ヘビー級ゴールデンエイジである現代を代表するコンテンダーの1人であるドミニク・ブラジール。常にエキサイティングな打ち合いで相手をなぎ倒すスタイルで人気を博しています。
強打者として知られるドミニク・ブラジール。これのレコードは身長201センチで20勝のうち18KO。元WBA.IBF.WBO統一王者のアンソニー・ジョシュア、WBC王者のデオンテイ・ワイルダー以外に敗れた経験のない強打者でトップの選手たちに引けを取らない強打の持ち主です。
彼のスタイルはガードを高く上げて前進しては間合いを詰めて射程距離に入ると思い切り左右フックを当ててくる豪快なスタイル。かなりクラシックなスタイルで80年代とかの選手がそのまま現代に出てきたような選手ですね!
彼のスタイルは自分も打たれることが前提です。なので打たれても打ち返すタフさとアクション満載の激しい打ち合いとなることがとても多く彼の試合は常にエキサイティング。攻防分離型なのでブラジールが効いてしまうシーンも多くありますよね!
ワイルダーとジョシュアには敗れてしまったもののジョン・モリナや当時無敗のウグノーなどの強打者、コンテンダーを下しています。再び世界にたどりつくためには多くの敗者復活戦を経なければなりませんが今のヘビー級には多くのエキサイティングな選手がいますので誰と当たっても面白くなりますね!
ヘビー級には王者クラスのアンソニー・ジョシュア、デオンテイ・ワイルダー、タイソン・フューリー、アンディ・ルイス、ディリアン・ホワイトの他にもクルーザー級元キングのオレクサンデル・ウシクやコンテンダーのデレク・チゾラ、元WBO王者のジョセフ・パーカー、元IBF王者のチャールズ・マーティン、コンテンダーのアダム・コウナッキ、リオデジャネイロオリンピック銀メダリストのジョー・ジョイス、フューリーを苦戦させたオットー・ワーリン、コモンウェルス、イギリス王者のダニエル・デュボア、コンテンダーで2度世界挑戦したブライアント・ジェニングス、ホワイトをダウンさせたオスカー・リバス、コンテンダーのジャレル・ミラーなど多くの強敵が世界への扉の前に立ち尽くしております。ブラジールは今後彼らとのサバイバルマッチを行うことになるでしょうね!
ということで、彼の試合をり楽しむためにブラジールの来歴をまとめてみました!!
放つパンチ全てが爆弾のブロンズボンバー!デオンテイ・ワイルダー!!
ドミニク・ブラジールについて
ブラジールは1985年生まれの33歳。アメリカのカリフォルニア州出身でWBC王者のデオンテイ・ワイルダーと同じく元々はフットボールの選手だったそうでボクシングを始めたのはかなり遅い年齢とのことです。
ここまでの戦績は20勝18KO2敗。戦績が示す通りの強打者でアンソニー・ジョシュアにイギリスで挑んで敗れた試合とワイルダーに挑んで敗れた試合以外に敗北はありませんな。
身長201センチ、リーチも207センチとかなり大柄な彼はガードをしっかり固めて前に出てKOを狙うスタイルなためエキサイティングな試合が多いです!
これまでの来歴
ブラジールは2012年にプロデビュー。デビューした時の年齢は25歳とかなり遅めでしたが4回戦から着実にキャリアを積んでKOの山を積み重ねていきます。
2015年にはフレッド・カシーを相手に10ラウンド判定勝ちを飾っており長時間戦えるスタミナを証明。2016年にはWBCアメリカ大陸王座を獲得して初タイトルを獲得しています。
静かな戦艦も攻撃すれば爆発よ…デオンテイ・ワイルダーvs.ジェラルド・ワシントン
ジョシュア戦と再起への道
ブラジールは無敗のまま2016年に敵地イギリスで世界初挑戦。相手はIBF王者のアンソニー・ジョシュアでした。
ジョシュアはロンドンオリンピック金メダリストでこれまでの対戦相手を全員KO。前回の試合ではチャールズ・マーティンを2ラウンドで蹴散らして王座を獲得。イギリスの期待するスーパースターの初防衛戦の相手にブラジールは抜擢されました。
しかしジョシュアの牙城は高かった。ブラジールはジョシュアの長いワンツーにほとんど反応できずガードの外からのフックを被弾して自分の間合いに入れずスピード差を埋められません。
パンチへの反応の悪さをつかれてダメージを一方的に蓄積させられたブラジールは7ラウンドに2度ダウンしてTKO負け。初の世界挑戦はなすすべなく敗れ去りました。
失意のブラジールはそれでも2017年に再起。無敗のイズアゲ・ウグノーと対戦します。
この試合はまさしく戦争のような試合となります。ブラジールは3ラウンドにダウンを奪いますが4ラウンドにダウンを奪われてストップ寸前に。しかし5ラウンドに2度ダウンを奪い返してストップ!!劇的な試合で再起を飾りました!
ブラジールは次戦でかつてワイルダーに挑戦したエリック・モリナとWBC指名挑戦者決定戦で対戦。モリナは高校教師としての顔もあるコンテンダーでジョシュアに挑戦した経緯もあります。
この試合はタフさと勢いに勝るブラジールが開始からペースを握り得意の左右フックでダメージを与えていきます。そして8ラウンドにダウンを奪うとモリナはラウンド終了後に棄権!指名挑戦権を獲得しました。
その1年後にカルロス・ネグロンを9ラウンドでKOして世界挑戦を待っていたブラジール。タイソン・フューリーとワイルダーのリマッチが流れたことでワイルダー挑戦のチャンスを得ましたね!
ブラジールさんジョシュアのサンドバッグに成り下がる…アンソニー・ジョシュアvs.ドミニク・ブラジール
ワイルダー戦と現在
ワイルダーはボクシングの歴史上でも史上最強のハードパンチを持つといわれるハードパンチャー。特に右の威力は強烈で対戦相手の意識や繊維を一撃でそぎ取るほどの破壊力を持つミサイルのような強打を持っています。
その破壊力はもはや圧倒的でタイソン・フューリーを除く全てのヘビー級選手をノックアウト…フューリーもワイルダーの強打の前に2度ダウンしており試合後に当時対抗王者だったアンソニー・ジョシュアがなぜワイルダーとやらないのかよくわかったと話すほどのパワーを誇ります。
これまでのキャリアではアマチュアとして北京オリンピックで銅メダルを獲得。プロの世界でもオリンピック金メダリストのオードリー・ハリソン、WBC王者でハイチ系カナダ人、さらに強打の元オリンピアンであるバーメイン・ステイバーンを一度は判定で下してリマッチでは初回失神KO…さらにコンテンダーのエリック・モリナ、ビタリ・クリチコとステイバーンとの世界戦を経験していたクリス・アレオーラ、フランスのタフファイターのヨハン・デュオパ、ポーランドのサウスポーであるアルツール・スピルカ、当時無敗のジェラルド・ワシントン、元WBAヘビー級暫定王者のルイス・オルティスらをKOしてきております!!
ちなみにこの試合はかなり怖い雰囲気となります。ワイルダーとブラジールはかつてワイルダーのワシントン戦の前座に来ていたブラジールとアラバマ州のホテルで鉢合わせ。お互いの家族を巻き込んで一触即発となったそうです。
試合前にはワイルダーがブラジールを殺してやるとまくし立て、葬式の金ぐらいなら払ってやるよと言い放つなどかなり荒れておりましたな。
そしてこの試合はワイルダーが圧巻の初回KO勝ち!攻防分離のブラジールをコンビネーションで攻め立てていきなりダメージを与えるとブラジールが左アッパーを放とうとしたところに右ストレート一閃!!大の字に倒れたブラジールは失神して立ち上がってきたものの10カウントが数え上げられましたな。
試合後には仲直りしていて周囲をホッとさせたワイルダーさんは試合から2週間でオルティスとのリマッチにサインしたとアナウンス。2人の試合が11月23日に行われることになりましたな。
一方のブラジールはまだ再起戦などのアナウンスはありませんが再起することは明示しておりますのでコンテンダーとの生き残りをかけた試合に身を投じそうですね!
ワイルダーの指名挑戦者は初回でやられる法則あり…デオンテイ・ワイルダーvs.ドミニク・ブラジール 試合後のコメントもあり!
そしてブラジールは2年後にカムバック。スウェーデンのコンテンダーでかつてタイソン・フューリーをストップ寸前まで追い詰めたオットー・ワーリンとのコンテンダー対決を行うことになります。
そしてこの試合は開始からワーリンが優れたスピードでアウトボクシングしてリード!ブラジールは右目を大きく腫らせながらもよく前に出てきましたがワーリンが逃げ切って判定勝ちを収めました!
ブラジールはトップ戦線脱落…オットー・ワーリンvs.ドミニク・ブラジール
今後期待される試合
ブラジールに今後期待される試合はヘビー級コンテンダー達との世界タイトルマッチに向けたサバイバルマッチです!
ヘビー級には王者クラスのアンソニー・ジョシュア、デオンテイ・ワイルダー、タイソン・フューリー、アンディ・ルイス、ディリアン・ホワイトの他にもクルーザー級元キングのオレクサンデル・ウシクやコンテンダーのデレク・チゾラ、元WBO王者のジョセフ・パーカー、元IBF王者のチャールズ・マーティン、コンテンダーのアダム・コウナッキ、リオデジャネイロオリンピック銀メダリストのジョー・ジョイス、フューリーを苦戦させたオットー・ワーリン、コモンウェルス、イギリス王者のダニエル・デュボア、コンテンダーで2度世界挑戦したブライアント・ジェニングス、ホワイトをダウンさせたオスカー・リバス、コンテンダーのジャレル・ミラーなど多くの強敵が世界への扉の前に立ち尽くしております。ブラジールは今後彼らとのサバイバルマッチを行うことになるでしょうね!
ブラジールは誰とやることになっても打ち合いになることが多いので見応えがあります。一方的に打たれていても一撃返せば試合をひっくり返せるパワーがあるのでまだまだ充分に可能性はありますね!
ワイルダーとやるなど500年速いわ馬鹿者が…アンソニー・ジョシュアvs.アンディ・ルイス 試合後のコメントもあり!
ブラジールのファイトスタイル
ブラジールのファイトスタイルは単純明快。ガードを高く上げて射程距離に近づくと大振りのフックをガードの外から放つパワーファイターですね!
前に出て行く反面パンチへの反応は極めて悪く、相手に打たれることが前提のスタイルです。どれだけパンチを受けてもへこたれずに前に出て相手を押し込み根負けさせてしまうのが強みです!
なんというか、この人のスタイルはクラシック。相手のパンチを受けて自分のパンチを打ち終わりに返す単純なスタイルは1970年代とかのジョージ・フォアマンやケン・ノートンらの時代を彷彿とさせるファイターです。
彼のパンチはかなり強く一撃で試合を決められます。なので一方的に打たれていても逆転出来るパワーがあることもかなり魅力ですね!
アリさんキンシャサの奇跡…でもロープ・ア・ドープは後付けやな笑笑。モハメド・アリvs.ジョージ・フォアマン
まとめ
いかがでしたでしょうか?圧倒的なパワーでヘビー級のコンテンダーの1人として君臨しているブルドーザーのドミニク・ブラジール。世界タイトルマッチには敗れておりますがまだまだ世界を狙えるポジションにはおります。
ブラジールは多くの大きな試合で前座として出場しながらも多くのイベントで印象に残る試合をしてきたエキサイティングな選手です!ファイターとして強烈な圧力を持っておりパワーはヘビー級でもトップクラスですね!彼のパンチがまともに当たればワイルダーでもジョシュアでも立ってられませんね!
彼のパンチはズシンとくる鈍器のようなパンチで痛いというよりも効いてしまうパンチですね!回転量はあまり高くないのですがガードの上から当ててくるのでどんな相手にでもチャンスがあるのが強みですね!
ちなみにそんなブラジールの試合をテレビで見るにはWOWOWのエキサイトマッチが最適です。過去の試合もリピート放送でされていますし、ぜひこれを機にWOWOWと契約してはいかがでしょうか?
スーパーマッチへの飛び石…デオンテイ・ワイルダーvs.ルイス・オルティスの試合をテレビで見る方法は?これまでの経歴も紹介!