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日本人のレジェンドで、世界的な強豪とも試合をしながら12度ものバンタム級王座防衛を果たした山中慎介。WBCチャンピオンとして日本人のバンタム級チャンピオン最多防衛記録を果たしており、パウンド・フォー・パウンドの10桀に選ばれたこともあるレジェンドですな。

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すでに現役を退いておりますが、敗北した試合はキャリア最後の試合となったルイス・ネリとの2連戦のみ。驚異的なワンツーの左ストレートの破壊力で多くの相手をノックアウトして、日本のリングで内山高志と共に一時代を築きましたな。

その破壊力は満点で、ニックネームは神の左。左の破壊力は上下ともに一撃で試合を決めることができます。防衛を重ねるごとに強くなり、右フックやジャブで相手を崩してから左を打つ、いわゆる左を当てるためのパンチも強かったですね。

彼の戦いぶりは非常にクレバー。相手と間合いを取り、中間距離からジャブを飛ばして痛烈な左につなげてくるタイプ。左ストレートはかなり伸びてきて、バンタム級として長身であるため相手としてはとてもやりにくい上にインサイドに入ろうとすると怖い左が飛んでくるファイターですね。

弱点は打たれ弱いところ。リーチが長い分接近戦は苦手で、スロースターター気味でもあるので前半に苦戦することが多々あります。打たれても強くないのでころっとダウンしたり効いてしまうこともよくありましたな。しかし裏を返せば緊迫感のある試合も多くて超人気チャンピオンでした。

キャリアの中では後にIBFスーパーバンタム級チャンピオンとなる岩佐亮佑をノックアウト。2階級制覇チャンピオンのビック・ダルチニャンや元スーパーフライ級チャンピオンのスリヤン・ソールンビサイ、同じく元スーパーフライ級チャンピオンのリボリオ・ソリス、元フライ級チャンピオンのマルコム・ツニャカオ、元WBAスーパーチャンピオンのアンセルモ・モレノ、本スーパーフライ級チャンピオンのトマス・ロハスらを下しております。

敗戦となったルイス・ネリとの試合ではみなさまご存知の通りネリの試合後のドーピング疑惑とリマッチでの大幅なウェイトオーバーで正直キャリアが振り回されてしまった感はあります。真っ向勝負してきたネリとの試合が見たかったかな。

しかし彼の試合はボクシングを知らない人でもとかも見栄えが良いので入り込みやすいです!そんな彼の試合をより楽しむためにこれまでのキャリアを振り返ります!!

世界を席巻するスーパーモンスター!井上尚弥!

山中の来歴

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山中は1982年生まれで滋賀県の湖南市生まれ。高校からは京都に通っており、関西人として生活をしてきてるわけですな。

小中学校は野球をしていたそうですが辰吉丈一郎に憧れて高校でボクシング部に入部。後にWBAスーパーバンタム級チャンピオンとなる李冽理や後にWBCフェザー級、スーパーフェザー級チャンピオンとなる粟生隆寛を降してインターハイでは2位となっております。

ちなみに山中は元々は左利きだったもののアマチュアの初期はオーソドックスだったそうです。しかし顧問の指導を受けてサウスポーに変えたそうですな。

専修大学に進学した山中はボクシング部の主将に抜擢。本人的には卒業と同時に引退するつもりだったそうですが4年時の国体で不本意な結果に終わったことで翻意。東京に出て帝拳ジムからのプロデビューをします。

パナマの亡霊はやりにくさ満点… 山中慎介vs.アンセルモ・モレノ

世界戦までと岩佐との死闘

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山中は2006年に6回戦でプロデビュー。6ラウンド判定勝ちでデビューしますが、次戦では5ラウンドドロー。3戦目はノックアウト勝ちして4戦目では8回戦を2ラウンドノックアウト勝ちでクリアしますが、5戦目は6回戦で2-1の判定勝ちと順風満帆なキャリアを送ったわけではなかったです。

6戦目も2-0の判定勝ちで7戦目も8ラウンドドロー。ここまで見ていれば山中が将来世界チャンピオンになると想像した人は少なかったかと思います。

しかしここからの山中はすごかった。パンチの打ち方を覚えた山中はハードパンチャーとしての脂質を開花。2009年1月の試合から5連続ノックアウト勝ちを収めて日本タイトルマッチを迎えます。

そして山中は2010年大阪で日本チャンピオンでハードパンチャーの安田幹男と対戦。ハードパンチャー同士の試合となり、一進一退の試合となりますが、山中が7ラウンドノックアウト勝ちで新チャンピオンとなります。

そして次戦ではメキシカンのテクニシャンでNABFバンタム級チャンピオンのホセ・シルベイラと対戦。初めてとなるメキシカンとの試合でしたが。山中は圧倒して9ラウンド棄権ノックアウト勝ちを収めます。

山中は2011年に世界タイトルマッチ並みに注目される試合を行います。相手は岩佐亮佑。サウスポーのアウトボクサーで天才的なカウンターセンスを持つ若手。高校三冠を達成しておりここまで無敗の勢い溢れるファイターでしたな。

この試合はすごく大きな注目を集めて無敗同士で勝った方がそのまま世界タイトルマッチへ行けるという試合となります。試合前は岩佐のセンスを推す声と山中のパワーと経験を推す声が真っ二つでしたな。

そして試合はものすごい試合となります。開始から岩佐はシャープなパンチで迫り、山中がふらつくまさかの展開に!岩佐が序盤を優位に折り返します。しかし山中はクレバーに痛烈な左ボディを当てて岩佐は失速。左ストレートが当たりはじめてダメージを負わせると10ラウンドにコンビネーションで追い込んだところで岩佐陣営からタオル投入!ドラマティックな試合の末に山中が防衛して世界タイトルマッチへと向かいます!

ちなみに岩佐は後にIBFスーパーバンタム級チャンピオンに2度もなる選手に。岩佐の防衛戦の前に山中が激励に来るなど現在はしっかりと交友関係を築いておりますな。

これはどちらもベストバウトでは?山中慎介vs.岩佐亮佑

王座獲得と初期の防衛戦

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山中は岩佐に勝った後WBC指名挑戦者決定戦が決まります。相手はメキシカンのクリスチャン・エスキベル。この試合はチャンピオンのノニト・ドネアへのチャレンジャーを決めるはずでしたが、ドネアがタイトルを返上したので前日に王座決定戦となりましたな。

エスキベルはハードパンチャーでかつて名城信男に挑んだエドゥアルド・ガルシアにノックアウト勝ち。WBCシルバータイトルやユースタイトル、インターナショナルタイトルを獲得しているコンテンダーですね。

そして東京で行われたこの試合は山中の独壇場となります。開始からジャブを当ててリードすると中盤からは左ストレートを痛打してダウンさせる展開に!山中も不覚のダウンを奪われたもののダメージはなく、11ラウンドに左ストレートをお見舞いするとエスキベルは目を抑えてダウン!ニタニタ笑いながら山中が追撃してダウンさせるとレフェリーが試合を止めました!

チャンピオンとなった山中はその圧倒的な強さが評価されて、初防衛戦でもビッグネームを迎えることになります。相手は元2階級制覇チャンピオンで元オリンピアンのビック・ダルチニャンです。

ダルチニャンはサウスポーのラフファイターで死角から左スイングを振り回してくるハードパンチャー。フライ級、スーパーフライ級でタイトルを獲得してフライ級チャンピオンだったイレネ・パチェコ、元ライトフライ級チャンピオンのビクトール・ブルゴス、スーパーフライ級チャンピオンのドミトリー・キリモフ、スーパーフライ級統一チャンピオンのクリスチャン・ミハレス、3階級制覇チャンピオンのホルヘ・アルセ、スーパーフライ級チャンピオンのトマス・ロハスとロドリゴ・ゲレーロ、元バンタム級チャンピオンのヨニー・ペレスを下しております。

負けたのは後に5階級制覇チャンピオンとなるノニト・ドネアに痛烈にノックアウトされた試合、スーパー4で僅差で負けたアブネル・マレスとの試合、バンタム級チャレンジとなったIBFチャンピオンのジョセフ・アグベコとWBAチャンピオンのアンセルモ・モレノのみです。

ダルチニャンは3階級制覇を見越して日本に乗り込みましたが、試合は山中がアウトボクシングして左でダルチニャンの目の上を大きくカットさせて優位に進めます。最終ラウンドは出てくるダルチニャンをかわし続けて判定勝ち。12ラウンドは批判もありましたがしっかりと勝利してレコードにビッグネームを乗せました。

そして次戦は仙台での試合。元WBCスーパーフライ級チャンピオンで曲者アウトボクサーのトマス・ロハスとの試合を行います。

ロハスはサウスポーで身長173センチの長身を持つアウトボクサー。アウトサイドから大振りのフックを打ってくる厄介なタイプで、日本で河野公平、名城信男を破っており、タイでスリヤン・ソールンビサイに敗れてタイトルを失いましたな。

そして試合は衝撃の試合となります。開始から山中は前に出ると2ラウンドには右フックでダウン寸前まで追い込む形に。その後は少し淡白なラウンドとなるものの7ラウンドに山中が左ストレート、右アッパー、左ストレートを綺麗に当てるとロハスは前のめりに顔面から倒れてワンバウンドする失神ノックアウト!ノックアウト・オブ・ザ・イヤーでもおかしくない形でノックアウト勝ちしました!

そして次戦は指名挑戦者で元WBCフライ級チャンピオンにして天才とされていふマルコム・ツニャカオと対戦。日本武道館での試合となります。

ツニャカオはサウスポーのフィリピン人ですが、神戸を主戦場にしております。セレス小林と引き分けた過去があり、ポンサクレック・ウォンジョンカムにノックアウト負け。しかしエスキベルをノックアウトして指名挑戦者の権利を得て実に12年ぶりの世界タイトルマッチとなりますな。

そして試合はツニャカオのテクニックを山中が力で制する試合となります。前に出る山中は3ラウンドに2度ダウンさせてツニャカオのスキルの前に苦戦したもののツニャカオは大きく目の上をカット。12ラウンドにも左を当ててダウンさせてストップ!指名挑戦者を下しております。

そして次戦はプエルトリコの技巧派であるホセ・ニエベスと対戦。WBOではランキング2位とされているコンテンダーでWBOラテンチャンピオンですね。

そして試合前から山中が何ラウンドでKOするのか試合中に集計する企画があったこの試合はまさかの山中が初回ノックアウト勝ち!ニエベスは左をもらって目を抑えて蹲り、10カウントを聞き、山中が企画潰しの強さを見せつけましたな。

さらにアクティブな山中は3ヶ月後に両国国技館でアルベルト・ゲバラとの試合を行います。ゲバラはWBCライトフライ級チャンピオンのペドロの兄で、IBFチャンピオンのレオ・サンタクルスと試合をして判定まで粘っておりますな。

そして試合はやりにくさを持つゲバラのポジショニングとフットワークに山中は少し苦戦。しかし徐々に左ボディを打ち込んで失速させると8ラウンドにゲバラは2度ダウン!9ラウンドに出会い頭の左を決めてノックアウトして圧倒的な強さを見せます!

そして次戦は5ヶ月後にベルギーのコンテンダーで元ヨーロッパチャンピオンのステファン・ジャモエとの試合を行います。ジャモエは後にWBOチャンピオンとなる亀田和毅、IBFチャンピオンとなるレオ・サンタクルス、WBAチャンピオンとなるジェイミー・マクドネルには負けてますな。

そして試合はねばるジャモエに山中が痛烈な左ボディを打ち込みまくる試合に!ジャモエは2ラウンドにダウンして8ラウンドには2度ダウン。最後は9ラウンド早々にダウンさせられてストップ!山中がチャンピオンとしての強さを見せます!

エスキベルさん目が…山中慎介vs.クリスチャン・エスキベル

強敵との防衛戦

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そして山中は次戦で難敵を迎えます。元WBCスーパーフライ級チャンピオンのスリヤン・ソールンビサイとの試合です。

スリヤンはタイのオールラウンダーでインサイドでもアウトサイドでも厄介でちょこまか動くファイター。かつてポンサクレック・ウォンジョンカムに善戦しており、トマス・ロハスを下してタイトルを獲得。初防衛戦で元チャンピオンの名城信男を下して2度目の防衛戦で来日。佐藤洋太に判定負けしましたな。

そして試合はかなりの激戦となります。開始から前に出てきてインサイドで細かいパンチを当ててくるスリヤンの前に山中は苦戦!苦闘となりましたが7ラウンドに左アッパーでダウンさせると8ラウンドにもダウン!ここは山中が倒しに行こうとして余計に休憩する時間を与えましたが9ラウンドにもダウンを追加してパワーで勝っての判定勝ち。難敵を見事に下しましたな。

そして次戦は5ヶ月後に無敗のアルゼンチンのハードパンチャーであるディエゴ・サンティリャンと対戦。サンティリャンはWBCラテンの暫定チャンピオンで南アメリカチャンピオンでもありますな。

そして試合は山中が大方の予想通りサンティリャンを圧倒!的確なジャズでポイントを集めると6ラウンドに左を当ててダウン!さらに7ラウンド早々に左でダウンを奪ってノックアウトしましたな。

山中さん強敵スリヤンを退ける! 山中慎介vs.スリヤン・ソールンビサイ

モレノとの激戦

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そして山中は次の防衛戦で過去最強のチャレンジャーを迎えます。元WBAスーパーチャンピオンで12度もの防衛に成功したパナマの英雄であるアンセルモ・モレノとの試合を行います。

モレノはサウスポーのアウトボクサーでとにかくディフェンスがうまい難敵。キャリアの中ではオリンピック銅メダリストのウラジミール・シドレンコ、元フライ級チャンピオンのロレンソ・パーラ、元2階級制覇チャンピオンのビック・ダルチニャン、元チャンピオンのネオマール・セルメニョ元チャンピオンのマヤシ・モンシプールなどを下しております。

世界タイトルマッチで負けたのはスーパーバンタム級に上げて行ったアブネル・マレスとの試合と議論を呼んだツータイムオリンピアンのファン・カルロス・パヤノとの負傷判定で負けた試合のみ。実質的にはチャンピオンとされており、実力者同士の試合となります。

そして試合はものすごくレベルの高いペース争いとなります。開始から山中はスピードに優れるモレノのジャブを被弾。ポイントをリードされる苦しい試合となります。しかし中盤からは左を当ててモレノも右フックを当ててふらつかせるすごい試合に!判定は僅差で山中となりましたが個人的にはモレノと見ました!

モレノをなんとか退けた山中は5ヶ月後にまた防衛戦。ニケタ防衛となる相手は元WBAスーパーフライ級チャンピオンのリボリオ・ソリスとなります。

ソリスはベネズエラの突撃パンチャーで敵地となるメキシコでタイトルを獲得。日本で正規チャンピオンの河野公平とのダウン応酬の試合を制してタイトルを獲得して、IBFチャンピオンの亀田大毅との統一戦を行うもののウェイトオーバーしてきてコーラをガブ飲みで開き直る醜態を見せております。しかし試合には勝利して3度目の来日となりましたな。

そして試合はかなりの熱戦となります!山中は開始からリードして2ラウンドにスリップ気味ですが右フックでダウンを奪います!しかし倒しにきた山中はガードが下がってソリスの右ストレートを喰らい、3ラウンドに2度ダウン!ストップ寸前まで追い詰められてしまいます!

しかし間合いとスキル、パワーで勝る山中は左ボディを軸に間合いを落ち着いてキープ。立て直して終盤にはまた右フックでダウンさせてボディを効かせ、鼻っ柱をカットさせての大差判定勝ち。危うさを見せましたがしっかりと勝ち抜きます。

そして半年後に山中は因縁のモレノとリマッチ!モレノは山中に負けた後スリヤンとの指名挑戦者決定戦を判定で制して指名挑戦者としてカムバックしてきました。

そして今回の試合はかなり様相が違う試合となります!開始から前に出てアグレッシブに来るモレノは明らかにノックアウト狙い!判定では勝てないことを見越してきますが初回に山中は左を当ててダウンさせます!

しかしモレノはアグレッシブに振り回してきて山中も4ラウンドに右フックをもらってダウン!効いておりましたが絶えて6ラウンドにまたダウンを追加!さらに7ラウンドに痛烈な左を当てるとモレノは痛烈にダウン!立ち上がったものの左ストレートで深々と沈めてストップ!山中がモレノをノックアウトで下して蹴りをつけました!

モレノはん豪快に沈む…山中慎介vs.アンセルモ・モレノ2

王座陥落と引退

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モレノとの試合を制した山中は12度目の防衛戦としてメキシコんのハードパンチャーであるカルロス・カールソンを迎えます。カールソンはNABFチャンピオンでデビュー戦以外の全ての試合に勝利。経験値では山中に劣りますが、日本に乗り込んできましたね。

そして試合は山中が意外と苦戦します。打たれ弱さが出てきていた山中はカールソンのフックでふらつくシーンもありましたが顔面を腫らせて7ラウンドにダウンさせてストップ!タイトルを防衛します。

そして山中は具志堅用高の持つ13度の連続防衛に並ぶ記録をかけて指名挑戦者のルイス・ネリを迎えます。ネリはWBCシルバーチャンピオンのメキシカンでサウスポーのファイター。回転力の高いフックでガンガン前に出てきて相手をロープに詰めての試合を得意とします。その強さは評判で山中不利の声も多く聞こえてましたね。

しかしこの試合はネリが山中を圧倒します。初回からスロースターター気味の山中にぐいぐい距離を詰めていくネリは左右フックで肉薄。山中の左を浴びても前に出て4ラウンドに連打で山中を守勢に追い込むと山中のセコンドがリングに乱入して試合をストップ!見事にネリが無敗の最強王者を下しましたかに見えました。

しかしその後事件が起きます。ネリが試合後のドーピング検査で禁止薬物のジルパテロールの陽性反応を示します。通常ならばドーピングにかなり厳しいWBCのことなので試合はノーコンテストとなり山中に王座は差し戻し、ネリはサスペンドとなるはずですがこの試合では違いました。

いろんな噂がありますが、メキシカンのスーパースターのカネロ・アルバレスがゲンナジー・ゴロフキンとのリマッチの前にドーピング検査陽性。この時カネロはメキシコ牛の汚染が原因だと話して確かにメキシコの牛肉には禁止薬物が含まれていますが検査で陽性が出る場合には牛1頭分の摂取となる苦しい言い訳でしたがネリも同じ言い訳を使用。カネロの例外を認めたことがネックとなりネリも無罪放免となり山中の敗北の記録は消えることがありませんでした。

特にサスペンドのないネリは11月にティファナでノンタイトル戦としてアーサー・ビジャヌエバと対戦。テテと対戦したビジャヌエバ相手に4ラウンドにダウンを奪われましたが6ラウンドに仕留めて当然のように試合をしています。

そして山中はランキング1位に据え置かれて2018年の3月に日本でネリと再戦。しかしここでもネリはやらかします。試合前日の計量にてネリはバンタム級のウェイトを約2キロオーバー。再計量でも1.4キロオーバーしてきます。

私はネリではないので断言できませんがこれは意図的なウェイトオーバーである可能性が極めて高いです。ウェイトがきつい選手はすでに厳しい減量をしたうえでウェイトオーバーした場合はすでに絞るものがなくなっているため短時間で0.7キロも落とすのは医学的に不可能だからです。

山中選手はこの軽量時に目に涙を浮かべてネリを睨みつけながらふざけるなとつぶやいたと伝えられています。正直この試合は個人的にやらなければならない試合なのかなと大きな疑問を持ちました。もちろん試合をしなければテレビ局の契約とは違反することになりますしチケットを買ったファンに申し訳ないことになるのは分かります。でも命を懸けたスポーツにおいてこれは危険なのではないか?試合をキャンセルして山中選手を守るべきじゃないかなと強く思いました。

試合は大きなブーイングを浴びたネリが初回からダウンを奪い、2ラウンドに一気に試合を決めます。山中はこの試合を持って現役を引退。ネリは試合後に大きな批判にさらされます。

WBCはネリに対してファイトマネーを凍結。プロフェッショナルに欠ける行為として6か月間の出場停止という正直軽く感じる処分だなと思いました。

日本コミッションはこれ以上ない処分を下します。事実上の永久追放となる招聘禁止、無期限の日本における試合の出場停止処分が下されました。ただ、もちろん日本でのみ効果のある処分です。

この問題は海外でも大きな反応を呼びましたが個人的に最も印象に残るのは元5階級制覇王者でメキシコの英雄と言われるホルヘ・アルセの日本コミッションのネリの永久追放処分がばかげているという発言です。この発言はネリが若いから過ちも犯すという趣旨でしたがこれは違うかなと個人的には思いました。

ネリが強いことは認めますし、2戦目に関しては試合を受けた以上山中選手の毛で文句のつけようがありません。ただ、勝てばいいのか?スポーツマンシップも何もない彼を野放しにしていいのか?ともやもやが残ることになりましたね・・・

山中はこの試合をもって現役を引退。ネリとの試合にキャリアが左右されてしまった感がありますが、現在はそのことをネタにする気丈さを見せて、解説者やバラエティ番組で活躍されてますね!

やらなあかん試合なのかね…?山中慎介vs.ルイス・ネリ2

山中のファイトスタイル

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山中のスタイルはとにかく丁寧ながらもスリリングなボクシングです。長いリーチを生かして相手と間合いを取り、中間距離からジャブを当てて痛烈な左ストレートにつなげてきます。

やはりなんと言っても武器は左ストレートでこのパンチはショート、オーバーハンド、ボディのどれでもノックアウトさせられます。貫通力もとても高いので山中の代名詞とも言えるようなパンチですね。

ハードパンチャーであることには間違いないですが、この人のパンチは一撃当たれば試合が終わる可能性ありです。意識を断ち切るようなパンチでロハス戦のノックアウトになると顔面から失神してワンバウンドする様はスリリングでしたね。

さらにチャンピオンとなった後に強くなってることも特徴で、苦手だった右フック、左ボディを会得しています。この飽くなき追求と30歳を超えても強くなり続けるところが並のボクサーではないことを示しておりますね。

弱点は打たれ弱いこと。モラレス戦やソリス戦で見せたようにまともにパンチをもらうとかなり効いてしまいます。接近戦は基本的に苦手で、スロースターター気味なので試合の前半にガチャガチャくるネリには苦戦しましたね。

マジで負けると思ったわ…山中慎介vs.リボリオ・ソリス

まとめ

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日本を代表するようなハードパンチャー王者として12度もの防衛に成功した山中慎介さん。具志堅用高の持つ13度の防衛に次いで歴代2位の偉大な記録を持ちます。

タイプ的にはスマートなジャブをついて相手を崩して痛烈な左に繋げるお手本のようなボクシングでそのクレバーさ、打たれ弱い危うさからも今でも多くのファンがついております。バンタム級のレジェンドですね。

いつも試合をやってる時は鬼気迫るものがあり、この人の殺傷本能は凄まじいです。エスキベルをダウンさせた後にニタニタ笑って前に出てノックアウトしようとしてる姿は今でも背筋が凍りつくほどでしたね…

ネリには残念ながら負けてしまいましたが、ネリはその後もやたらと問題を起こしておりますので、世界的な評価はもちろん山中の方が高いです。今では解説などの仕事をされており、DAZNの解説などにも出ておりますね。

彼の試合はこれから先何度見ても面白と思います。特にモレノとのリマッチの倒し合いやソリスとのスリリングな試合、エスキベルとのホラー映画のような試合がおすすめですね!これだけの激闘が多いファイターもとても珍しいです!

今でも日本を中心に多くのファンがついている彼の試合をテレビで見るにはWOWOWがオススメです!興味があれば以下のリンクからご覧ください!!

リングをさまようパナマの亡霊 アンセルモ・モレノ

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