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スーパーウェルター級でWBA、IBFの2本のベルトを獲得する偉業を成し遂げたフェルナンド・バルガスさん。常に激闘を展開するエキサイティングな選手として多くの人気を誇っていたスター選手です。

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バルガスはオーソドックスのカウンターパンチャー。脅威的なハードパンチャーであり、相手にダメージを与えた途端にどんどんコンビネーションを打ち込んで一気にストップまで持ち込んでくる攻撃力の高さが売りで現役時代に多くの激戦を残しておりますな。

キャリアの中では2団体のタイトルを獲得したこともあり、レジェンドクラスの相手にもしっかりと勝利。多くのビッグファイトを行なって多額のファイトマネーを手にしており、最近は息子さんもプロデビューして話題となりましたな。

倒してきた相手はIBFチャンピオンでハードパンチャーであるルイス・カンパス、元WBOチャンピオンで後に統一チャンピオンとなるウィンキー・ライト、元WBAウェルター級チャンピオンのアイク・クォーティ、元IBFチャンピオンのラウル・マルケス、元WBCチャンピオンのハビエル・カスティリェホを撃破しておりますな。

負けた試合はハードパンチャーのフェリックス・トリニダードとの統一戦、統一チャンピオンだったオスカー・デラホーヤとの統一戦、3階級制覇チャンピオンのシェーン・モズリーに2度、2階級制覇チャンピオンのリカルド・マヨルガに敗れており、マヨルガ以外にはノックアウト負け。しかし全て激戦となりましたな。

スタイルはとにかく高いガードで中間距離に陣取るとカウンターを叩き込んでくるスタイル。カウンターが一撃当たってふらつかせると一気に攻め込んできてそのままストップに持ち込めるだけの爆発力があり、フィニッシュ力が最も高いパンチャーですね。

しかしながらこの人は打たれ弱い。相手を仕留める時にディフェンスがかなりルーズになるのが悪い癖でトリニダードやデラホーヤ、モズリーとの初戦は接戦だったもののディフェンスの甘さを突かれて逆に一気にストップされてしまっておりますね。

ちなみに今は家族でリアリティショーに出るなど皆さんに人気。30歳と比較的若い段階でキャリアを終えたことも家族のことを考えてのことで好感が持てますね。

そんなバルガスの試合をより楽しむためにこれまでの来歴もまとめてみました!!

大人の色気漂ういぶし銀…ウィンキー・ライト!

バルガスの戦歴

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バルガスのプロフィール

バルガスは1977年生まれ。アメリカのカリフォルニア州オックスナードに生まれており、現在も家族で在住。ノックアウト率は70%を超えており、その獰猛なスタイルからferociousというニックネームがついてますな。

身長178センチでリーチも178センチもあるバルガスはスーパーウェルター級としては当時かなり大柄。体格的なデカさとパワー、タイミングを駆使しておりましたな。

バルガスはアマチュアの頃からスーパーエリート。戦績は100勝5敗で1992年にはジュニアオリンピックで金メダル。翌年にも銀メダルを獲得しており1996年のアトランタオリンピックにも出ております。メダルを期待されてましたが疑惑の判定で2回戦で敗退。

2014年には引退してましたが家族でリアリティ番組に出演。クライムドラマにも出演しており人気者ですな。

クッソ良い試合…フェルナンド・バルガスvs.ウィンキー・ライト

ここまでの実績

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バルガスは1997年にオックスナードでプロデビュー。4回戦を初回ノックアウト勝ちでクリアしてデビュー戦をクリア。3戦目からは6回戦を行います。

半年後には8回戦に昇格して、デビューから1年足らずでアマチュアでアメリカ代表だったダン・コノリーと10回戦で対戦して2ラウンドノックアウト勝ち。

さらにソウルオリンピック銅メダリストでIBFチャンピオンのラウル・マルケスに挑んだロマリス・エリスと対戦して2ラウンドノックアウト勝ち。オリンピック選考会にも出ていたロン・ジョンソンもノックアウトしています。

さらにウェルター級でフェリックス・トリニダード、スーパーウェルター級でラウル・マルケス、ルイス・ラモン・カンパスに挑んだアンソニー・ステファンズをノックアウト。ダーレン・マシウニスキをノックアウトし、オールノックアウトのまま世界タイトルマッチを迎えます。

1度目の王者時代

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バルガスは1998年に全勝全ノックアウトのまま世界タイトルマッチを迎えます。相手はIBFチャンピオンでハードパンチャーのルイス・ラモン・カンパス。メキシカンのベテランでフェリックス・トリニダードに敗れたもののダウンさせており、ウェルター級ではホセ・ルイス・ロペスにもノックアウトされましたがスーパーウェルター級に上げてラウル・マルケスをノックアウトして王座を獲得。全ての防衛戦でノックアウト勝ちしておりますな。

そしてこの試合はバルガスが開始から前に出てくるカンパスにカウンターを合わせてリード!目の上をカットさせて、カンパスも中盤前に出てコンビネーションで巻き返したものの7ラウンド終了間際にバルガスが猛攻!カンパスは7ラウンド終了後に棄権!バルガスがオールノックアウトでタイトルを獲得します!

そして初防衛戦でニューヨークに参戦。イングランドのアマチュアエリートのハワード・クラークとの試合を行います。クラークはこの試合まで10ラウンドの試合をしたこともない選手ですね。

そして試合は足を使うクラークをバルガスが前に出てきて押し込みにくる展開に!ボディを軸にパンチを集めて4ラウンドにボディでダウンさせて、ワンツーでダウンを3度させてストップ!タイトルを楽勝で防衛します!

そして次戦はネバダのステートラインに参戦。元IBFチャンピオンのラウル・マルケスとの試合を行います。マルケスはバルセロナオリンピックベスト8のハードパンチャーでキース・ムリングスなどに勝利しているチャンピオン。カンバスにはノックアウトされておりますな。

そしてこの試合は開始からバルガスが優れたタイミングで右リードを当てるとマルケスをリード!マルケスはプレッシャーをかけてかなり粘っていたものの11ラウンドにワンツーを浴びてふらつき、最後はコンビネーションをまとめられてストップとなりました!

そしてバルガスは次戦でウィンキー・ライトとの試合を迎えます。ライトは元WBOチャンピオンのサウスポーでいぶし銀。フリオ・セサール・バスケスとハリー・サイモンには判定負けしておりますがとてもタフなテクニシャンでチャンピオンだったブロンコ・マッカート角を下しておりますな。

そして試合はとても白熱の好勝負となります。開始からバルガスは間合いを詰めて、間合いを取って繰り返してジャブ、オーバーハンドの右を駆使してくる試合に。ライトもジャブを返してインサイドではボディとかなりの好勝負となりましたがパワーやや負けてしまい、判定は僅差でバルガス!どちらの手が上がってもおかしくない試合でした

そして次戦でバルガスはまたもやビッグネームとの対戦。元WBAウェルター級チャンピオンでかつてオスカー・デラホーヤと大激戦を演じたアイク・クォーティとの試合を迎えます。クォーティはガーナのハードパンチャーで鋭いジャブとストレートを得意としておりますな。

そして試合は前に出てくるクォーティによりタイミングの良いパンチを当てるバルガスがリード!インサイドでのボディを効果的に当ててクォーティも9ラウンドにワンツーを当ててチャンスを迎えましたがバルガスが乗り越えて判定勝ち。ビッグネームをまたも下します!

そして次戦は4ヶ月後。コンテンダーで北米チャンピオンのロス・トンプソンとの防衛戦となります。トンプソンはオリンピックの選考会まで残っているエリートですな。

そして試合は変則的に動き回るトンプソンにバルガスはプレッシャーをかけて3ラウンドにクロス、コンビネーションでダウンさせると最後は4ラウンドにダウンさせ、立ち上がってきたトンプソンにコンビネーションを打ち込んでストップしました!

そして人気も上がっていたバルガスはついにビッグファイト。WBAチャンピオンで無敗の2階級制覇チャンピオンであるフェリックス・トリニダードとのビッグファイトを行います。

トリニダードはプエルトリコのハードパンチャーで元IBFウェルター級チャンピオン。モーリス・ブロッカーや元3階級制覇チャンピオンのヘクター・カマチョ、4階級制覇チャンピオンのオスカー・デラホーヤ、WBAチャンピオンだったデビッド・レイド、4階級制覇チャンピオンのパーネル・ウィテカー、後にIBFスーパーウェルター級チャンピオンとなるルイス・ラモン・カンパスを下しておりますね。

そして試合は大変な激戦になります。開始からバルガスはトリニダードの左フックをもらってダウン!2ラウンドにもふらついたものの3ラウンドに右を返して激闘となります。さらに4ラウンドには左フックで今度はトリニダードがダウン!

トリニダードはここから精彩をかいてローブローで2度減点。しかし8ラウンドにバルガスが左フックでダメージを負うと12ラウンドにジャブに合わせる左フックでバルガスは痛烈にダウン!さらにフックでダウンして最後は右ストレートでもんどりうってダウンしたところでストップ!初黒星となりましたが歴史に残る激闘を演じましたね!

トリニダードがバルガスとの戦争を制す!! フェリックス・トリニダードvs.フェルナンド・バルガス

2度目王者時代

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バルガスはトリニダードに敗れた後半年後に再起。テキサス州に参戦してきてパーネル・ウィテカーに2度挑み、オスカー・デラホーヤとの試合を含めて3度の世界タイトルマッチをしているウィルフレド・リベラと試合をします。

そして試合はハードパンチャーのリベラの前に不用意に出てきたバルガスが2ラウンドにダウンする波乱の展開!しかしバルガスは立て直して徐々に的確なパンチで追い上げると6ラウンドにストップ!再起に成功します!

そして4ヶ月後にバルガスはトリニダードが返上したWBA王座決定戦に出場。ラスベガスに参戦してメキシカンのホセ・フローレスと対戦します。フローレスはNABFチャンピオンでベテランコンテンダーですな。

そして試合は開始からアグレッシブに出るフローレスに2ラウンドふらつかされたものの逆にダウンさせて打ち合いとなります。しかしより重いパンチを持つバルガスが抜け出して7ラウンドにコンビネーションでダウンさせるとストップ!2度目の王座を獲得します!

そしてバルガスはここから一年待機。しかしビッグファイトを引き当てます。 WBCチャンピオンでバルセロナオリンピック金メダリストのオスカー・デラホーヤとの統一戦です!

デラホーヤはスーパーフェザー級、ライト級、スーパーライト級、ウェルター級、スーパーウェルター級でタイトルを獲得しているスーパースター。シェーン・モズリーとフェリックス・トリニダードには敗れたものの元IBFスーパーフェザー級チャンピオンのジョン・ジョン・モリナ、元チャンピオンのホルヘ・パエス、元WBC世界スーパーフェザー級チャンピオンのジェシー・ジェームズ・レイハ、元3階級制覇チャンピオンのフリオ・セサール・チャベス、元WBCライト級チャンピオンのミゲール・ゴンサレス、4階級制覇チャンピオンのパーネル・ウィテカー、3階級制覇チャンピオンのヘクター・カマチョ、WBAウェルター級チャンピオンのアイク・クォーティ、トップコンテンダーのオーバ・カー、元スーパーフェザー級チャンピオンのアルツロ・ガッティ、WBCスーパーウェルター級チャンピオンのハビエル・カスティリェホを下しておりますな。

そして試合は開始からバルガスが正確なパンチでデラホーヤをリード!初回に幻のダウンを奪う展開となります!その後も一進一退の攻防で激戦となりましたがデラホーヤが10ラウンドに起死回生の左フックを決めてふらつかせると11ラウンドにまたも左フックでダウンさせてコンビネーションでストップ!バルガスは敗れてしまいます!

ちなみにバルガスはこの試合に負けたものの試合後のドーピング検査で陽性。残念ながら陥落に加えてサスペンドとなりましたな。

デラホーヤのスターの証明!! オスカー・デラホーヤvs.フェルナンド・バルガス

再起とモズリー、マヨルガとの激戦、引退

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バルガスはデラホーヤにノックアウトされた後1年後に再起。ロサンゼルスに参戦してきてトリニダード・トバゴのコンテンダーで元WBFチャンピオンのフィッツ・バンダープールとの試合を迎えて6ラウンドストップ勝ちを収めます。

そして5ヶ月後にかつてWBCチャンピオンのハビエル・カスティリェホ、WBAチャンピオンのフリオ・セサール・バスケスに挑んだガーナのトニー・マーシャルとの試合を迎えて7ラウンドに棄権勝ちを収めます!

そして次戦ではオランダのコンテンダーでバルセロナオリンピック代表のレイモンド・ジョバルと対戦。元IBOチャンピオンでしたがバルガスは判定勝ちを収めて3連勝となります。

そして5ヶ月後にイリノイ州に参戦。元WBCチャンピオンでスペインのハビエル・カスティリェホとの試合を迎えます。カスティリェホは5度の防衛を果たしている元ヨーロッパチャンピオンでデラホーヤに敗れておりますね。

そして試合はバルガスがカスティリェホを圧倒!アグレッシブに出てきたカスティリェホにカウンターを決めて2度ダウンさせてその後もペースを握って判定勝ち。世界のトップに戻ってきます。

そして半年後バルガスは26日にラスベガスに参戦。3階級制覇チャンピオンのシェーン・モズリーとのWBA指名挑戦者決定戦に臨みます。

モズリーは元IBFライト級、WBCウェルター級、WBC.WBAスーパーウェルター級チャンピオンのスピードスター。オスカー・デラホーヤに2度勝っており、負けたのはバーノン・フォレストとウィンキー・ライトに2度ずつですな。

キャリアの中ではIBFライト級チャンピオンだったフィリップ・ホリデー、元IBFスーパーフェザー級チャンピオンのジョン・ジョン・モリナ、元WBCスーパーフェザー級チャンピオンのジェシー・ジェームズ・レイハなどですな。

そして試合はハンドスピードで攻めるモズリーと的確でより思いパンチを出すバルガスの大激闘に!どちらがリードしていてもおかしくない試合でしたがバルガスは目の上をびっくりするくらい腫らしてしまい、10ラウンドにドクターストップ!無念の敗退となります。

しかしこの試合は激戦となったことから5ヶ月後に2人はリマッチ。ラスベガスにてまたあい見えます。

そして試合は開始から前に出るバルガスでしたが打ち合いに応じてくれないモザラーのスピードについていけずに惨敗!6ラウンドに痛烈な左フックを受けて大の字にダウンしてノックアウト負けとなってしまいます。

この敗戦後バルガスは1年4ヶ月リングを離れます。そしてカムバックしてきたもののウェイトはスーパーミドル級並み。元2階級制覇チャンピオンのリカルド・マヨルガと対戦します。

マヨルガはニカラグアのハードパンチャーで元WBA.WBCウェルター級、WBCスーパーウェルター級チャンピオン。とにかく振り回してくるパンチャーでバーノン・フォレストを2度、ミケーレ・ピッチリーロなどを下しており、オスカー・デラホーヤやフェリックス・トリニダード、コーリー・スピンクスには敗退しておりますね。

そして試合は明らかに動きの重くてお腹周りがぽちゃぽちゃのバルガスがマヨルガのラフなアタックの前に苦戦!マヨルガも動きが重く、初回と11ラウンドにダウンしてしまい、判定はマヨルガへ!バルガスはこれで3連敗となり、試合後に現役を引退。リングに別れを告げましたな。

お腹ちゃぽちゃぽバルガスさん勇退かな…フェルナンド・バルガスvs.リカルド・マヨルガ

バルガスのファイトスタイル

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バルガスのスタイルはオーソドックススタンスでガードを固めて中間距離に佇んで間合いを保つとカウンターを放ってくるスタイル。なので初回や序盤は比較的大人しい立ち上がりになりますな。

しかしこの人の本領は相手に重いパンチを当ててから。相手にダメージを与えると一気に出てきて後のことは考えずに左右フックのコンビネーションで攻め落としてくるとても獰猛なフィニッシュを持ちます。

バルガスの特徴はとにかくパワーが凄まじいこととタイミングが良いこと。相手に効かせる初撃はカウンターが多く、相手にダメージを与えてそのまま重いパンチでストップしてくる決定力の高さが売りですね。

弱点は打たれ弱いこと。相手を効かせた時にはそのままガードをせずにフィニッシュに来るので思わぬカウンターを喰らう展開はよくあります。そのままノックアウトされてしまうことも多く、勝っても負けても試合が飛びきり面白い選手ですね!

ラテンの激闘王対決…ルイス・ラモン・カンパスvs.フェルナンド・バルガス

まとめ

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いかがでしたでしょうか?多くのレジェンドと拳を交えてキャリアの中で主要2団体のタイトルを獲得する素晴らしい功績を残しているフェルナンド・バルガス。誰もが好きな打ち合いを演じるスタイルでボクシングの華であるノックアウトを体現した人気ボクサーです。

多くのスターが存在した2000年代初頭に特に活躍したバルガスはトリニダードやデラホーヤのようなスーパースターには勝てませんでしたがみんなの記憶に残るような試合をしております。彼の試合は手に汗握る展開が多く、今でも多くのファンに語り継がれています。

とにかくパワーが凄まじく、カウンターからのフィニッシュは圧巻でした。負ける時も基本はノックアウトなので見ていて本当にエキサイティングでボクシングを知らない人でも彼の試合なら見ていてハマってしまうことが多いですね。

デラホーヤやモズリー、トリニダードなどの時代を彩ったボクサーたちと拳を交えた彼は素晴らしくキャリアを送っています。彼らと比べてキャリアは短いのですがその分濃厚なキャリアを送っておりますのでこれから先も彼の試合は歴史に残りますな!

ちなみにそんなバルガスの試合をテレビで見るにはWOWOWのエキサイトマッチが最適です。過去の試合もリピート放送でされていますし、ぜひこれを機にWOWOWと契約してはいかがでしょうか?

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ミドル級に降臨した戦いの神…ゲンナジー・ゴロフキン!

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