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現代を代表する中量級ボクサーの1人で切れ味鋭いカウンターパンチで多くの鮮烈なノックアウトを演出してきたピーター・キーリン。キューバ系として知られており、勝った後にチョコレートをばら撒くパフォーマンスが人気ですね。

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キーリンは一言で言ってしまうと生粋のカウンターパンチャー。相手と間合いを取り、ロングレンジでものすごいスピードと切れ味のあるカウンターパンチを出してくる選手でしかも振り抜いてくるため当たればただでは済まないですね!

これまでのキャリアでWBOのミドル級タイトルを獲得しており、このタイトルは負けて失ったわけではありません。試合はかなりの激戦になることでも知られており、みんな彼の試合の時はアリーナの時が止まりますね。

キャリアの中では元スーパーウェルター級統一チャンピオンのウィンキー・ライトをダウンさせて判定勝ち。引退させており、無敗だったハッサン・ヌダン・ヌジカムと対戦して激闘の末に6度ダウンさせて判定勝ち。ベテランコンテンダーのガブリエル・ロサドにも手を焼いたものの負傷ストップで勝ち抜いております。

キャリアの中で敗れたのはWBAチャンピオンだったダニエル・ジェイコブスに挑んで初回ストップ負けで沈んだ試合とスーパーミドル級で元WBOスーパーウェルター級暫定チャンピオンのアルフレド・アングロと対戦した試合のみ。WBOチャンピオンのアンディ・リーとは倒し合いの末に引き分けてますね。

彼の弱点はとても分かりやすくて接近戦が苦手。カウンターを振り回すスペースがないと苦戦する傾向にあり、打たれ弱い点もありますが爆発力の高さを売りにしており苦戦した試合も物凄い激闘になることが多いですね!

ということで、彼の試合をより楽しむためにキーリンの来歴をまとめてみました!!

コンプリートファイターのミラクルマン!!ダニエル・ジェイコブス!!

 

ピーター・キーリンについて

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キーリンのプロフィール

キーリンは1983年生まれ。イリノイ州のシカゴに生まれており、育ちはミシガン州のグランドラピッズ。現在はアメリカのニューヨークのブルックリンにお住まいですな。

キーリンはアマチュアの経験がほとんどなく、15試合しかしておりません。かなり壮絶な若者の時代を過ごしたそうで性的暴行やドラッグ、家庭内暴力などは一通り経験したと話しておりますな。

身長180センチ、リーチは184センチのキーリンはかなり背が高く、キューバ系。試合に勝った後にはニックネームでアルキューバの英雄のキッド・チョコレートにちなんでチョコをみんなにばら撒いてますね。

実はパウンド・フォー・パウンドなのではデメトリアス・アンドラーデ!

これまでの実績

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キーリンは2005年22歳でニューヨークにてプロデビュー。4回戦でデビューして初回ノックアウト勝ちで華々しくデビューしています。

そこから6戦目までは4回戦をやって1度の判定を経験。6回戦に昇格してからは6連続ノックアウトをマークして初めての8回戦は判定勝ちしています。

そして2008年にはかつて2度バーナード・ホプキンスに挑んだべたランのオートン・エコールズと対戦。アンソニー・ムンディンとのスーパーミドル級王座決定戦も経験しているベテランハードパンチャーでしたが大差判定で初めての10回戦をクリアします。

そして次戦ではコロンビアのハードパンチャーであるディオニシオ・ミランダと対戦してこの試合でも判定勝ち。元USAチャンピオンのサム・ヒルも10ラウンドノックアウト勝ちで下します。

しかしこの試合でパンチを受けたキーリンは1年ほど試合を遠ざかり、打たれ弱い面が見え隠れします。次戦はニューアークでエクアドルのハードパンチャーであるフェルナンド・スニガを10ラウンド判定で下します。

そして次戦はカナダに遠征して初回ノックアウト勝ち。8回戦を続けてクリアして元アメリカスーパーミドル級チャンピオンでIBFスーパーミドル級チャンピオンのルシアン・ブーテに挑んだジェシー・ブリンクリーを3ラウンドノックアウト勝ちで下します。

さらにジェイソン・ジャホーラーを5ラウンドでノックアウトしてメキシコに遠征。アンディ・リーを苦戦させたクレイグ・マクイワンを6ラウンドノックアウト勝ちで下します。

そして次戦はビッグファイト。元スーパーウェルター級統一チャンピオンで4団体のベルトを獲得しているウィンキー・ライトとの試合となります。

ライトはサウスポーのベテランアウトボクサーで3年振りの試合。とても打たれ強く、3階級制覇チャンピオンのシェーン・モズリーやWBOチャンピオンのブロンコ・マッカ―ト、元WBAウェルター級チャンピオンのアイク・クォーティ、元3階級制覇チャンピオンのフェリックス・トリニダード、後にIBFミドル級チャンピオンとなるサム・ソリマンらを下しており、ミドル級チャンピオンのジェーメイン・テイラーとは引き分けてますな。

負けた試合はアルゼンチンのハードパンチャーのフリオ・セサール・バスケス、ナミビアで行われたサイモン・ブラウンとの試合、ハードパンチャーのフェルナンド・バルガス、ミドル級で行われたバーナード・ホプキンス戦、フィジカルモンスターのポール・ウィリアムス戦のみですな。

そして試合はキーリンが衰えたライトを圧倒!!タフなライトにこれでもかというほどにパンチを当てて5ラウンドにダウンさせての大差判定勝ち。ライトをついに引退させてキーリンは世界タイトルマッチを迎えます。

ハマると鮮烈…ピーター・キーリンvs.マイケル・ゼラファ

世界タイトル獲得と防衛戦

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キーリンは2012年にニューヨークにて無敗のまま世界初挑戦。WBOチャンピオンで無敗のハッサン・ヌダン・ヌジカムとの対戦を迎えます。

ヌジカムはカメルーン系のフランス人でアテネオリンピック代表。ぴょんぴょん跳ね回るようなフットワークがと口的でWBA暫定王座も獲得しているミドル級二冠王ですな。

そして試合は地元のキーリンがプレッシャーをかけて4ラウンド、6ラウンド、12ラウンドに2度ずつダウンさせ計6度ものダウンを奪う展開に!しかしヌジカムは起き上がってきてキーリンは接近戦に持ち込まれて苦戦!カウンターでダウンを奪ったものの大激戦になった末に判定勝ちでタイトルを奪取しました!

そしてキーリンは初防衛戦をブルックリンでコンテンダーでハードパンチャーのフェルナンド・ゲレーロと行います。ゲレーロは元NABFチャンピオンで打たれ弱いもののアマチュアで2007年のアメリカナショナル大会を優勝してますね。

そして試合はキーリンが2ラウンドに鋭いカウンターで2度ダウンさせる展開に!打たれ弱いゲレーロはタジタジとなり、振り回してくるキーリンの前に7ラウンドにまた2度ダウンさせられてストップ!キーリンが強烈なノックアウトを収めました!

そして2度目の防衛戦はまたもや半年後にブルックリンで行われます。相手はコンテンダーのガブリエル・ロサド。タフなファイターでWBAチャンピオンのゲンナジー・ゴロフキンとの試合もダウンを拒否してタフさを負けておりましたな。

そして試合はキーリンが2ラウンドにスリップ気味のダウンを奪って好スタート!しかしロサドはしつこく前に出てきて巻き返してきて激戦となります!後半はロサドがペースを取っていたもののキーリンのパンチで左目上を激しくカット!ドクターストップでキーリンが辛くも逃げ切りました!

そして3度目の防衛戦はワシントンにて。チェコの元WBOスーパーウェルター級暫定チャンピオンのルーカス・コネチとの対戦をやることになります。コネチはザウルベク・バイサングロフに判定負けして王座陥落。1999年の世界選手権で銅メダルを獲得しているベテランですね。

そして試合はキーリンがスピードで圧倒!タフなコネチはよく耐えていたもののワンツーとジャブ、ボディをもらってキーリンがアウトボクシングし、大差判定勝ち。3度目の防衛に成功します!

ヌジカムさんゾンビ並みの回復力…ハッサン・ヌダム・ヌジカムvs.ピーター・キーリン

王座の返上と初黒星

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キーリンは次戦で指名戦となる世界選手権銅メダリストでアマチュアトップのマット・コロボフとの指名試合がオーダーされます。しかしハイリスクローリターンであることを考慮してこの試合を回避!結果として王座を返上して1年ほど時間が経ちます。

そして迎えた試合はWBOタイトルへの再挑戦。チャンピオンとなっていたアンディ・リーに挑むことになります。

リーはコロボフを逆転のノックアウトで下しているカウンターパンチャー。線が細く、フリオ・セサール・チャベス・ジュニアなどには敗れたもののジョン・ジャクソンなどをノックアウトしており、右フックのカウンターを得意とする元オリンピアンですな。

しかしこの試合でキーリンはまさかのウェイトオーバー!ノンタイトルマッチとなり、試合は激戦になります。キーリンは1ラウンドと3ラウンドに右でダウンさせて優位に進めたもののリーは空間を把握して巻き返し。7ラウンドに左でダウンを奪い返してキーリンは後半ほとんど良いところがなく、結果はドロー!残念ながら白黒つきませんでした。

そして次戦は5ヶ月後にオーストラリアのコンテンダーであるマイケル・ゼラファと対戦。ゼラファは元WBCアジア大陸チャンピオンで体格もなかなか大きいですな。

そして試合は開始からスピードに勝るキーリンが圧倒!ゼラファは反応が間に合わずに被弾を重ねて顔面にダメージを溜めて迎えた5ラウンドに痛烈なフックでロープ下に崩れ落ちるダウン!ストップとなり、担架で退場していきましたね…

そして次の試合ではキーリンはキャリアハイの相手を迎えます。WBAミドル級王者でハードパンチャーのダニエルデンジャラスジェイコブスとの試合です。ジェイコブスはニューヨークを拠点とするスイッチヒッター の強打者。キーリンと同じく打たれ弱いものの爆発力はすさまじいものがあるエリートですね。

キャリアの中では後にIBFスーパーウェルター級チャンピオンとなるイシェー・スミス、後にIBFスーパーミドル級チャンピオンのカレブ・トゥルーアックスをストップ、元WBCスーパーウェルター級チャンピオンのセルヒオ・モラも倒し合いの末にノックアウトしておりますな。

そしてこの試合はジェイコブスのキャリアハイのパフォーマンスとなります。ファーストコンタクトでいきなり放ったジェイコブスの右ストレートをまともに浴びたキーリンは大きくふらついてジェイコブスは強烈なラッシュ!!一気にストップに持ち込んでニューヨーカー同士の試合に強烈な勝利を収めました!!

キーリンはこの試合でとても痛い初黒星。手痛いダメージを受けてしまい、トップ戦線から脱落してしまう形となります。

カウンターの取り合いなのに良い試合…アンディ・リーvs.ピーター・キーリン

再起とスーパーミドル級

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キーリンはジェイコブスにノックアウトされた後2年の時を経て再起してきます。ラスベガスにてジャーニーマンのダショーン・ジョンソンとの8回戦を判定勝ちでクリアしましたね。

しかしここからキーリンはまたも間隔が空いて次は一年後。スーパーミドル級にてコンテンダーのJ・レオン・ラブとの試合をやることになります。ラブはメイウェザーの盟友でアマチュアエリート。ロヘリオ・メディナにノックアウトされてしまい、期待されたような活躍ができてませんな。

そして試合は開始からラブが間合いをとりまくる展開に!キーリンは前に出てワンツーを打ち込む展開となり、なかなか出てこないラブを捉えるのに苦労したものの効かせるシーンも作って判定勝ち!元チャンピオンの貫禄を見せました

そしてキーリンは8ヶ月後に大きな試合を迎えます。元IBFスーパーミドル級チャンピオンのカレブ・トゥルーアックスとのIBF指名挑戦者決定戦です。

トゥルーアックスはタフなコンテンダーとして知られており、ミドル級でジェイコブスに挑んで12ラウンドノックアウト負け。元チャンピオンのジャーメイン・テイラーをダウンさせており、スーパーミドル級にてIBFチャンピオンだった北京オリンピック金メダリストのジェームス・デゲールをイギリスで大番狂わせで破って王座を獲得。リマッチで判定負けしてますな。

そして試合はトゥルーアックスの地元のミネアポリスで行われますが2ラウンドに偶然のバッティングがあり、トゥルーアックスが激しくカットしてノーコンテストに!さらにこの2人は半年後に試合をやることになりますがトゥルーアックスが足首を痛めてしまい、試合がなくなってしまいます。

キーリンは代わりに元WBOスーパーウェルター級暫定チャンピオンで激闘王のアルフレド・アングロと対戦。アングロはタフなことで知られており、ビッグネームのカネロ・アルバレスやノックアウトパンチャーのカーミット・シントロン、激闘王のジェームス・カークランドと対戦。アラフォー同士の試合となりましたな。

圧倒的に有利と見られたキーリンでしたが、試合ではアングロのプレッシャーの前に大苦戦!強烈なカウンターを当てても怯まないアングロの前に押し込まれてしまい、激戦となったもののキーリンはフラつかされてまさかの判定負け。優位の試合を落としたこともあり今後の去就が注目されてますね!

な、えげつない試合になったやろ?ピーター・キーリンvs.アルフレド・アングロ試合後のコメントもあり!

今後期待される試合

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キーリンに今後期待される試合はスーパーミドル級でのビッグマッチです

キーリンはミドル級ではかなりサイズが大きいこともあり減量は相当苦しいそうです。リーとの試合でもウェイトオーバーしており、近年はスーパーミドル級でやってますね。

スーパーミドル級に上げる選択をした場合はWBAスーパー王者のカラム・スミス、かつて敗れたミドル級二冠王のダニエル・ジェイコブスとのリマッチが期待されます。

他にもIBF王者のカレブ・プラントや元WBC王者のアンソニー・ディレルと元王者のデビッド・ベナビデス、WBOの無敗の2階級制覇王者のビリー・ジョー・サンダースらがおりますし誰とやっても素晴らしい試合が期待できます。

キーリンはアングロに敗れたこともあり、世界戦線から少し後退しておりますがネームバリューがあるのでまだまだビッグファイトをやることは可能だと思います!

激闘に巻き込まれるキーリン…ピーター・キーリンvs.ガブリエル・ロサド

キーリンのファイトスタイル

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キーリンのスタイルは典型的なカウンターパンチャースタイル。相手と間合いを取って出てくるところと打ち終わりに鋭い右と左フックを打ち込んできますね。

相手が出てこなくなると遠い間合いからの右ストレートを放り込んできて、踏み込みもかなり速いです。ハンドスピードとパンチの切れ味に優れていて彼の試合はいつも緊迫感がありますね。

カウンターパンチャーであるため自分から積極的に前に出ることはやや少ないですが、静かな展開の中で一撃で決めるパンチで相手を沈めてしまうのでとても怖いパンチャーですね!

欠点と言えるのは打たれ弱いところと接近戦が苦手なところ。ジェイコブスとの試合で見せたようにダメージの抜けはかなり悪いです。アングロやヌジカムとの試合のように間合いを詰められると四苦八苦する場面も前から多く見られますね。

メイウェザーの庇護下でもあかんわ…ピーター・キーリンvs.J・レオン・ラブ

まとめとキーリンの今後

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いかがでしたでしょうか?優れた身体能力の高さと有り余るパワー、カウンターのセンスと切れ味抜群のパンチで鮮烈なノックアウトを演出してきたキーリン。彼の悲哀は常に激戦となり、見ていてエキサイティングな試合がとても多いです!

ミドル級ではWBC王者のチャーロやWBA.WBC.IBF王者のカネロ、WBO王者のアンドラーデ、元WBA王者のブラント、WBAレギュラー王者の村田諒太と粒が揃っておりカネロがいることで多くのファンから注目を集めております。

さらにスーパーミドル級でキャリアを進める場合でもWBA世界スーパーミドル級スーパー王者のカラム・スミス、WBOには無敗の2階級制覇王者のビリー・ジョー・サンダース、IBFには無敗のディフェンスマスターのカレブ・プラント、元WBCチャンピオンで無敗のデビッド・ベナビデス、WBAレギュラー王者にはカネロ、元WBCチャンピオンのアンソニー・ディレルがおり誰と当たってもキーリンなら良い試合になると思うしチャンスがある試合になりますね!

卓越したカウンタースキルで自身がAクラスのファイターであると証明してきたキーリンさん。今後もビッグマッチに携わると思われ、ボクシングファンとしてこれからもキーリンの試合には要注目ですね!!

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