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タイのシーサケット県が誇る世界王者でWBC世界スーパーフライ級王者としてパウンド・フォー・パウンドの1人として名前が挙げられていたシーサケット・ソールンビサイ。その左のハードパンチで多くの相手を沈めてきたタイのハードパンチャーです。

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これまでスーパーフライ級王者としてWBCタイトルを獲得したシーサケットはツータイムチャンピオン。アメリカでの試合もこなしており、彼の左のパンチ力は軽量級では考えられないほどです。

そんなこれの功績は当時パウンド・フォー・パウンド最強とされていた4階級制覇チャンピオンのローマン・ゴンサレスを2度下していることにあります。初戦こそ僅差判定勝ちだったもののリマッチでは2度ダウンさせての失神ノックアウトを飾っておりますな。

1度目のチャンピオン時代もタイで佐藤洋太を下してタイトルを獲得。2度目のチャンピオン時代には元フライ級チャンピオンのファン・フランシスコ・エストラーダを下しており、リマッチで王座陥落。1度目のチャンピオン時代はカルロス・クアドラスの前に破れておりますな。

シーサケットの試合はタイのボクサーとしては異例の世界的に注目を集める試合です。エストラーダとのリマッチやゴンサレスとのリマッチは大きく期待されており、スーパーフライ級のトップ3に入ることはまず間違いないでしょう。

シーサケットのスタイルはとてもエキサイティングで単純明快。前に出てきてサウスポースタンスから思い左ストレートを伸ばしてきて返しの右フックを狙ってくるパンチャーです。特に右フックはカウンターで飛んできて相打ち覚悟で放つため当たれば試合が終わる可能性もありますね!

基本的に打ち合いに強いスタイルなのでアメリカのファンにも人気です。タイでは国民的英雄とされており、軽量級としては考えられないほど大きな規模の試合をしているファイターでファイトマネーもとても高いですね!

ということで、軽量級きっての実力者でスーパーフライ級最強の男の1人として今後にも大きな期待がかかるシーサケットの試合をより楽しむためにシーサケットのこれまでの来歴をまとめてみました!!

メキシコのノンストップ男!ファン・フランシスコ・エストラーダ!!

シーサケットのプロフィール

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シーサケットは1986年生まれ。タイのシーサケット県に生まれており、シーサケット・ソールンビサイはリングネームですね。

彼はとても貧しい一家に生まれており、13の時にバンコクに移住。デパートにてゴミの集積員として働いていたそうで、バンコクに着いてから60マイルも歩いて職を得たそうですな。

とても生活は苦しかったことをよくインタビューでも話しており、人々が食べていったものの残りを食べていたこともあったそうですね。

彼は身長160センチでリーチも160センチのサウスポー。体格的にはスーパーフライ級として大きくはないですが肩まわりがデカく、パワーに関しては右に出るものはいませんね。

シーサケットが大金星!!ローマン・ゴンサレスvs.シーサケット・ソールンビサイ1

これまでの実績

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シーサケットは2009年にプロデビュー。なんとプロデビュー戦は日本で行っており、のちの3階級制覇チャンピオンである八重樫東と対戦して3ラウンドノックアウトで敗れておりますな。

2戦目も日本に来てストップ負けをしており、シーサケットは決して期待されてボクシング界入りしたわけではないことがわかりますね。

3戦目はタイで引き分け。4戦目にしてつに初白星を得ていますが5戦目でまた日本に来て判定負けをしております。

しかし6戦目からは連続ノックアウトをマークして2011年にWBCスーパーフライ級のアジアタイトルを獲得。フィリピンミンダナオチャンピオンで無敗のアルビン・バイスをノックアウトするなどして3度の防衛に成功。ノンタイトルマッチを2度こなして世界タイトルマッチを迎えます。

軽量級のグレートなボクシングマッチ…シーサケット・ソールンビサイvs.ファン・フランシスコ・エストラーダ1

世界王座獲得と陥落

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シーサケットは2013年に初めての世界タイトルマッチを地元のタイで迎えます。相手はWBCチャンピオンの佐藤洋太。スケボーをしているバランスの良い選手で変則的なタイプ。長いリーチと変幻自在のフットワーク、ディフェンスで相手を幻惑してきますな。

キャリアの中では日本王座を獲得してスリヤン・ソールンビサイをダウンさせて判定カチでタイトル獲得。指名挑戦者のシルベスター・ロペス、東洋チャンピオンの赤穂亮を下しておりやりにくいタイプです。

しかしこの試合では敵地タイの灼熱の前に佐藤は思うように動けずにシーサケットの猛攻に晒されてしまう展開に!佐藤はロープに詰まりっぱなしで8ラウンドに見かねたレフェリーがストップ!シーサケットが歓喜の王座獲得となりました!

そしてシーサケットはこの後タイのチャンピオンらしくアクティブに試合。2ヶ月に一回のスパンでノンタイトルマッチをやって初防衛戦は向井寛とやることになります。

向井はかつてWBCフライ級チャンピオンでレジェンドのポンサクレック・ウォンジョンカムと対戦して初回偶然のバッティングによりノーコンテスト。サウスポーのアウトボクサーで2度目の世界タイトルマッチですな。

タイで行われたこの試合はシーサケットが圧倒的な攻撃力を見せて向井を圧倒!2ラウンドにダウンさせてとにかく押し込みまくると9ラウンドにストップしてストロングな勝ち方をしましたな。

シーサケットはその後もアクティブに試合をしてノンタイトルマッチを4度こなします。そして迎えた2度目の防衛戦は敵地となるメキシコで無敗のカルロス・クアドラスとの試合となります。

クアドラスはメキシコのイケメンコンテンダーで日本の帝拳プロモーションと契約している関係で日本でも試合をしているメキシカンのオールラウンダー。WBCシルバーチャンピオンで世界チャンピオン候補として鳴らしてましたな。

そして試合はクアドラスがアウトボクシングを展開してシーサケットはクアドラスのジャブの前についていけない展開に!クアドラスは的確にパンチを当てていたものの8ラウンドに頭が当たって試合は負傷判定へ!シーサケットは判定負けとなり、王座陥落します。

ここからシーサケットは4ヶ月後に再起。負け越している相手にWBCアジアタイトルを獲得すると多くのノンタイトルマッチをこなします。

そして2015年にはかつてリボリオ・ソリスとWBAタイトルを争い、クアドラスにも挑戦したホセ・サルガドとWBCシルバー王座決定戦で対戦。4ラウンドにダウンさせてノックアウトしてシルバーチャンピオンとなります。ここからシーサケットはノンタイトルマッチを繰り返して2度目の世界タイトル獲得のチャンスを待つことになりますね。

完勝なんやけど、背中のぶつぶつ気になる…カルロス・クアドラスvs.シーサケット・ソールンビサイ

ゴンサレス戦と軽量級スターへ

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シーサケットは2017年にとても大きな試合を掴みます。WBCチャンピオン4階級制覇チャンピオンのローマン・ゴンサレスとのニューヨークでの試合です。

ゴンサレスパウンド・フォー・パウンドのトップとされており、ここまで無敗。ニカラグア初の4階級制覇チャンピオンでミニマム級、ライトフライ級、フライ級、スーパーフライ級でタイトルを獲得。止まらないコンビネーションとプレッシャーでブレークダウンしてくるボクサーですな。

キャリアの中では長期政権を築いていた新井田豊、後にミニマム級で4団体のベルトを獲得する高山勝成、後にWBA.WBOフライ級チャンピオンとなるファン・フランシスコ・エストラーダ、WBCスーパーフライ級チャンピオンだったカルロス・クアドラ、元ライトフライ級チャンピオンのエドガー・ソーサ、2階級制覇チャンピオンの八重樫東、元フライ級グランドスラム達成者のブライアン・ビロリアなどを下しておりますね。

シーサケットはこの試合で圧倒的に不利とされていたものの試合ではなんと初回に偶然のバッティングでカットして流血したゴンサレスからダウンを奪う展開に!さらにフィジカルの優位性を生かして正面から打ち合い、打ち負けなかったこと大接戦を演じて結果は僅差でシーサケットの判定勝ちゴンサレス初黒星を与えて一躍時の人となりました!

そしてもちろん次戦はダイレクトリマッチ。ゴンサレスとのリマッチとなります。前回の試合はほとんどフロックではないかとの見方が多数でしたな。

しかし試合では初戦がまぐれではないことをシーサケットが証明します。ゴンサレスと開始から打ち合ったものの一切打ち負けず、4ラウンドに右フックのカウンターを決めてダウンさせると最後にも右フックをクリーンヒット!ゴンサレスは仰向けに倒れてしまう失神ノックアウトとなり、シーサケットがスーパーフライ級のトップであることを示しました!

こんな姿見たくなかったよ…ローマン・ゴンサレスvs.シーサケット・ソールンビサイ2

エストラーダ戦と陥落

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シーサケットは2018年についに期待されていた元WBA.WBOフライ級チャンピオンで軽量級のスターの1人であるファン・フランシスコ・エストラーダとのビッグファイトを迎えます。

エストラーダはかつてライトフライ級でローマン・ゴンサレスと激戦を演じたコンビネーションパンチャーで後にIBFスーパーフライ級チャンピオンとなるファン・カルロス・サンチェス・ジュニアに負けたもののリベンジ。その後はマカオにてフライ級グランドスラム達成者のブライアン・ピロリアに判定勝ち。後にIBFライトフライ級チャンピオンとなるミラン・メリンド、元WBAチャンピオンのエルナン・マルケス、元WBA.WBOライトフライ級チャンピオンのジョバンニ・セグラ、元WBCスーパーフライ級チャンピオンのカルロス・クアドラスを下して2階級制覇に食指を伸ばしてきましたな。

この試合ではエストラーダはパウンド・フォー・パウンドと呼ばれていたシーサケットと渡り合います。サウスポーのシーサケットのパワーの前に大苦戦します。回転力で勝るエストラーダでしたがシーサケットのパワーとパンチの効果の差、自信満々で振り回してくる左ストレートにエストラーダは絶え間ないサイドへの動きとコンビネーションで対抗しましたが結果はエストラーダの僅差の判定負け。判定は議論を呼び2人は1年後にリマッチすることになります!

そしてシーサケットはその前にタイにてノンタイトルマッチを初回ノックアウトでクリアして防衛戦を行います。

新興団体のONEのメインイベントで行われた試合の相手はイラム・ディアス。元WBAフライ級チャンピオンのルイス・コンセプシオン、元WBAフライ級チャンピオンのエルナン・マルケスに判定勝ちしており、後にWBCバンタム級チャンピオンとなるノルディ・ウーバーリにはノックアウト負けしておりますな。

そして試合はシーサケットが前に出てきてアウトボクシングをしようとするディアスが逃げ回る展開に!とにかく逃げ回るディアスを捕らえることは泣かなかったものの大差の判定勝ちを収めてエストラーダとのリマッチに向かいます。

そして次戦はエストラーダとのリマッチ。エストラーダはトップコンテンダーのフェリペ・オルクタを下してきており、かなり期待された試合となります。

そして試合はシーサケットが前半戦をオーソドックススタイルで戦うというなかなかよくわからない作戦に!この作戦は機能せずエストラーダのジャブを浴びてしまい、後半巻き返したものの判定負け。王座陥落となり、残念な結果となりましたが、3戦目も期待できる内容となりました!

間違いなく3戦目もありそうやな…シーサケット・ソールンビサイvs.ファン・フランシスコ・エストラーダ2 試合後のコメントもあり!

 再起とエストラーダとの三戦目へ

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エストラーダに惜敗したシーサケットでしたがスーパーフライ級では依然としてナンバーツーとして数えられ、返り咲きを目指して再起することになります。

シーサケットはコロナウイルスの影響もあって再起戦は1年4ヶ月後にバンコクにて。元IBFフライ級チャンピオンのアムナット・ルエンロンとの試合を行うことになります。

アムナットは世界選手権銅メダリストで、オリンピックで2度金メダルを獲得しているゾウ・シミン、後に4階級制覇チャンピオンになる井岡一翔に初黒星をつけた選手。ジョン・リル出るカシメロに判定勝ちしたもののリマッチでノックアウトされましたな。

その後は日本でキックボクサーの那須川天心にノックアウト負け。陥落後はあまり調子が出ておらず、パワーもないためカモにされつつありましたな。

そして試合はシーサケットが間合いを取りまくるアムナットに突っ込んで手数もアグレッシブさで圧倒!アムナットはほとんど自分から攻めることができずに、ディフェンスの良さは見せたもののシーサケットが凡戦を判定勝ちしました!

そして次戦は二ヶ月後にアクティブでいるために8回戦を消化。2ラウンドノックアウトで制しておりますね。

そしてここでWBCチャンピオンのファン・フランシスコ・エストラーダとの三戦目をオーダーする指令がWBCより通達。エストラーダはWBAチャンピオンのローマン・ゴンサレスとの試合を希望しておりどうなるかわかりませんが近い将来また世界タイトルマッチをやることは間違い無いですね!

シーサケットはすでにオワコンよ…シーサケット・ソールンビサイvs.アムナット・ルエンロン

そしてシーサケットは次戦で元WBAミニマム級チャンピオンのクワンタイ・シッモ―センと対戦。クワンタイはムハンマド・ラクマンに敗れた選手で日本でも田口良一や井岡一翔に挑んでノックアウト負けしていますね。

そしてこの試合は開始から体格とパワーに勝るシーサケットがどんどん押し込んで来てコンビネーションを打ち込んできてクワンタイを圧倒!クワンタイは押し込まれてブレークダウンされ、3ラウンドにダウン!ラウンド終了後に棄権しました!

押し込むとめっぽう強いな…シーサケット・ソールンビサイvs.クワンタイ・シッモーセン

今後期待される試合

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シーサケットに今後期待されている試合はエストラーダとの3戦目、ローマン・ゴンサレスとのリマッチWBO王者の井岡一翔、IBF王者のヘルウィン・アンカハスなどの他団体王者との試合、WBA.IBFバンタム級王者の井上尚弥や元WBC王者のルイス・ネリ、5階級制覇チャンピオンのノニト・ドネアを始めとするスーパーフライ級周辺の階級のトップたちとの試合です。

シーサケットはスーパーフライ級で多くのトップ選手達と拳を交えてきておりプロの世界であのゴンサレスを唯一破っている存在でネームバリューは抜群です。現役を続ける限り大きな試合に携わり続けることにるでしょう。

ゴンサレスは今はWBAチャンピオンに返り咲いているので彼との3戦目はなかなか需要もあります。しかしWBCからはエストラーダとの三戦目のオーダーも出ているのでシーサケットはクアドラスとの暫定王座決定戦や他のチャンピオンへの挑戦などの線もありますね!

ディアスさん12ラウンド逃げ惑う…シーサケット・ソールンビサイvs.イアン・ディアス

シーサケットのファイトスタイル

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シーサケットのファイトスタイルはパワーボクシング。前にでくると大砲のようなワンツーと鈍器のような右フックを振り回してくるパンチャーですね。

彼はおそらく今のスーパーフライならパワーだけだと最強。彼のパワーはあの打たれ強いローマン・ゴンサレスを完全にノックアウトさせるだけのパワーがあるし、彼のことを押し込んでしまえるフィジカルの強さもあります。

しかしながらディフェンスはあまり良くないです。エストラーダやクアドラスのようにヒットアンドアウェイができる相手には敗退している通りサイドへの動きに特に弱いですね。打ち合いには強いもののアウトボクサーには苦戦する傾向にあります。

それでも彼の魅力はなんと言って一撃。ゴンサレスが絶え間ないプレッシャーとコンビネーションならシーサケットにはワンパンチの強さがあります。これは軽量級ではなかなかないので見ていてスリルがありますね!

激闘しがちな音速の拳!八重樫東!

まとめとシーサケットの今後

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いかがでしたでしょうか?タイのからWBCスーパーフライ級というメジャータイトル獲得、パウンド・フォー・パウンドの撃破という偉業を成し遂げてタイの現代のボクサーで最も知名度のあるシーサケット。アメリカでの試合も期待されています。

しかもシーサケットがいるスーパーフライ級はWBCチャンピオンにライバルのファン・フランシスコ・エストラーダ、IBF王者に多数の防衛に成功しているヘルウィン・アンカハス、WBOは4階級制覇を達成している間合いの達人の井岡一翔、WBAには4階級制覇王者のローマン・ゴンサレス、コンテンダーには4階級制覇王者のドニー・ニエテス、元WBCチャンピオンのカルロス・クアドラスがいます。

しかも1つ上のバンタム級ではWBSSトーナメントの優勝者のWBA、IBF統一王者で井上尚弥、2階級制覇チャンピオンのゾラニ・テテ、5階級制覇王者のノニト・ドネア、3階級制覇王者でWBO王者のフィリピン人ジョン・リル・カシメロ、WBC王者のノルディ・ウーバーリ、元WBC暫定王者の井上拓真、元WBC王者で無敗のルイス・ネリらが首をそろえておりボクシングで最も盛り上がっている階級です!!

スーパーフライ級でもスターのシーサケットですが有力選手としてバンタム級に上げた場合、即世界戦線に絡むことは間違いないとみられ誰と対戦することになっても今後に注目ですね!!

ちなみにそんなシーサケットの試合を含めた海外ボクシングを見るにはWOWOWがおすすめです。興味がおありの方は詳細を下記のリンクからご確認ください!!

(海外ボクシングを見るならWOWOW)

ニカラグアのスモールジャイアント!ローマン・ゴンサレス!

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