後コバレフやホプキンスに敗れて少し評価を落としていた中での王座返り咲きを果たしています。

アラフォーになった今でもキャリアのハイライトになるような試合をすることは可能だと思います。なぜなら世界タイトルを持っているから。個人的にはマーカス・ブラウンやバドゥ・ジャックのすでに下した相手ではなくアルツール・ベテルビエフやヒルベルト・ラミレスなどのより若く、評価の高い相手を下して欲しいですね!

パワーだけではなかったロシアの豪腕アルツール・ベテルビエフvs.オレクサンデル・グヴォジク

パスカルのファイトスタイル

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パスカルのファイトスタイルは常に相手の隙を狙ったスタイルです。相手のガードがルーズになった瞬間やオープンになった箇所に痛烈な一撃を打ち込んでくる怖い選手ですね!

パスカルの最大の武器はメンタルの強さとハートの強さ。あのセルゲイ・コバレフの破壊的なパンチに相打ちのタイミングでパンチを放つようなことはこの人にしかできないことですね笑笑。

パスカルはパワーがあるし、スピードもあります。ガードの外からの左右フックと大砲のような右ストレートはかなり強く、相手を一撃でダウンさせるに値するパワーもあるので12ラウンド中とても怖いファイターです。

難点はスタミナがないこと。ウェイトを作るのが苦しいことも知られており、中盤以降ガクッと落ちます。それでも危険なパンチを狙っているため怖さはあるけど前半逃げ切り型と言えるタイプですね!

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ジャックマジで惜しかったなアドニス・スティーブンソンvs.バドゥ・ジャック

まとめ

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いかがでしたでしょうか?誰が相手であっても常に一撃を狙っており、特に前半戦はめちゃくちゃ危険なパスカル。リードされていても一瞬の隙をついて危険なパンチを当ててダウンさせるなどそのストロングさとしたたかさは群を抜いてますね!

ライトヘビー級ではかなりウェイトが苦しいそうで後半になるとスタミナが切れてしまいますが、必ず打ち返してくるので常に危険でこの人をノックアウトするのはとても難しいです。コバレフのパンチに相打ち覚悟でカウンターを放つなど捨身の攻撃をしてきますからね笑笑。

ライトヘビー級近辺のウェイトではIBF.WBC統一チャンピオンのアルツール・ベテルビエフがオールノックアウト勝ちのチャンピオンで目立っていますね!さらにWBAスーパーチャンピオンのドミトリー・ビボルも長期政権を誇るボクサーで、パスカルは一度負けてるのでリベンジにもなりますよね!

パスカルが今後ターゲットととなるのはおそらくマーカス・ブラウンとのリマッチ、バドゥ・ジャックとのリマッチかなと思います。どちらにも勝利してますが僅差判定だったのでリマッチは必ずありそうかな。カナダで久しぶりの防衛の線もあるかもしれませんけどね笑。

ちなみに今後のビッグマッチが確実視されるパスカルの試合をテレビで見るにはWOWOWのエキサイトマッチが最適です。過去の試合もリピート放送でされていますし、以下のリンクからWOWOWを是非試してみてはいかがでしょうか?

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実はいい奴な切り裂き魔!バドゥ・ジャック!

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