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北京オリンピック金メダリストでプロの世界でも思いっきり振り回す左右フックのパワーパンチで3階級を制したユリオルキス・ガンボア。キューバのボクシングが誇るビッグネームであり多くの注目を集めるベテランです!

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ガンボアはキューバのグアンタナモのサイクロンと言われる強打者。フェザー級からライト級までの3階級を無敗のまま制覇しているエリートです。

キャリアの中で元フェザー級王者のジョナサン・バロス、2階級制覇王者のダニエル・ポンセ・デレオン、内山高志に苦戦を強いたマイケル・ファレナス、スーパーフェザー級暫定王者のホルヘ・ソリス、ライト級暫定王者のダーレイ・ペレスを破っています。

ライト級では現在パウンド・フォー・パウンドの頂点と言われるテレンス・クロフォードに敗れましたがその後復帰。スーパーフェザー級にウェイトを下げて再起ロードを歩んでましたがカスティリャノスにまさかのKO負け。それでも元スーパーフェザー級王者のジェイソン・ソーサを破ってさらに元WBOスーパーフェザー級王者で3回も世界タイトルを獲得したローマン・マルティネスを2ラウンドで破壊。WBAスーパーフェザー級スーパー王者のガーボンタ・デービスとの激闘も演じています!

ということで、今後ネームバリュー抜群のガンボアの試合をより楽しむためにガンボアのこれまでの来歴をまとめてみました!!

今のガンボアではきついな…ガーボンタ・デービスvs.ユリオルキス・ガンボア予想

 

ユリオルキス・ガンボアについて

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ガンボアの経歴

ユリオルキス・ガンボアは1981年生まれの37歳。キューバのグアンタナモ出身でアマチュアではかなりのエリート。2003年の世界選手権にも出場しており、アテネオリンピックではフライ級で金メダルを獲得。

2005年の世界選手権ではフェザー級で出場して銅メダルを獲得しています。しかし金メダリストの実績にもかかわらず生活は困窮。金メダルを150万円で売っているそうです。

そしてガンボアはプロとしてデビューするためにオドラニエル・ソリス、ヤン・バルテレミーと共にパンアメリカン大会のトレーニングために訪れていたベネズエラで亡命。ドイツへと渡ってプロデビューしています。

俺的現代のパウンドフォーパウンド テレンス・クロフォード

これまでの実績

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ガンボアは2007年に25歳でプロデビュー。4回戦、6回戦を数多くこなしていき、2008年には8回戦、さらにアメリカでの試合も経験してNABFフェザー級王座を獲得しています。

さらに次戦でWBCインターナショナル王座を獲得してさらにNABO王座も獲得。ハイペースで試合をしてランキングをどんどん上げていきます。

2009年に至るまで実に2カ月に一回のスパンで試合を行なって4連続KO勝利をしたガンボアについに世界タイトル戦が決まります。

スリータイムチャンプを痛烈にKO… ワシル・ロマチェンコvs.ローマン・マルチネス

フェザー級と王座統一

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ガンボアは2009年4月に初の世界挑戦。ホセ・ロハスとWBAフェザー級暫定王座決定戦を行います。ロハスはかつてクリス・ジョンに敗れた選手ですね!

そしてこの試合はガンボアが開始から圧倒的なハンドスピードとパワーでロハスを圧倒!!ロハスもよく耐えていたものの10ラウンドに力尽きてガンボアがベルトを獲得しました!

そして初防衛戦はパナマのワイベル・ガルシアを迎えます。ガルシアはホルヘ・リナレスと王座決定戦で対戦したパナマニアンでリナレスに 5ラウンドKOで負けるまで押していましたな。

しかしガンボアはガルシアをリナレス以上に圧倒。左右のフックを軸にガンボアの回転力の高さについていけないガルシアは4ラウンドにストップ!この後のキャリアは負けが込んでいますね…

さらに次戦はロジャース・ムタグワを迎えます。ムタグワはガンボアの対抗馬と目されたWBO王者でKOキングのファン・マヌエル・ロペスにほとんどストップ勝ちと言えるほど苦戦を強いた末に判定負けを喫したタフファイターですな。

しかし全盛期のガンボアの前ではムタグワは歯が立ちませんでした。開始から左右フックでムタグワをボコボコにしたガンボアは2ラウンド速攻でストップ!ライバルであるロペスに宣戦布告してますな。

さらに3度目の防衛戦はドイツで後にWBAフェザー級王者となるアルゼンチンのジョナサン・バロスと対戦。

バロスはかのセレスティノ・カバジェロと二度対戦して初戦では大苦戦させた男で日本のリングでも細野悟とのIBF指名挑戦者決定戦に勝利していましたな。

ガンボアはこの試合ではスピードでバロスを圧倒!!バロスもタフネスぶりを見せたものの 8ラウンドにダウンを喫して判定負け。ガンボアが盤石の強さをみせます。

そして半年後の2010年9月にはラスベガスにてビッグマッチを迎えます。IBF王者よオルランド・サリドとの統一戦です。

サリドはメキシコのたたき上げの選手でクリストバル・クルスを破って王座戴冠。かつてドーピングでノーコンテストとなったもののロバート・ゲレーロにも判定勝ちを収めてますな。

ラスベガスのパームスで行われたこの試合はガンボアが期待通りのスピードでサリドを圧倒!!サリドをけちょんけちょんにするもののサリドも一瞬の隙をついて右フックのカウンターで8ラウンドにガンボアはダウン!!効いていたものの12ラウンドに二度ダウンを奪い返します!!しかしこの後にサリドに打撃を加えて2点減点…荒さを見せながらも大差判定勝ち。統一に成功します!

そしてアメリカでの次戦は統一王者として一つ上の階級のWBAスーパーフェザー級暫定王者、ホルヘ・ソリスと対戦します。

ソリスはかのマニー・パッキャオとの対戦経験もあるベテランで一回り大きな体格を持つタフな選手です。

そしてこの試合はガンボアが試合前当日計量で10ポンド以上増量してしまいIBF王座を剥奪!WBA王座も統一王者ではなくなった関係で剥奪されちゃいます。

しかし試合ではソリスはけちょんけちょんに…一つ上の階級の相手に左右フックを振り回して5度のダウンを奪う圧勝で4ラウンドTKO勝ち!!個人的にはこの試合がガンボアのベストバウトだと思います!

そして無敗ながら王座を失ったガンボアは元WBOスーパーバンタム級王者のダニエル・ポンセ・デレオンとノンタイトルマッチで対戦 8ラウンド負傷判定で下してスーパーフェザー級に向かいます。

(海外ボクシングを見るならWOWOW)

グアンタナモのサイクロンがソリスを吹き飛ばす! ユリオルキス・ガンボアvs.ホルヘ・ソリス

スーパーフェザー級

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ガンボアはライト級王者のブランドン・リオスとの試合が決まりながらファイトマネーの関係で一方的にキャンセル。プロモーターのトップランクに訴えられて1年以上キャリアが停滞してしまいます。

トップランクと手を切ったガンボアは50セントのTMTプロモーションと契約。ラスベガスで内山高志に苦戦を強いたマイケル・ファレナスとWBA暫定王座決定戦を行います。

この試合ではガンボアがファレナスをスピードでいつも通りの圧倒。ガンボアはファレナスのカウンターをもらって1度ダウンしたものの2度ダウンを奪い、あとは無難にやり過ごして判定勝ち。2階級制覇にあっさり成功しちゃいます。

そしてこの王座は防衛をすることなく返上。ライト級に照準を合わせて3階級制覇に乗り出します。

グアンタナモのサイクロンがソリスを吹き飛ばす! ユリオルキス・ガンボアvs.ホルヘ・ソリス

ライト級と初黒星

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ライト級に上げたガンボアはいきなり世界挑戦。自身と同じく無敗のダーレイ・ペレスと対戦します。

ペレスはコロンビアのやりにくさ満点の男で後にWBA暫定王座を獲得する曲者タイプの選手ですな。

そしてこの試合はガンボアが苦戦!体が重くなったのかいつものキレがないまま試合は進んでいきひとまわり大きな体格のペレスに苦戦します。そして微妙な判定はガンボアに。少し議論を呼んだこの判定からガンボアはライト級では無理ではないかと思われます。

しかしこの試合の後ガンボアは奥さんに対するDVで2度目の逮捕!!マイキー・ガルシアとの対戦も断ってWBOライト級王者のテレンス・クロフォードに挑戦することを決めます。

クロフォードはトップランクが推しているネブラスカ州のスターで前回の試合で敵地イギリスにてリッキー・バーンズから王座を奪ってきたエリートですね!

そして大きな注目を集めてクロフォードの地元のネブラスカ州で行われたこの試合はものすごい打ち合いになります。開始から感情むき出しでスターの座をかけて打ち合う2人でしたが徐々に体格とパワーでまさるクロフォードが抜け出してガンボアは5ラウンド、8ラウンドにダウンを奪われます。そして9ラウンドに2度のダウンを追加されてガンボアは無念のストップ!プロ初黒星を喫しました!!

この試合は未だにクロフォードのベストバウトと言われており、この年の最高の試合でしたな。ガンボアにも大きな賛辞が送られました。

ガンボアさんクロフォードにしばかれてしまう…テレンステレンスクロフォードvs.ユリオルキス・ガンボア

再起ロードとデービス戦

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クロフォードに敗れたガンボアはスーパーフェザー級に下げて再起。2連勝を果たしますが破産を申請したSMSプロモーションに契約解除を求めて提訴して負けてしまいます…

そしてその後は対戦相手が試合の前日にドラッグで捕まって試合がなくなったりしてブランクができてしまいます…

しかしネームバリュー抜群のガンボアにオスカー・デラホーヤのゴールデンボーイ・プロモーションズが契約の話を持ちかけてガンボアは飛びつきます。

2017年からまたキャリアを再開させたガンボアはコンテンダーのレネ・アルバラードに判定勝ちして再起。しかしこの試合はほとんどアウトボクシングに終始してガンボアの力の衰えが顕著になります。

そして迎えた次戦の相手はコンテンダーのロビンソン・カステジャノス。前戦ではフェザー級暫定王者のオスカー・エスカンドンに負けており再起戦でしたな。

そしてこの試合はガンボアの衰えがはっきり見えます。3ラウンドに右でダウンを奪われたガンボアはほとんどカステジャノスのパンチに反応できずに4ラウンドにまたダウン! 7ラウンド終了棄権でまさかの敗北を喫します…

よもやの敗戦を喫したガンボアは3ヶ月後にすぐ復帰。アレックス・レイジェスと対戦します。しかしこの試合はガンボアがスイングで3回減点されてしまう展開に…僅差判定勝ちを収めたもののかつての強さは見えませんでした。

しかしチャンスを求めるガンボアは元WBAスーパーフェザー級王者のジェイソン・ソーサと対戦。ソーサはガンボアとの対戦も噂されたハビエル・フォルトゥナに初黒星を与えた男で金メダリストのロマチェンコに挑んで負けています。

そしてこの試合はガンボアがまたも大苦戦。前に来るソーサの圧力を前に 7ラウンドにダウンを奪われて10ラウンドにはホールディングで減点。僅差判定勝ちとなったものの足も動かないガンボアの勝利と見た人はかなり少なかったですね…

この試合の後ガンボアはゴールデンボーイプロモーションズとの契約を自ら解除。アル・ヘイモンのPBC傘下に入ります。

そして迎えたPBC初戦はコンテンダーのミゲール・ベルトランと対戦。一年ぶりの試合で1ラウンドにダウンを奪ってPBCデビュー戦を大差判定勝ちで飾ります。

そしてネームバリュー抜群のガンボアにはWBAスーパーフェザー級スーパー王者のガーボンタ・デービスとの対戦が決まりかけています。ガンボアにとってはかなり苦しい試合となりますが大きな試合となりそうですね!

そしてまずガンボアはデービスがリカルド・ヌネスと対戦することになったためデービスの前座で元WBOスーパーフェザー級王者のローマン・マルティネスと対戦します。

マルティネスはWBOスーパーフェザー級王座に三度ついたしぶとい選手でキャリアの中で3階級制覇王者となるリッキー・バーンズ、2階級制覇王者となるオルランド・サリド、4階級制覇王者となるマイキー・ガルシア、3度世界挑戦したファン・カルロス・ブルゴス、2度世界挑戦したディエゴ・マグダレノ、3階級制覇王者となるワシル・ロマチェンコと対戦しておりますな。

そしてこの試合はガンボアが久しぶりの大爆発!!2ラウンドにマルティネスの左フックをもらってすぐにロングの左フックをお返ししてマルティネスはダウン!そのままロープに詰めて左フックからの右ストレートでマルティネスはまたもダウンして立ち上がりましたが10カウントが数えられましたな!

そして試合後にはガンボアはデービスとの試合を望む発言をしており2人の試合の実現は今年の後半をめどに行われそうです!そして二人は12月28日にWBA世界ライト級王座決定戦にて対戦することで話が進んでいます!

久しぶりのガンボア大爆発やん…ユリオルキス・ガンボアvs.ローマン・マルティネス

そして行われた試合は開始からデービスがガンボアにプレッシャーをかけて2ラウンドと8ラウンドにダウンを奪う展開に。ガンボアも優れたポジショニングと打てばホールドするなどのやりにくさを見せましたが、12ラウンドにデービスが左の連打でダウンさせるとストップ!デービスがキャリアハイのパフォーマンスを上げました!!

最後にしっかり決めるスター・デービス…ガーボンタ・デービスvs.ユリオルキス・ガンボア

そしてガンボアはアキレス腱を断裂していたことが発覚し、次戦は1年後にWBCチャンピオンのデビン・ヘイニーとの試合をやることが決定。ヘイニーはここまで無敗の若きチャンピオンですが経験ではガンボアが勝りますね。

そしてこの試合は開始からヘイニーが優れたジャブでガンボアを圧倒!ポイントを大幅にリードしていきますがガンボアもベテランらしく、接近戦でやりにくさを発揮。ヘイニーはポイントには出ない苦戦を演じて判定勝ちとなりました!ガンボアはこれで2連敗となり、去就が注目されますね。

ワンサイドだけど、印象はないな…デビン・ヘイニーvs.ユリオルキス・ガンボア

そして次戦ではWBA世界スーパーフェザー級暫定チャンピオンのクリス・コルバートとの試合が決定!3連続での世界タイトルマッチを迎えます。

まだまだ若手のコルバートはメイウェザープロモーションズ所属で2階級制覇チャンピオンのガーボンタ・デービスと仲良し。ここまで無敗で23歳にして世界タイトルを獲得したことからこれからの将来は多くのことが期待されております。

キャリアの中ではかつてWBOタイトルをローマン・マルティネスと争って接戦を演じたミゲール・ベルトランジュニアを初回ノックアウト。さらにフィラデルフィアにて元WBAスーパーチャンピオンで内山高志をノックアウトしたジェスリール・コラレスをダウンさせての判定勝ちで暫定王座を手にしましたな。

アマチュアとしての活躍していたコルバートは今後の活躍が最も期待される若手の1人。右ストレート、クロスのカウンターと間合いをとったアウトボクシング、インファイトのどれも器用にこなせるのでトップレベルで長く戦えそうですね!

すっかり踏み台かな?クリス・コルバートvs.ユリオルキス・ガンボア予想

今後期待される試合

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ガンボアに今後期待される試合はビッグネームとの対戦です!!!

正直ガンボアにはもう残された時間が多くありません。ここから後一度でも負けてしまうと引退の二文字は避けられないと思います。なのでキャリアでもう一花咲かせるようなビッグネームとの対戦が必要ですね!

今のガンボアはローマン・マルティネスを破るなどかなり波に乗っております。マルティネス戦は全盛期の強さを彷彿とさせてくれましたしビッグネームとやるなら今が最後かなと思います。

やはり期待されている試合で最も可能性が高いのはWBAスーパー王者のガーボンタ・デービス。若く左の強打を持つデービスとの試合なら振り回すガンボアと激闘になること必至でどちらかが倒れることになることは間違いないでしょう。

他にもWBC王者のミゲール・ベルチェットやIBF王者のテビン・ファーマー、WBO王者のジャメル・ヘリング、WBAレギュラー王者のアンドリュー・カンシオなど多くの優秀なチャンピオンがいますので誰と当たっても楽しめる試合になりそうですね!

ガンボアのファイトスタイル

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