大激戦区のウェルター級でトップクラスに居座るトップコンテンダーのジャロン・エニスさん。フィラデルフィアが誇る次世代のスーパースター候補としてリングを席巻しております。
エニスはスイッチヒッターとして鳴らしており、圧倒的な身体能力の高さと攻撃力の高さで相手を蹂躙。左右フックやアッパーを回転力の高さで打ち込んでくるハードパンチャーです。
この人の強さはとにかくフィジカルの強さから放たれるハードなパンチ。大振りのフックを全力で振り回してきて相手を薙ぎ倒すようなスタイルで見ているファンもエキサイティングな試合ぶりで人気がありますね。
今後同じPBCと契約してる元WBAスーパー王者のキース・サーマン、WBAスーパー王者のマニー・パッキャオ、IBF.WBC王者のエロール・スペンス、元WBC王者のダニー・ガルシア、元ライト級王者のブランドン・リオス、元4階級制覇王者のエイドリアン・ブローナー、元IBF王者のケル・ブルックなど数多の強豪との対戦が期待されております。
世界的にとても層の厚いウェルター級のトップの一人として君臨するエニスの動向は常に注目を集めており、SHOWTIMEのメインイベントを務めるなど評価も人気も上がっておりますな。
これまでノックアウトされたことがなかったハードパンチャーのファン・カルロス・アブレウや元IBF世界スーパーライト級チャンピオンのセルゲイ・リピネッツをノックアウト。苦戦をしたことがなく、ワンサイドでノックアウトしておりますね。
そんな今後もビッグマッチに関わり続けるであろうエニスの試合をより楽しむためにこれまでの経歴をまとめてみました!!
エニスの戦歴
エニスのプロフィール
エニスは1997年生まれ。アメリカのペンシルベニア州フィラデルフィアの出身で現在もフィラデルフィアでトレーニングしておりますな。
エニスはアマチュアとしてもエリートで2014年のナショナル大会で銀メダルを獲得。2015年には金メダルを獲得しており、ユースのナショナル大会でも金メダルを獲得してますね。
エニスは身長178センチでリーチも188センチとこのクラスでは体格的にかなり恵まれています。フィジカルの強さが最も売りですね。
これまでの実績
エニスは2016年に18歳でプロデビュー。4回戦で初回ノックアウト勝ちをしており6戦目で判定勝ちを経験。7戦目からは6回戦を経験しましたな。
2017年には8回戦に昇格して2018年には元USBAスーパーライト級チャンピオンでクリス・アルジェリなどとも試合をしているマイク・アルナロティスを初めての10回戦でノックアウトしておりますな。
エニスは2018年にはアイオワに参戦。アルマンド・アルバレスとの試合を迎えます。アルバレスはここまで無敗のコンテンダー。フロリダの出身のメキシコ系でWBCのラテンタイトルを獲得しているチャンピオンです。無敗のまま高いレベルで試合をしており経験値では勝りますな。
そしてこの試合はエニスが圧倒的なパワーでアルバレスを圧倒!左右スイングをどんどん振り回してダメージを与えると3ラウンドにアルバレスは4度もダウン!よく耐えたものの4度目のダウンでストップとなりました!
その後10回戦でレイモンド・セラノ、フランクリン・ママニ、ダミアン・フェルナンデス、バクティヤル・エユボフをノックアウトしていきましたな。
ステップアップとリピネッツとの試合
エニスは2020年に相手のレベルを上げてきます。迎えた試合はベテランコンテンダーのファン・カルロス・アブレウ。アブレウはコロンビアのベテランパンチャー。3階級制覇チャンピオンのウンベルト・ソト、WBA暫定チャンピオンとなるジャマル・ジェームス、クロフォードに挑むエジディウス・カバロウスカス、後にWBAチャンピオンとなるアレクサンドル・ベスプティンに判定負け。しかしノックアウト負けがないですな。
そしてこの試合は開始からエニスがスピードとパワーでアブレウを圧倒!アブレウはほとんど返せないままダメージを蓄積して5ラウンドについにカウンターのアッパーでダウン!6ラウンドに2度ダウンを追加されてストップとなりました!
そして次戦では元IBOチャンピオンでベテランコンテンダーのクリス・バンヘーデンとのIBO王座決定戦となります。
バンヘーデンは南アフリカのベテランコンテンダー。かつてカナダにてエロール・スペンスにノックアウトされたもののタフネスを証明しており、エニスのキャリアの中では最も強敵となりますな。
そしてこの試合は開始からエニスがどんどんコンビネーションを打ち込んでバンヘーデンは初回から顔面を腫らしてしまう展開に!エニスが押し切るかと思われましたが初回に2人の頭が激しく当たってバンヘーデンの額から激しく出血!ノーコンテストとなりました!
残念な結果になりましたが次戦でエニスは大きな試合を引き当てます。元IBF世界スーパーライト級チャンピオンのセルゲイ・リピネッツとの試合です。
リピネッツはカザフスタンの元キックボクサーで4階級制覇チャンピオンのマイキー・ガルシアに敗退しているハードパンチャー。ウェルター級に上げてきてからは2階級制覇チャンピオンのレイモント・ピーターソンをノックアウトしており、前の試合ではアマチュアエリートのカスティオ・クレイトンとIBF暫定王座を争って引き分けてますな。
そしてこの試合は開始からエニスが前に出てくるリピネッツをパワフルなフックで迎え撃ち、圧倒!4ラウンドにはスリップ気味のダウンを奪って最後は6ラウンドにコンビネーションからの左を打ち込むとリピネッツはダウン!ストップとなりました!
今後期待される試合
エニスに今後期待される試合は世界タイトルマッチです。
ウェルター級はボクシングにおいて最高の階級とも言われ、トップのうちの誰が誰と当たっても試合が盛り上がるし、他の階級なら問題なくチャンピオンとして活躍できるような選手たちがチャンスを指をくわえて待っています。リピネッツもその1人ですね。
WBAスーパー王者のパッキャオ、IBF,WBC王者のスペンス、WBO王者のクロフォード、WBAレギュラーチャンピオンのヨルデニス・ウガスはいずれも強敵で元WBA王者のサーマン、コンテンダーにはエイドリアン・ブローナー、ジェシー・バルガス、アミール・カーン、ダニー・ガルシア、アンドレ・ベルト、マイキー・ガルシア、ビクター・オルティス、デボン・アレクサンダーなど新旧王者たちが待ち構えており誰が本当のベストなのか本当に決めるのが難しいです。
こんなに混み合ってるのですぐに世界タイトルマッチは難しいかもしれないですが、スター性は抜群です。将来的にはウェイトも上げそうなのでこの辺りの兼ね合いも見所かもしれませんね。
エニスのファイトスタイル
エニスのスタイルは単純明快でジリジリと間合いを詰めてきて中間距離から至近距離になると思いっきり左右フックとショートのワンツーを打ち込むパンチャースタイルです。
エニスの持ち味は思い切りの良さ。相手の射程圏内に入ると迷いなく振り抜いてくるので、顔面でもボディでもかなり痛烈な打撃を打ち込めることが彼の最大の強みですね。
しかも彼のパワーに関しては特別。相手のパンチも当たる間合いにいるのですが相手が手を出せなくなるほどのパワーで押し込んでくるのでタジタジになり、ワンサイドになることが多いですね。
弱点という弱点は今のところないです。しかしまだ相打ちのタイミングなどでまともにパンチをもらったことはなく、ピンチになった時にどうなるのか気になりますね。
残念無念また来週…ジャロン・エニスvs.クリス・バンヘーデン
まとめとエニスの今後
いかがでしたでしょうか?激戦区のウェルター級でトップとして君臨するエニスさん。ウェルター級のトップとして恥じない力を持つ実力者です。
エニスの所属しているウェルター級はなかなかチャンスに恵まれない階級です。WBAスーパーチャンピオンのマニー・パッキャオはレジェンドですし、WBC.IBFチャンピオンのエロール・スペンス、WBOのテレンス・クロフォードはどちらもパウンド・フォー・パウンド入り。WBAレギュラーチャンピオンのヨルデニス・ウガスもとてもやりにくく、名前は知られてなくても実力は相当高いです。
元チャンピオンのダニー・ガルシアやショーン・ポーター、キース・サーマン、エイドリアン・ブローナーらは世界タイトルマッチでなくても大金を稼げる選手。コンテンダーのバージル・オルティスや元4階級制覇チャンピオンのマイキー・ガルシア、元2階級制覇チャンピオンのジェシー・バルガスも含めるとエニスの名前が霞んでしまいそうです笑笑。
しかしエニスがウェルター級の実力者であることはリピネッツをノックアウトした試合で証明済。彼のパワーと身体能力の高さはかなりエキサイティングな試合になるスパイスとなっており、とても怖い選手です。
ちなみにそんなエニスの試合をテレビで見るにはWOWOWのエキサイトマッチが最適です。過去の試合もリピート放送でされていますし、ぜひこれを機にWOWOWと契約してはいかがでしょうか?
ウェルター級を射抜く正確無比なシューター!ヨルデニス・ウガス!