こんにちは管理人です。
今日は2014年日本で行われたIBF世界フライ級タイトルマッチ
王者アムナット・ルエンロンvs.井岡一翔の一戦です!!
この試合はアムナットの初防衛戦。世界を期待されたロッキー・フエンテスをきりきり舞いにして獲得した王座で井岡をアマチュア時代に下したこともある177センチのリーチを持つ難敵だ。
井岡はこの試合に勝てば3階級制覇。ここまで無敗でアムナットへのリベンジを図っていた上に、無敗対決を制してさらに高みを目指したいところだ。
しかしこの試合はアムナットが持ち前のリーチとフットワークで井岡の接近を全く許さず。判定は2-1だったものの、アムナットが完勝して井岡に初黒星をなすりつけた!!
それではこの試合を振り返ります!!
試合経過
1ラウンド
井岡はガードを固めて踏み込むタイミングを伺うが、アムナットは長リーチを生かして間合いを保つ。
アムナットのパンチは鞭のようでガードの外からフックが速い速度で飛んでくる。
井岡は前進してワンツーを振るがアムナットはスウェーでかわしてすぐに距離を取る。
アムナットは必ず打ち返して攻防分離気味の井岡に追撃を許さない。
2ラウンド
アムナットは上下に長いアッパーを打ち分けて踏み込んで左フックをガードの上から当てる。
井岡はボディを狙うがアムナットはアッパーで迎撃。ワンツーで井岡を突き放す。
3ラウンド
井岡はジャブをつくが間合いが遠くて当たらない。
アムナットは井岡の入り際にアッパーを置いてすぐにサイドに流れる。
間合いを保つアムナットはカウンターをチラつかせて井岡を釘付けにする。
4ラウンド
井岡は圧力を強めてボディを放つがアムナットはワンツーを打ち返して間合いをキープ。
井岡はアムナットのジャブのうち終わりにジャブを当てるなど工夫するがアムナットはスウェーでかわす。
終盤には打ち終わりにアムナットの右アッパーをちょこんと被弾する。
5ラウンド
アムナットはひょいひょい動きながら長いワンツーとアッパーを放つ。
井岡は一生懸命前に出るがアムナットは左アッパーで態勢を入れ替えてしまう。
6ラウンド
アムナットはフェイントを織り交ぜながら近づかれるとすぐにクリンチする。
終盤にはロングの左フックを当てて井岡に付け入る隙を与えない。
7ラウンド
井岡はジャブで組み立てようとするが後が続かない。
そして井岡にロープに詰められてもあっさりクリンチしてブレイクに逃れる。
さらに打ち終わりにもクリンチして鞭のようなコンビネーションをガードの上から放つ。
8ラウンド
井岡は前に出るが序盤アムナットの高速の右フックを被弾する。
アムナットはどんどん踏み込んでくる井岡のアタックをさばいてクリンチでごまかす。
9ラウンド
アムナットは井岡の動き出しにジャブを放って井岡を止めにかかる。
井岡は明らかにイライラしながら前に出るがクリンチされて空回りしてしまう。
10ラウンド
アムナットの間合いを崩さない井岡は接近戦でボディをねじ込むが効果は薄い。
入り際にアッパーをコツコツ当てるアムナットは少し疲れているがクリンチでごまかす。
11ラウンド
アムナットはスッと組みついてレスリングのように腕を絡める。
アムナットは常に位置を変えて的を絞らせずに井岡を眩惑する。
12ラウンド
アムナットは有利を確信して下がってはクリンチを繰り返す。
井岡はKO狙いで前に出るがアムナットの間合いを崩さずにクリンチで寸断されてしまう。
判定は119-108、115-112.113-114の2-1でアムナット!
ちなみに僕は118-110でアムナットでした!!
所感
厳しかったな…
アムナットは井岡の天敵とも言えるタイプで接近されるとすぐにクリンチ、間合いの外では長いワンツーとフックという近づきたい井岡にとっては最悪の組み合わせ。
というよりもアムナットを称えるべき試合なのかな。ゾウ・シミンにも勝ってるしこの選手のやりにくさは本当に凄まじい。当時のフライ級でも屈指でしたからね。
ちなみに今はカシメロに負けて最近どっかのプロスペストにも負けてたな…確かもうアラフォーなのと性格的にボクシングと向き合う感じではないからキャリアの点では井岡に軍配。
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