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現代を代表するイギリス人重量級ボクサーの1人でWBAミドル級と暫定タイトルを獲得、さらにスーパーミドル級にてWBSSトーナメントに参戦してトーナメント後には元IBF王者で北京オリンピック金メダリストのジェームス・デゲールを下したクリス・ユーバンク・ジュニア。伝説のクリス・ユーバンクの息子としてネームバリューもある彼はスーパーミドル級の台風の目とされております!!

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ユーバンクは父親のシニアと同じく強靭なフィジカルを持つファイターで相手に近づいたら思いっきり左右フックとアッパーのコンビネーションを放ってくる剛腕ファイター。当たればタダでは済まない爆弾を放り込んで効かせると思いっきり詰めてくる怖い選手ですよね!

イギリスで絶大な人気を持っているユーバンクは敵地にも平気で乗り込むメンタルの強さを持っておりドイツにて世界のコンテンダーと対戦して勝ってくるなどその実力は世界王者クラスとされております。

そのキャリアの中ではWBA世界ミドル級暫定王者のディミトリー・チュディノフを12ラウンドKO、英国ミドル級王者のニック・ブラックウェル、元2階級制覇王者のアルツール・アブラハム、WBCスーパーミドル級指名挑戦者のアブニ・イルディリム、元IBF世界スーパーミドル級王者で元北京オリンピック金メダリストのジェームス・デゲールを下しております。

敗れたのは後に無敗のまま2階級制覇を達成することになるサウスポーのテクニシャンであるビリー・ジョー・サンダース、当時WBA世界スーパーミドル級スーパー王者だったジョージ・グローブスのみでどちらもワールドクラスの相手にアウトボックスされての判定負けですな。

今後はスーパーミドル級最強とされるWBAスーパー王者のカラム・スミスやかつて初黒星を喫したWBOスーパーミドル級王者のビリー・ジョー・サンダースとのリマッチ、WBAレギュラー王者のカネロ・アルバレス、IBF王者のカレブ・プラント、WBC王者のアンソニー・ディレルと多くのオプションがあります!

ということで、彼の試合をより楽しむためにユーバンクの来歴をまとめてみました!!

スーパーミドル級を牛耳る英国のムンド!カラム・スミス!!

 

ユーバンクの戦歴

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ユーバンクのプロフィール

クリス・ユーバンク・ジュニアは1989年生まれの29歳。イギリスのイーストサセックス州のホブ出身で2階級制覇王者のクリス・ユーバンクの息子として生を受けます。異名は”Next Gen"で新しい世代を意味する言葉です。レジェンドの息子として新時代を担っていることからのニックネームですね!!

ユーバンクはアマチュア時代の経験が無いようです。キャリアの初期からその名前を背負って立つため多くの期待を受けてきています。ユーバンク・シニアが常にそばにいたこともありますが性格的にも敵の多いユーバンクはやはりIBF王者だったジェームス・デゲールからディスられたりもしてましたね。。。

シンプリー・ザ・ベストの軌跡 クリス・ユーバンク

 

これまでの実績

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ユーバンクは2011年に6回戦でプロデビュー。エリートの血を引く彼だからこそできる6回戦デビューはマンチェスターで行われて4ラウンドTKO勝ち。プロ6戦目ではデンマーク遠征を経験しておりリトアニアの選手を3ラウンドTKOで下しています。

7戦目からは8回戦を行うようになり、スタイル的に大ぶりのパンチだからか判定勝ちがキャリアの初期は多くKO狙いというか一撃狙いの雑なボクシングが目立っていましたね・・・しかしプロ9戦目からは怒涛の11連続KO勝ちを収めて2014年には初めての10回戦をKO勝ちで締めています。

そして2014年にはユーバンクは国内ビッグマッチに臨むことになります。ヨーロッパ、イギリス、コモンウェルスタイトルを保持しておりイギリス国内のミドル級としてはWBO王者のアンディ・リーに次ぐ実力のあるとされていたビリー・ジョー・サンダースとの対戦です。

サンダースはここまでのキャリアでアマチュアとして活躍してきたやりにくさ満点のサウスポーのアウトボクサー。ディフェンスとタイミングのいいジャブを駆使するいわゆるやりにくい選手で後にWBAスーパーミドル級暫定王者となるジョン・ライダーに判定勝ち、後に村田諒太に挑戦することになるエマヌエル・ブランダムラもひっぱたくような右フックでKOしており世界に最も近い男でしたな。

そしてこの試合はかなり接戦となり前に出るアグレッシブなユーバンクと下がりながらも的確なパンチと華麗なディフェンステクニックで魅せるサンダースの間でジャッジの採点は割れます。判定は2-1の僅差でサンダースに軍配が上がりましたがどちらに付けていてもおかしくない接戦でしたね!!

ちなみにユーバンクはこの試合は自分が勝っていたと今でも話しておりスーパーミドル級に今二人がトップ3に入るためリマッチを熱望しています。一方のサンダースは余裕しゃくしゃくですな笑。サンダースはこの後アンディ・リーとの激戦を制してWBOミドル級タイトルを獲得。アルツール・アカボフ、ウィリー・モンロー・ジュニアを判定で下しましたがパフォーマンスが落ちます。

しかし敵地カナダで迎えた指名挑戦者で元IBF王者のブルファイターであるデビッド・レミューとの対戦でレミューを完全にアウトボックス!!キャリアハイのパフォーマンスを見せましたがその後の試合の前に禁止薬物陽性・・・スーパーミドル級に階級を上げてWBO暫定タイトルを獲得しましたね!

こーれはスーパーミドル級最強やわ…カラム・スミスvs.ハッサン・ヌダン・ヌジカム 試合後のコメントもあり!

 

WBA暫定タイトルの獲得と国内回帰

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ユーバンクはサンダースに敗れた後速攻で世界タイトル戦の話が浮上します。無敗のロシアンであるディミトリー・チュディノフの持つWBAミドル級暫定タイトルに挑戦することが決まります。

チュディノフはファン・ノボアを下してタイトルを獲得した速攻型の選手。後半のスタミナには難があるもののコンテンダーのパトリック・ニールセンも判定で下しており高速の連打を開始から放ってくるタイプです。

ユーバンクはこの試合でチュディノフをパワーで圧倒します。じりじりと間合いを詰めてより重いコンビネーションを放ちまくるユーバンクの前に顔面もボディも効いたチュディノフは12ラウンドにダメージを負いストップ!!ユーバンクが世界タイトルを獲得します!!

そして初防衛戦ではトニー・ジェータ―と対戦します・ジェータ―はアメリカ人でパトリック・ニールセンの持つWBCシルバータイトルに挑んで敗れたコンテンダー。ユーバンクはこの試合では批判されるほど実力差を示して2ラウンドKO勝ち。初回からダウンさせて圧倒しておりましたね。

しかしユーバンクはこの試合前に暫定王座を獲得してから8か月ほど試合をしなかったためWBAからジェータ―戦でタイトルを返上することを確約。ジェータ―戦で勝利しながらもタイトルを失うことになります。

そして2か月後にユーバンクはまたまた実力者と対戦します。元WBOインターナショナル王者のゲーリー・オサリバンとの対戦です。オサリバンはサンダースには敗れているもののそれ以外は負けたことはないアイルランドの強打者。後にデビッド・レミューともWBA指名挑戦者決定戦を行う男ですね。

しかしこの試合はユーバンクの独壇場。パワーで圧倒的に勝るユーバンクはコンビネーションを上下に散らしてポイントの上でも圧倒するとオサリバンは7ラウンド終了後に棄権!!ユーバンクが勝利します!!

2016年になるとユーバンクはすっ飛ばしていたイギリスタイトルに挑戦。ニック・ブラックウェルと対戦することになります。ブラックウェルは技巧派の選手で後に2階級制覇王者となるビリー・ジョー・サンダース、元WBAミドル級暫定王者のマーティン・マレー、後に2度世界挑戦することになるマックス・バーサクには敗れていますが英国タイトルを保持するいい選手ですな。

しかしユーバンクはやはり持ち前の馬力とパワーで圧倒!!ユーバンクの強打でブラックウェルはみるみる内に左目上を大きく腫らしてしまい危険な水域に入ってしまいます。10ラウンドにドクターが試合を止めてユーバンクが勝利を収めましたがブラックウェルは試合後に意識を亡くして昏倒!!病院へ搬送される事態となってしまいます。

この試合のレフェリーは最悪。ブラックウェルは明らかに危険な水域に入っていましたが続行を許可しておりユーバンクのセコンドのユーバンク・シニアはかつて自身の世界戦でマイケル・ワトソンが重傷を負い今でもリハビリをしていることから顔面ではなくボディを狙うように指示。元2階級制覇王者のデビッド・ヘイもこの試合の収益をブラックウェルのサポートに回すと宣言し大きな波紋を呼びました。結果ブラックウェルは無事に一命をとりとめ現在は会話できるほど回復しています。

その後 ユーバンクは初防衛戦で無敗のWBCインターナショナル王者のトム・ドーランと対戦。3ラウンドにダウンさせると4ラウンドには3回ものダウンを奪ってTKO勝ち。パワー差を見せつけましたね!!

その後はかのミドル級統一王者で当時のキングとして名高かったゲンナジー・ゴロフキンに挑戦するとアナウンス。ゴロフキンはアテネオリンピック銀メダリストで世界戦ですべての試合をKOで防衛してきた怪物。WBC.WBA.IBFタイトルを統一しておりその強さは多くの人から最強とされるほどでした。パウンド・フォー・パウンドにも名前が挙がるほどでしかも無敗でしたもんね。

しかしこの試合は直前になってユーバンク側が一方的にファイトマネーのつり上げを要求したため決裂。ユーバンクは8か月のブランクが空くことになりましたがこれはキャリアを考えると英断だったと思いますね。

そしてユーバンクはスーパーミドル級に階級アップ!!オーストラリアの強打者であるロナルド・キンランと対戦することになります。そしてこの試合にはIBOスーパーミドル級タイトルがかけられることになります!!キンランは元WBA、IBF王者のダニエル・ゲールを2ラウンドKOで下した強打者で危険なパンチャーですな。

そしてこの試合はユーバンクがフィジカルの強さとコンビネーションでキンランを圧倒!!序盤からユーバンクがコンビネーションでダメージを負わせてタフなキンランもよく耐えていたものの10ラウンドにレフェリーがストップ!!IBOタイトルを獲得しました!!

ユーバンクJr.爆発!! クリス・ユーバンク・Jr.vs.アブニ・イルディリム

 

WBSS参戦

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ユーバンクは次の試合で大きなチャンスをつかむことになります。元2階級制覇王者のアルツール・アブラハムとの対戦です。アブラハムはアルメニアの元アマチュアエリートで攻防分離型の強打者。鉄壁のガードからジリジリ間合いを詰めて相手のうち終わりに圧力をかけてきて後半にかけて相手を圧倒してくるスロースターターです。

キャリアの中ではIBFミドル級王座を10度以上防衛した実績がありWBOスーパーミドル級王座も2度獲得。コロンビアの怪人のエディソン・ミランダ、カラム・スミスのお兄さんであるポール・スミス、2度WBOスーパーミドル級王者となったロベルト・ステイグリッツ、ミドル級4団体統一王者となったジャーメイン・テイラーなどを下してきたドイツを主戦場にする選手です。

かつてスーパー6に参戦したアブラハムは後にIBF暫定王者となるアンドレ・ディレル、パウンド・フォー・パウンドと呼ばれるアンドレ・ウォード、スーパーミドル級3冠王になるカール・フロッチ、メキシカン初のスーパーミドル級王者となるヒルベルト・ラミレスらには負けてますが世界のトップ15位内には入る実力者ですね!!

この試合は後述するWBSSトーナメントへの出場権をかけた試合となり勝者はトーナメントで無敗のトルコのコンテンダーであるアブ二・イルディリムと対戦することになりトーナメントの第3シードになる見込みでしたな。そのためトーナメントの対戦相手の選出にはクリス・ユーバンク・シニアが現れておりましたね。

敵地ドイツで行われたこの試合はユーバンクがアブラハムが手を出す前にコンビネーションを当ててサイドに動くアブラハム封じのボクシングを展開!!アブラハムはタフで12ラウンド耐えたものの大差判定負けユーバンクが敵地で最高のパフォーマンスをしてトーナメント参戦を決めます!!

 

そしてユーバンクはWBSSトーナメントに参戦。このトーナメントにはWBAスーパーミドル級スーパー王者でジェームス・デゲールに初黒星を与え、カール・フロッチ、バドゥ・ジャックと激闘を繰り広げ4度目の挑戦で世界王者となったジョージ・グローブスが第1シード、第2シードに後にWBAレギュラー王者となるロッキー・フィールディングを初回KOで破っている強打の長身選手であるカラム・スミス、第4シードにエンゾ・マッカリネリなどの強敵を下してきた元WBA,WBOライトヘビー級王者でベテランサウスポーのユルゲン・ブレーマーが参戦します。

更に選ばれる側のコンテンダーにはミドル級英国王者のジェイミー・コックスがグローブスに選ばれることになります。さらに無敗のスウェーデンの技巧派であるエリック・スコッグランドはカラム・スミスに選ばれて無敗のアメリカ人コンテンダーで強打者であるロブ・ブラントはブレーマーと対戦。ユーバンクはシニアが選んできたトルコのブルファイターであるアブ二・イルディリムと激突します。

イルディリムはWBCインターナショナルタイトルを持つトルコの選手でドイツを主戦場としながらもこれまでメキシコやアメリカ、イタリアを転戦としてきた男。ここまで無敗でユーバンクと同じく馬力溢れる前進力が持ち味です。

そして敵地ドイツで行われたこの試合はユーバンクが大爆発!!開始から前に出てくるイルディリムに的確なコンビネーションと強打の左右フックを当てて3ラウンドに強烈なフックのカウンターを当てるとイルディリムは痛烈にダウン!!そのままストップとなり1回戦では最も目立つKOを演出します!!

この勝利からユーバンクは優勝候補とされるようになり準決勝ではジョージ・グローブスの持つWBAスーパータイトルに挑戦。グローブスはコックスを右ボディ一撃でKOしてましたが勢いに勝るユーバンクの馬力の前に厳しい試合が予想されました。

しかしグローブスはより試合巧者でした。グローブスは3ラウンドに偶然のバッティングで目の上から出血すると目に見えて失速。グローブス肩を脱臼しながらも足を使って大きく間合いを取り的確なジャブを当ててユーバンクの顔面を何度もはじく素晴らしい試合を見せて判定勝ち。ユーバンクはこの試合で大きく評価を落とすことになり実力に疑問符がつけられることとなりトーナメントからベスト4で姿を消しました。

ユーバンク期待に応えられず… ジョージ・グローブスvs.クリス・ユーバンク・ジュニア

 

復活とデゲール戦

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グローブスにまさかの判定負けを喫したユーバンクは半年後にサウジアラビアにて再起。ちなみにこの試合のメインカードはWBSSトーナメントの決勝になったカラム・スミスとジョージ・グローブスの試合でスミスがKO勝ち!グローブスはこの試合を最後に引退しましたな。ユーバンクはJJ・マクド―を3ラウンドにKOして復活。とりあえずは再起戦をクリアします。

そしてユーバンクはこの次に世界戦クラスのイギリス国内ビッグマッチを迎えます。元IBFスーパーミドル級王者で北京オリンピック金メダリストのジェームス・デゲールとの遺恨マッチです。

この二人はかねてから言い合いを続けており噂によるとユーバンクがデゲールをスパーリングでダウンさせたとかデゲールのジムでユーバンクが失礼なことばかりしていて追い出されたとかデゲールがユーバンク・シニアにヨーロッパタイトルを勝ち取った後ナイトクラブでパーティーしていてお前はそんなことしてる場合じゃねぇと指摘されて逆切れしたりとか色々怒ってましたね笑。

デゲールはプロとしてジョージ・グローブスに判定負けで初黒星。しかしアンドレ・ディレルを下してIBFタイトルを獲得すると元IBF王者でカナダで長期政権を築いたルシアン・ブーテに敵地カナダにて判定勝ち。WBC王者のバドゥ・ジャックとも激闘の末に引き分けて王座を死守しておりましたな。

ジャック戦の後に右肩を痛めて手術。その後に迎えたカレブ・トゥルーアックス戦ではトゥルーアックスの執拗なアタックの前にまさかの判定負けを喫して王座陥落しましたがラスベガスで行われたリマッチでギリギリの判定勝ち。指名挑戦者で暫定王者のホセ・ウスカテギとのハイリスクローリターンの試合を回避して王座を返上。チューンアップバウトを挟んでユーバンク戦を迎えましたな。

国内外で大きな注目を集めたこの試合は両者の意地とプライドがぶつかりあう壮絶な試合になります。エモーショナルな2人は激しく打ち合いますがユーバンクが2ラウンドにコンビネーションでダウンを奪いデゲールは中盤またアウトボクシングで優位に。しかし10ラウンドに捕まってダウン!!11ラウンドにはユーバンクがレスリング行為で減点されましたがダウンのポイント差が響いてユーバンクが判定勝ち!!世界タイトルマッチ並みの注目を集めたこの試合で素晴らしい激闘を制します!!

この勝利でスーパーミドル級最強の一人の評価をまた勝ち得たユーバンクは次戦ではビッグマッチを渇望。かつて敗れたビリー・ジョー・サンダースとの対戦を希望しておりこの対戦が実現すればWBO暫定タイトルがかけられることになりますね!!

やっぱイギリス熱いわ…クリス・ユーバンク・ジュニアvs.ジェームス・デゲール 試合後のコメントもあり!

 

ミドル級への回帰

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そしてユーバンクの次戦はまさかのミドル級回帰!!元オリンピック銅メダリストでツータイムチャレンジャーのマット・コロボフと対戦することがアナウンスされます。この試合はアメリカのニューヨーク、バークレイズ・センターで行われるジャーモル・チャーロVSデニス・ホーガンの試合の前座となりますね!

コロボフはサウスポーのアウトボクサーでかつて元オリンピアンのアンディ・リーに不覚の右フックをもらってWBO王座の獲得に失敗。チャーロに挑んで判定負けしていますがこの試合ではチャーロを大いに苦戦させています。ちなみに後にIBFスーパーミドル級王者となるホセ・ウスカテギを下していますね!

ユーバンクのミドル級で戻りはまさかでしたが個人的にはこの試合の勝ってチャーロのWBCタイトル、もしくはかつて対戦が流れたゴロフキンのIBFタイトルを視野に入れていると見られます。もちろんスーパーミドル級でも試合ができるのでオプションは多いですね!

そしてこの試合はとてつもなく残念な試合になります。。。開始からコロボフが優れたポジショニングで幻惑して左ストレートをコネクト。1ラウンド終了間際にはコンビネーションを当ててここからユーバンクが馬力で出るかなと思っていた矢先にコロボフは自分の左ストレートで肩を脱臼・・・試合続行不可能となりユーバンクの勝利となりましたがいいところなくアメリカデビューとなりましたね。。。

ユーバンク残念賞かよ…クリス・ユーバンク・ジュニアvs.マット・コロボフ

そして次戦はイングランドでWBCインターナショナルシルバーチャンピオンのマーカス・モリソンと対戦。モリソンは世界タイトルマッチを経験しているエマヌエル・ブランダムラやジェイソン・ウェルボーンを下していますね。

そしてこの試合は開始からユーバンクがあまり出て来ず、モリソンの前にカウンターを合わせられて苦戦!中盤から時折見せるコンビネーションでリードし返して判定勝ちを収めたものの期待のパフォーマンスとは遠い内容でした!

物足りないでぇ…クリス・ユーバンク・ジュニアvs.マーカス・モリソン

 今後期待される試合

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ユーバンクに今後期待される試合はとにかく世界タイトルマッチです。ユーバンクはここまでのネームバリューがありながらも未だに正規タイトルを獲得したことがありません。

ユーバンクが現在所属しているスーパーミドル級はイギリス人の台頭が目立ちます。WBAスーパー王者のカラム・スミスはWBSSトーナメント覇者で階級のトップです。さらにWBO暫定王者のビリー・ジョー・サンダースはユーバンクに初黒星を与えた男であり無敗の2階級制覇王者。WBA暫定王者にはサウスポーの強打者のジョン・ライダーもいます。

他にもWBO正規王者のヒルベルト・ラミレスやIBF王者のカレブ・プラント、WBC王者にはアンソニー・ディレルがおりWBAレギュラー王者にはドル箱スターのカネロ・アルバレスがいてかなり熱いことになっています。

コンテンダーにもデビッド・レミューや元WBC王者のデビッド・ベナビデス、元IBF王者のホセ・ウスカテギ、ユーバンクに敗れたアブ二・イルディリム、元IBFミドル級王者のダニエル・ジェイコブスにも転級の噂があるなどかなり有力な選手たちが控えておりどこの誰が階級の王者の一角を担ってもおかしくない状態です。

ユーバンクはこれまでのキャリアで正規の世界タイトルマッチを戦ったのは優位とみられていたジョージ・グローブスとのWBAスーパー王座タイトルマッチにしてWBSSトーナメント準決勝のみ。この試合では本調子が出せないまま敗れておりこれからのキャリアでは本番で爆発的なパフォーマンスを期待したいですね!

コックスはかませ犬… ジョージ・グローブスvs.ジェイミー・コックス

 

ユーバンクのファイトスタイル

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www.youtube.com

ユーバンクのファイトスタイルはめちゃくちゃわかりやすい剛腕スタイル。相手とジリジリ間合いを詰めて間合いを詰めると左右フックを思い切り振り回してくる怖いスタイルです。

ユーバンクはスーパーミドル級、ミドル級では考えられないほどのフィジカルの強さを持っており思いっきり左右フックを振り回してくるため一撃当たればもはや致命傷。相手がダメージを負うことは確実なパワーを秘めております。

反面まっすぐ追いかけてくるためか被弾することも多いのですが打たれ強さも相当なものでグローブスの右を何発食らってもけろっとして前に出てきてましたよね笑笑。

イルディリム戦で見せたように相手のインサイドを走る左フックや強烈なボディ打ちなどディフェンスよりもオフェンスにメーターを振っているので彼の試合は常にKOの予感があります!皆さんに見て欲しいファイターの1人ですね!

スミスさんしっかり苦戦してますやん笑カラム・スミスvs.ニッキー・ホルツケン

父のユーバンク・シニアについて

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ユーバンクは父に元2階級制覇王者のクリス・ユーバンクを父に持っておりユーバンクはイギリスのボクシング界のレジェンドです。

ユーバンクは常にジュニアのセコンドについておりキャリアをサポート。WBSSトーナメントの抽選会ではジュニアがドイツにてアルツール・アブラハムとの対戦を控えていたのでユーバンクが代わりに抽選したりしてましたよね。

自身のキャリアの中ではWBOミドル級王座を獲得しておりダーク・デストロイヤーとして恐れられたナイジェル・ベンをKO。ソリッドなコンテンダーであったマイケル・ワトソンも下しております。

WBOスーパーミドル級タイトルを獲得すると14度もの防衛に成功しておりクルーザー級にあげてカール・トンプソンと対戦。判定負けしてリマッチではトンプソンを追い詰めましたが目の腫れによるドクターストップ負けをしてキャリアの幕を閉じましたな。

あっさりと書きましたがユーバンク・シニアはイギリスのレジェンド。ジョー・カルザゲ共拳を交えておりますしリング中央にラウンド終了後佇んで自分の肉体美を誇示するナルシストぶりが際立ちましたよね笑笑。

スタイルとしては相手と間合いをジリジリ詰めて一撃のカウンターと強烈なパンチ、左右フックを振り回すスタイルでピンポイントで放つ右ストレート、左右アッパーのカウンターは一撃で試合を終わらせられる力があります。しかし反面手数が少なく接戦になることも多いタイプでしたね!

ちなみにユーバンクはジュニアについていつかはメイウェザーに代わるほどの才能の持ち主であると話しておりそのキャリアを見守っております。個人的な印象としてはあまりで過ぎたことはしていないですしユーバンク・ジュニアも自身のキャリアを築いていますね!

ユーバンク・シニアの鬼KO…クリス・ユーバンクvs.ジョン・ジャービス

 

まとめユーバンクの今後

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いかがでしたでしょうか?思いっきり間合いを詰めてくると躊躇なく大振りの左右フックのコンビネーションを振り回してくる剛腕スタイルのクリス・ユーバンク・ジュニア。彼のパンチを一撃でももらうとまさしく致命傷であり常にKOの予感をはらんでおりますね!

スーパーミドル級近辺のウェイトにはWBAスーパー王者でWBSSトーナメント覇者ののカラム・スミス、WBO王者でかつて初黒星を喫したビリー・ジョー・サンダース、WBA暫定王者で強打のサウスポーであるジョン・ライダーなど多くの英国人が猛威を振るう激戦区です。

英国以外にもIBF王者のディフェンスマスターであるカレブ・プラント、WBC王者でツータイム王者のアンソニー・ディレル、元WBC王者で無敗のデビッド・ベナビデスなど多くのファイターとの対戦の可能性があります。

上のクラスを見るとネームバリュー抜群のセルゲイ・コバレフやパーフェクトレコードを持つアルツール・ベテルビエフ、全勝のドミトリー・ビボルやオレクサンデル・グヴォジクなどヨーロッパ系の選手が首を揃えています。さらには下のクラスにはゴロフキンやカネロといったボクシング界の顔がおりますね!

今後のビッグマッチが確実視されるユーバンクの試合をテレビで見るにはWOWOWのエキサイトマッチが最適です。過去の試合もリピート放送でされていますし、以下のリンクからWOWOWを是非試してみてはいかがでしょうか?

(海外ボクシングを見るならWOWOW)

ビリー・ジョー・サンダースの試合を日本からテレビで見る方法は?これまでの経歴も紹介!

 

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