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現代を代表するイギリス人重量級ボクサーの1人で北京オリンピックで金メダルを獲得。さらにプロの世界でも2度にわたってIBFタイトルを獲得したジェームス・デゲール。サウスポーの変則派として既にグローブを脱いでおりますが高い人気を誇ったハマースミスの英雄です。

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デゲールは基本的にはアウトボクサーであるもののインサイドでも打ち合えるボクサーで金メダリストでありながらその独特なムーブメントと深くダッキングして来る変則的なスタイルで有名。相手を幻惑するセオリー通りではないタイプですね。

さらにイギリスでは高い人気を持っているのに敵地であるカナダやアメリカで試合をしてタイトルを獲得した試合もアメリカです。国外での試合は負けたことがなく、メンタルの強さも武器に挙げられますね。

そのキャリアの中ではオリンピック銅メダリストのアンドレ・ディレルをダウンさせて決定戦にてIBFタイトルを獲得。元IBFスーパーミドル級チャンピオンのルシアン・ブーテをカナダにて破っておりかつて敗れたカレブ・トゥルーアックスにリベンジを果たして2度目の戴冠をなしえています。

敗れたのは後にWBAスーパーチャンピオンとなるジョージ・グローブスとまさかの敗戦となったカレブ・トゥルーアックスとの試合。さらに引退試合となった元WBAミドル級暫定チャンピオンのクリス・ユーバンク・ジュニアとの試合のみですね。

ということで、彼の試合をより楽しむためにデゲールの来歴をまとめてみました!!

スーパーミドル級を牛耳る英国のムンド!カラム・スミス!!

デゲールの戦歴

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デゲールのプロフィール

デゲールは1986年生まれでイギリスのウェイトロンドンのハマースミス生まれ。お父様はカリブ海の小国であるグレナダの生まれとのことで白人のお母様とのハーフであるわけですな。

10歳の頃にボクシングを始めたとのことでサッカーチームのアーセナルのファンであることも知られております。

アマチュアの頃から活躍していたデゲールはレコードは79勝16敗。2006年のコモンウェルスゲームでは銅メダルを獲得しており、後にダニエル・ジェイコブスと対戦するジャロッド・フレッチャーと対戦して負けてますね。

彼は2007年にはヨーロピアン大会で銀メダル。2007年の世界選手権では一回戦負けしているものの2008年のヨーロピアン大会で銀メダルを獲得して北京オリンピックへと出場します。

そしてオリンピックでは5人のファイターをそれぞれ判定で破って見事に金メダルを獲得。オリンピック金メダリストの実績を引っ提げてプロへと転向してきます。

偉大なる父の名を背負うネクスト・ジェネレーション!クリス・ユーバンク・ジュニア!!

これまでの実績とグローブス戦

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デゲールは2009年にバーミンガムでプロデビュー。4ラウンド判定勝ちを収めてプロデビュー戦を飾ります。

3戦目まで4回戦をこなしたデゲールは4戦目から6回戦に昇格。7戦目には12回戦を行って元イギリス中部チャンピオンのサム・ホートンとWBAインターナショナル王座決定戦を敢行。5ラウンドストップで勝利してタイトルを獲得します。

さらにプライズファイターにも出ていたカール。ディルクスとの初防衛戦を行うと初回ノックアウト勝ち。圧倒的な強さを見せます。

そして次戦ではイギリスチャンピオンでリバプールの人気者のポール・スミスに挑戦。スミスはカラム、リアム、ステファンがいるスミス4兄弟の長男ですね。

そして試合は敵地となるリバプールに参戦。デゲールが優位に進めて4ラウンドにスミスは目の上をカット。失速して9ラウンドでデゲールがストップ勝ちを収めます。

そして8回戦をこなした後デゲールはビッグファイトを迎えます。ここまで無敗でコモンウェルスチャンピオンであるジョージ・グローブスとの対戦です。グローブスはロンドンのハードパンチャーで聖人のニックネームを持つ元キックボクサー。ドイツやアメリカでもすでに試合をしていて将来の世界チャンピオンとされる俊英です。

そして大きな注目を集めたこの国内対決は早熟な試合となりました。開始からグローブスはカウンター作戦。アクションには欠ける試合となりますが的確にデゲールにパンチを当てて僅差判定はグローブス!デゲールはここでキャリア初黒星を喫して挫折を経験します。

早熟すぎた2人の試合…ジョージ・グローブスvs.ジェームス・デゲール

再起とディレル戦まで

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グローブスに負けてしまったデゲールは半年後にヨーロッパ、WBOインターコンチネンタルチャンピオンのピオトール・ウィルクジュースキーと対戦します。

ウィルクジュースキーはポーランドの技巧派でアマチュアの頃からヨーロッパ選手権に出ているエリート。カーティス・スティーブンスにはノックアウト負けを喫しておりますな。

そして試合は前にくるウィルクジュースキーの前にデゲールは苦戦!間合いを詰められて動き出しにジャブをもらうなどレベルの高い相手に苦闘を演じたもののフットワークを駆使してなんとか判定勝ち。ヨーロッパタイトルを獲得します。

そして次戦では元WBCチャンピオンでマルクス・バイエルと2度試合をしているクリスチャン・サナピアと対戦。イタリアの技巧派相手に間合いをとっての左ストレートを決めて4ラウンドストップ勝ち!ヨーロッパ王座を防衛します。

そして次戦ではフランスチャンピオンのハディラー・マホーマディと対戦して大差判定勝ち。ニコラ・スジェクロカとも試合をしている相手を下しておりますな。

次戦ではわずか2ヶ月のスパンでハードパンチャーとして知られるフルヘンシオ・スニガとWBCシルバー王座決定戦。スーパーウェルター級でダニエル・サントス、スーパーミドル級でデニス・インキン、ルシアン・ブーテ、ライトヘビー級でタボリス・クラウドに挑んでいる相手ですな。

そして試合はデゲールが危険なスニガを遠ざけて悠々自適にアウトボクシング!スニガは自慢のパンチを空振りさせてデゲールが大差判定勝ち!高い世界ランキングを手にします!

その後はノンタイトルの8回戦をクリアしてかつてディミトリ・サーティソンとWBA王座を争ったクロアチアのステパン・ボジックと対戦。一方的にダメージを与えて4ラウンド棄権でシルバー王座を防衛します。

そして半年後に迎えた防衛戦はケントでアメリカのダイア・デービスと対戦。元NABFチャンピオンで後にWBCチャンピオンとなるサキオ・ビカと対戦してノックアウト負けしておりますな。

そして試合はスキルに勝るデゲールがアウトボクシングしてデービスを攻略!間合いの外からのジャブを効果的に当てて危なげなく大差判定で下しております。

そして4ヶ月後にはブリストルで無敗のゲボーグ・キャチキアンと対戦。IBOユース王者となってあるキャチキアンをアウトボクシングすると11ラウンドに2度のダウンを奪ってそのままストップ!無敗の相手に初黒星をなすりつけます。

そしてデゲールは世界タイトルマッチへの準備をするためにシルバー王座を返上。次戦ではロンドンで無敗のブランドン・ゴンサレスを迎えます。ゴンサレスはアメリカの無敗の新鋭でしたが4ラウンドにダウンさせてストップ。ゴンサレスはこの後試合をしていませんな。

そして半年後にはリバプールに参戦してメキシカンのハードパンチャーでベテランコンテンダーであるマルコ・アントニオ・ペリバンと対戦します。

ペリバンはかつてサキオ・ビカとWBC王座決定戦を行なって僅差判定負け。その後はJ・レオン・ラブに判定負けを喫しておりますがNABF王座を獲得するなど評価の高いコンテンダーです。

そして試合はデゲールが開始からアウトボクシングを進めてスキルの差を見せると迎えた3ラウンドに左を決めてペリバンはダウン!そのままストップとなりキャリア初のノックアウト負けを与えてデゲールはついに世界タイトルマッチへと向かいます。

デゲールさんエリート(笑)かよ…カレブ・トゥルーアックスvs.ジェームス・デゲール2

ディレル戦と世界王座獲得

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ペリバンをノックアウトしたデゲールはついに世界タイトルマッチを迎えることになります。場所はアメリカのマサチューセッツのボストンでオリンピック銅メダリストのアンドレ・ディレルとのIBF王座決定戦となります。

ディレルは弟のアンソニーもプロボクサーで元WBCチャンピオン。スーパー6にも出ている実力者でスイッチヒッター。カール・フロッチの持つWBCタイトルに敵地イギリスで挑んで疑惑の判定負け。さらに元IBFミドル級チャンピオンのアルツール・アブラハムをダウンさせて優位に立ち回っていたもののスリップしたところにパンチを受けて昏倒。反則勝ちしたもののスーパー6を離脱することになり神経障害を発症するなど散々な目に遭いながらも間隔を開けて再起後5連勝してまたもタイトル獲得のチャンスを得ましたな。

そしてこの試合は開始から実力伯仲の試合となりますが、デゲールが要所で左ストレートとボディをコネクト。さらに2ラウンドには痛烈な左カウンターを決めて2度ダウンさせて優位に立ちます。ディレルも食い下がって激しい打撃戦となりましたがダウンの差が響いてデゲールが判定勝ち!ついにタイトルにたどり着きました!

世界チャンピオンとなったデゲールは半年後に初防衛戦。敵地のカナダにて元IBFスーパーミドル級チャンピオンのルシアン・ブーテを迎え撃ちます。

ブーテはルーマニアの世界選手権銅メダリスト。サウスポーのハードパンチャーで左アッパーは顔面でもボディでも一撃で試合を終わらせられる力があり、チャンピオン時代は9度の防衛にした名チャンピオン。カナダを主戦場としておりますな。

キャリアの中では後にWBCチャンピオンとなるサキオ・ビカに判定勝ち。アレハンドロ・ベリオをノックアウトしてタイトルを獲得して元WBAミドル級チャンピオンのウィリアム・ジョッピー、コロンビアの怪人のエディソン・ミランダ、後にWBAチャンピオンとなるブライアン・マギー、元IBFライトヘビー級チャンピオンのグレン・ジョンソンを下しておりますな。

負けた試合はイングランドきてカール・フロッチにフルボッコにされた試合と元WBCライトヘビー級チャンピオンのジャン・パスカルとの試合に判定負けした試合のみです。

そして試合は開始から激戦に!デゲールは動き回るボクシングで的を絞らせずにアウトボクシングを敢行してジャブを効果的に使ってリード!ブーテも左を狙って鬩ぎ合いとなりましたが見応えのある試合の末にデゲールが敵地で納得の判定勝ちを収めて防衛に成功します!

そして2度目の防衛戦はアメリカにて。バドゥ・ジャックとルシアン・ブーテの試合の前座でロヘリオ・メディナとワシントンでの試合を行います。

メディナはメキシコのハードパンチャーでWBCチャンピオンのバドゥ・ジャックや後にIBFチャンピオンとなるホセ・ウスカテギには敗れておりますな。

そして試合は前にくるメディナにデゲールがフットワークを駆使して幻惑。長いリーチを生かして間合いを取るとほとんどメディナに何もさせないままアウトボクシングして判定勝ち。ビッグファイトへと向かいます。

チャンキーはアメリカにて戴冠…ジェームス・デゲールVSアンドレ・ディレル

王座統一戦とまさかの陥落

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デゲールは次戦で大きな試合を引き当てます。WBCチャンピオンのバドゥ・ジャックとの王座統一戦です。

ジャックはザンビア系スウェーデン人の元オリンピアンでデレク・エドワーズに不覚のノックアウト負けを喫した以外は無敗。ラスベガスに住むメイウェザープロモーションズの選手でプレッシャーをかけてボディを打ち込むとてもストロングな選手です。

キャリアの中では無敗だったアンソニー・ディレルにチャレンジして押し込んでの判定勝ち。デゲールを破ったグローブスにも僅差判定勝ちしており、元IBFスーパーミドル級チャンピオンのルシアン・ブーテとは引き分けたもののブーテが試合後にドーピング陽性となり反則勝ちしておりますな。

そしてニューヨークで行われたこの試合は開始からデゲールがダウンを奪う好展開!しかしジャックは徐々にプレッシャーを強めてきてダメージを蓄積させると12ラウンドにパンチをまともに浴びたデゲールはダウン!かなりフラフラでしたが乗り越えて判定はドロー!決着はつかずとなります。

デゲールはこの試合で大きなダメージを受けて肩を負傷。さらに歯もかなり折れてしまってカムバックするまでに約1年ほどの時を経ることになりますな。ちなみにジャックはこの後ライトヘビー級に上げています。

そして10ヶ月後にロンドンで迎えた試合はコンテンダーのカレブ・トゥルーアックスとの試合に落ち着きます。

トゥルーアックスはミドル級を主戦場としているハードパンチャーで元ミドル級4団体統一チャンピオンのジャーメイン・テイラーに負けているもののダウンさせています。WBAチャンピオンのダニエル・ジェイコブスに挑んで12ラウンドストップ負けしており元WBCスーパーミドル級チャンピオンのアンソニー・ディレルにも初回ノックアウト負け。デゲールが優位の予想が大半を占めておりましたな。

しかし蓋を開けてみるとデゲールはまさかの絶不調!前に出てくるトゥルーアックス相手にいつものフットワークが使えずに至近距離で何度もアッパーを浴びてダメージを負うなど怪我が癒えてない様子と衰えを見せて僅差判定負け!まさかの判定負けで王座陥落となり、引退も囁かれる事態となります。

デゲールさんもはや別人…ジェームス・デゲールvs.カレブ・トゥルーアックス1

返り咲きと引退

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デゲールはトゥルーアックスにまさかの敗戦を喫した後に以前の動きとはちがうことや肩の怪我もあり引退と囁かれましたが再起。トゥルーアックスへのリベンジマッチをラスベガスで行います。

試合前からトゥルーアックスはエリートじゃないと話していたデゲールでしたがこの試合でも苦戦!2人は頭が当たってお互いに流血するなど大味な試合となり、デゲールが今回はアウトボクシングして僅差判定を収めたもののやはり以前の動きと比べると寂しいものがありましたね。

そしてデゲールは暫定チャンピオンで当時階級のブギーマンとされていたホセ・ウスカテギとの試合をオーダーされたもののビッグファイトを求めて王座を返上。チャンピオンとしての時代は終わりを告げます。

そしてアメリカにて調整試合となるファイデル・ムニョスとの試合を3ラウンドノックアウトでクリアした後にビッグファイトを迎えます。元WBAミドル級暫定チャンピオンでレジェンドの息子であるクリス・ユーバンク・ジュニアとの試合です。

この二人はかねてから言い合いを続けており噂によるとユーバンクがデゲールをスパーリングでダウンさせたとかデゲールのジムでユーバンクが失礼なことばかりしていて追い出されたとかデゲールがユーバンク・シニアにヨーロッパタイトルを勝ち取った後ナイトクラブでパーティーしていてお前はそんなことしてる場合じゃねぇと指摘されて逆切れしたりとか色々怒ってましたね笑。

ユーバンクは2階級制覇チャンピオンであるクリス・ユーバンクの息子さん。とてもフィジカルが強く、コンビネーションをボリューム満点で放ってくるパンチャーですな。

後に無敗のまま2階級制覇チャンピオンとなるビリー・ジョー・サンダースには敗北。WBSSトーナメントではWBAスーパーチャンピオンのジョージ・グローブスに挑んで判定負けしているもののドミトリー・チュディノフを下して暫定タイトルを獲得するなど人気はかなりあるファイターですね。

国内外で大きな注目を集めたこの試合は両者の意地とプライドがぶつかりあう壮絶な試合になります。エモーショナルな2人は激しく打ち合いますがユーバンクが2ラウンドにコンビネーションでダウンを奪いデゲールは中盤またアウトボクシングで優位に。しかし10ラウンドに捕まってダウン!!11ラウンドにはユーバンクがレスリング行為で減点されましたがダウンのポイント差が響いてユーバンクが判定勝ち!!世界タイトルマッチ並みの注目を集めたこの試合で素晴らしい激闘を制します!!

この敗北を受けてデゲールは数日後に現役引退をアナウンス。チームとファンに感謝を告げる熱いメッセージを残してリングを去りました!

やっぱイギリス熱いわ…クリス・ユーバンク・ジュニアvs.ジェームス・デゲール 試合後のコメントもあり!

デゲールのファイトスタイル

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デゲールのファイトスタイルは金メダリストらしからぬ変則的なスタイル。深いダッキングから左右フックを出してきて前に出ても後ろに下がっても強いボクサーです。

デゲールはスーパーミドル級で特別なパワーやスピードがあったわけではないです。打たれ強さもなかったのですが相手のパンチを見切る目の良さとフックを打ち込むと見せかけて最短距離を走るストレートを決めるなどの意外性のある攻撃を得意とします。

相手によって戦い方を帰ることも知られており、ブーテとの試合ではアウトボクシングを選択。ディレルとの試合もジャブを駆使しながらボディを打ち込むファイタースタイルなど多くのスタイルを支える万能さも魅力ですね。

晩年は足が止まることが多くなり、捕まることが多くなりましたがインサイドでも打ち合いに応じるなど強いハートを持ちます。チャンピオンとしてのプライドも高く、ノックアウト負けしたことがないことも評価されるポイントですね。

デゲールさん全盛期の頃は強かった…ジェームス・デゲールVSルシアン・ブーテ

まとめ

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いかがでしたでしょうか?サイドからサイドに動いて左右フックを打ち込んでくる変則的なデゲール。金メダリストとは思えないような動きで相手を翻弄する技巧派のチャンピオンとして鳴らしておりましたな。

デゲールはスーパーミドル級で最強という評価を得たことは一度もありません。しかしどんな苦境に立たされたとしても諦めずに立ち上がる姿は多くのファンの心を打つものがあり、アメリカのファンにもガッツのある選手として記憶されています。

晩年には少しスキルの低下が見られたのは事実ですが、それでもユーバンクに苦戦を強いているあたりこの方の強さがよく分かりますね。ただイギリスのプロボクサーのコミュニティからは少し嫌われてるのかコメンテーターとしてできたりしないんだよな笑笑。

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スーパーミドル級を牛耳る英国のムンド!カラム・スミス!!

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