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現代を代表する重量級ボクサーの1人で第一回BSSトーナメントを制覇したスーパーミドル級最強の1人と目されるカラム・スミス。

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身長191センチのこのクラスではあり得ないほどの長身を誇り強豪ひしめくWBSSスーパーミドル級トーナメントを制してWBAスーパー王座を獲得。カネロニは敗れましたがダウンを拒否してタフさを示しております。

カラム・スミスは元WBOスーパーウェルター級王者のリアム・スミス、スーパーフェザー級コンテンダーのステファン・スミス、スーパーミドル級コンテンダーでアンドレ・ウォードと対戦したポール・スミスらを兄弟に持ち4人兄弟の中でも最も才能あふれると言われております。

そのキャリアの中で後に世界王者となるロッキー・フィールディング、スウェーデンの強豪エリック・スコッグランド、WBAスーパー王者のジョージ・グローブスなど自国イギリスの強敵を相手に全勝。WBCダイヤモンド王者にも輝いています。

今後はライトヘビー級への進出や人気者のクリス・ユーバンク・ジュニアとの対戦の話や元WBOミドル級王者のビリー・ジョー・サンダースらのイギリスのライバルたちとのビッグマッチが噂されています。そこで彼の試合を楽しむためにスミスの簡単な経歴をまとめてみました!!

偉大なる父の名を背負うネクスト・ジェネレーション!クリス・ユーバンク・ジュニア!!

 

スミスの戦歴

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スミスのプロフィール

カラム・スミスは1990年生まれの28歳。イギリスのリバプールの出身で異名はmundo。世界を意味しています。

さらにリアム、ポール、ステファンのスミス兄弟の末っ子。全員がコンテンダー以上であることからこの一家のすごさがわかりますよね笑。

アマチュアの頃から活躍していたスミスは国内レベルながらもコモンウェルス大会や2012年にはオリンピックの選考会にも出場。オリンピック出場はなりませんでしたが2012年にプロデビューしています。

スコッグランドのラストマッチか…カラム・スミスvs.エリック・スコッグランド

 

これまでの実績

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スミスは2012年に4回戦でプロデビュー。デビューから2試合は判定勝ちを収めるものの3戦目からは6戦連続初回KO勝ち。

しかも8戦目のパトリック・メンディー戦で初回KO勝ちを収めて英国のスーパーミドル級王座を獲得しております。

さらには9戦目で40戦のキャリアを誇るルーベン・アコスタと対戦して 6ラウンドでKO。WBCインターナショナル王座を獲得しているなどデビューから破竹の勢いで勝ち進んで行きます。

WBCインターナショナル王座はトビアス・ウェブ、ブラディン・ビオッセを相手に防衛を果たしてアメリカデビューも経験。

2014年には世界ランク入りしておりアルツール・アブラハムに挑戦した経験もあるコンテンダーのニコラ・スジェクロカと対戦。経験で大きく勝るモンテネグロの強敵相手に大差の判定を収めてインターナショナル王座を防衛しています。

2015年にはWBCシルバー王座をクリストファー・ラブラスと争って判定勝ち。世界ランクをさらにあげることに成功します。

そして迎えた初防衛戦の相手は英国王者で当時無敗のロッキー・フィールディング。フィールディングは後に敵地ドイツでタイロン・ツォイゲを破ってWBA王者となる男で2018年末にはカネロとも対戦しております。

英国無敗のホープ同士の決戦となったこの試合ではスミスが初回から大爆発!!三度のダウンを奪ってフィールディングをストップして世界へと大きく前進しました!

その後2016年にはEBUのヨーロッパ王座も獲得。さらにコンテンダーのルーク・ブラックレイジも 10ラウンドで下して英国王座を防衛。大きなチャンスが巡ってきます。

フィールディングの初黒星!! カラム・スミスvs.ロッキー・フィールディング

 

WBSSへの参戦

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無敗のまま大きな期待を背負ってきたカラム・スミス。2017年に開催されたWBSSのスーパーミドル級トーナメントに第2シードとして参戦します!

このトーナメントには第1シードがWBAスーパー王者のジョージ・グローブス、第3シードにアブラハムをドイツで破った元WBAミドル級暫定王者のクリス・ユーバンク・ジュニア、第4シードに2度世界ライトヘビー級王者になったユルゲン・ブレーマーが参戦。

さらにシード以外にもスウェーデンの強豪であるエリック・スコッグランド、アメリカ無敗のミドル級ホープであるロブ・ブラント、ミドル級コンテンダーのジェイミー・コックス、後にWBC王座を争うアブニ・イルディリムが参戦。世界のトップ達が顔を揃えます!

そしてスミスが初戦の相手に選んだのはスウェーデンの無敗の強豪エリック・スコッグランド。スコッグランドはここまで無敗でWBA.IBF、WBO全ての団体でランクインしている強敵。テクニシャンとして評価の高い選手です。

そしてスミスの地元であるリバプールで行われたこの試合はWBCのダイヤモンド王座もかけられて序盤飛ばしてくるスコッグランドに落ち着いて対処。

中盤以降右クロスを中心にペースを握ると11ラウンドにスコッグランドはダウン!!大差の判定で初戦を突破しました!

ちなみにスコッグランドはこの試合の後の再起戦のスパーリング中に脳内出血で搬送。一命はとりとめたもののボクシングができる状態ではなくスミスが最後の対戦相手となりましたな。

続く準決勝では第4シードでロブ・ブラントをキリキリ舞いにして判定勝ちした懐深い難敵であるユルゲン・ブレーマーと敵地ドイツで対戦予定でした。

しかし試合前になってブレーマーがインフルエンザにかかって欠場。代打でアンダーカードに出場する予定だったニッキー・ホルツケンと対戦します。

オランダの元キックボクサーであるホルツケンは世界的にめちゃくちゃ無名でスミスの楽勝が予測されましたがスミスは大苦戦。ポイントこそ失わないものの細かいボディを何度も被弾してペースを握りきれないまま判定勝ち。評価を落としましたが決勝進出を決めます。

(海外ボクシングを見るならWOWOW)

スミスさんしっかり苦戦してますやん笑カラム・スミスvs.ニッキー・ホルツケン

 

 WBSS決勝と今後

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スミスはWBSSの決勝戦で順当に勝ち上がってきたWBAスーパー王者のジョージ・グローブスとサウジアラビアで対戦。グローブスは4度の世界挑戦で王座を獲得した強打のカウンターパンチャー。カール・フロッチと激闘を2度演じてチュディノフを逆転KOで破り王座を獲得してきました。

トーナメントではコックスを初戦で右ボディ1発でKO。準決勝では最終ラウンドに肩を脱臼しながらもユーバンクをアウトボックス!ジャブとフットワーク、右リードを駆使して予想有利だったユーバンクを見事に止めて王者の貫禄を示しましたね!

そしてグローブスの怪我で開催が延期された決勝戦はイギリス人同士なのになぜか開催国のサウジアラビアで行われてスミスが 7ラウンドに大爆発!!それまではグローブスのジャブのカウンターに苦戦していたもののフックからのボディブローでグローブスをカウントアウト!!見事に世界王座とWBSS優勝によるモハメド・アリのトロフィーを勝ち取りました!!

ちなみにグローブスはこの試合を最後に30歳の若さで現役を引退。スミスが最後の対戦相手となりましたな。

スミスはこの試合の後娘が生まれたりで初防衛戦がまだ決まっていませんでしたが約1年後の2019年6月1日にアンソニー・ジョシュアとアンディ・ルイスの世界ヘビー級タイトルマッチの前座でアメリカに上陸!!ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンにて元ミドル級スリータイム王者のハッサン・ヌダン・ヌジカムと対戦します。

ヌジカムはカメルーン出身の元オリンピアンでWBA世界ミドル級王座を二度、WBOミドル級タイトルを1度獲得した元王者。これまで敗れたのはピーター・キーリンとのアメリカでの試合で6度ダウンしながら接戦に持ち込んだ試合と敵地カナダで強打者のデビッド・レミューと対戦して4度ダウンしながらも判定まで持ち込んだ試合、1度は僅差判定で下した日本で金メダリストの村田諒太とリマッチして7ラウンド終了TKO負けを喫した試合でいずれも世界戦ですな。

セミファイナルで行われたこの試合はスミスが回復力の高いヌジカムを圧倒!!持ち前のフットワークを駆使するヌジカムの動いだしにジャブを当てて入り際に左フックを合わせて初回からダウンを奪います。2ラウンドにも左フックのカウンターでダウンを奪うと3ラウンドには痛烈な右オーバーハンドでヌジカムはあおむけにダウン!!なんと立ち上がりましたがレフェリーが試合を止めましたな。

そしてカラムは次戦で9月に試合を予定。地元のリバプールで試合をしたいと話しておりWBAスーパーミドル級レギュラー王者のカネロ・アルバレス、WBOスーパーミドル級王者のビリー・ジョー・サンダース、WBO世界ライトヘビー級王者のセルゲイ・コバレフなど多くの対戦相手候補の名前が挙がっています!!

(海外ボクシングを見るならWOWOW)

こーれはスーパーミドル級最強やわ…カラム・スミスvs.ハッサン・ヌダン・ヌジカム 試合後のコメントもあり!

 

そんなカラムの次戦は11月23日にスミスの地元のリバプールでWBA暫定王者のジョン・ライダーとの王座統一戦。ライダーはサウスポーに強打者で後にWBAレギュラー王者となるロッキー・フィールディングには僅差で敗れましたがジェイミー・コックスをKOで破っており無敗のビラル・アカウィーをKOして暫定タイトルを獲得しましたな。

スミスはこの試合で大きなフェーバリットとみられてましたが大苦戦を演じます。ライダーは頭から突っ込んできて短いリーチを逆手に取り体ごと押し込むインサイドのボクシングを展開。中盤には左アッパー、右フックを決めてスミスをふらつかせるなどスミスは長いリーチが逆に邪魔になります。しかしスミスも長い間合いから正確なジャブとガードの上からの右、左アッパーで対抗してインサイドでもフックを返して対抗。判定はスミスとなり、2度目の防衛に成功しています。

個人的にはドローかと思いましたが客の反応はかなり悪く、試合後にはスミスにブーイング。。。アンフィールドでの試合が期待されてますが今後の展開が気になりますね。

スミスさん思わぬ苦戦を強いられる…カラム・スミスvs.ジョン・ライダー

そしてスミスは次戦でついにビッグファイトを迎えます。4階級制覇チャンピオンのカネロ・アルバレスとの対戦です。

カネロは優れたハンドスピード、状態のやわらかさから来るムーブとカウンターのタイミング、コンビネーションの速さ、相手の急所を的確に射抜くスキル、強烈なパンチ力、優れたインテリジェンスとカッコいい見た目と全てを兼ね揃えたスーパースターです!!

これまでのキャリアでWBC、WBAスーパーウェルター級タイトル、さらにWBCミドル級タイトル、WBOスーパーウェルター級タイトル、WBC. WBAミドル級タイトル、 WBAスーパーミドル級タイトル、IBFミドル級タイトル、WBOライトヘビー級タイトルをコレクションしておりすでに4階級制覇を成し遂げています。

そのキャリアは30歳とは思えないほど骨太なものですでにプロとして55試合を経験。元WBCウェルター級王者のカルロス・バルドミール、後にIBFライト級王者となるミゲール・バスケス、元IBFスーパーライト級王者のラブモア・ヌドゥ、元IBFウェルター級王者のカーミット・シントロン、元から3階級制覇王者のシェーン・モズリー、 WBAスーパーウェルター級王者のオースティン・トラウト、元WBOスーパーウェルター級暫定王者のアルフレド・アングロ、 WBAスーパーウェルター級王者のエリスランディ・ララ、4階級制覇王者のミゲール・コット、元スーパーライト級統一王者のアミール・カーン、WBOスーパーウェルター級王者のリアム・スミス、元WBCミドル級王者のフリオ・セサール・チャベス、ミドル級統一王者のゲンナジー・ゴロフキンと2度、 WBAスーパーミドル級王者のロッキー・フィールディング、IBFミドル級王者のダニエル・ジェイコブス、ライトヘビー級スリータイム王者のセルゲイ・コバレフと対戦してゴロフキンとの初戦の引き分けを除く試合に勝利。

負けてしまったのは当時のパウンド・フォー・パウンドキングと言われていたフロイド・メイウェザー・ジュニアに挑戦して負けた試合のみですな。

最近のカネロのファイトマネーはえらいことになっており1試合で億は普通に稼いでおります。最近ではDAZNと9試合で300億以上の契約を交わしておりかなり大きな話題を呼んだ世界が誇るスーパースターでメキシコの英雄ですな。

そしてこの試合は開始からカネロが前に来てスミスがジャブで迎撃する展開に!スミスは徐々にカネロのプレッシャーをかわせなくなりカネロのアッパーとフックを被弾!終盤にはストップ寸前に追い込まれ、カネロが圧勝を収めました!

スミスはこの試合に敗れたもののタフネスを証明。ライトヘビー級へとムーブアップすることが予想されますな。

ここまで、一方的とは…カネロ・アルバレスvs.カラム・スミス

 今後期待される試合

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WBSSを優勝して無敗のまま世界王者となったカラム・スミスに期待される試合はやはりビッグマッチです。

スーパーミドル級ではカラム・スミスは最強と目されており彼の首を狙う男はユーバンク・ジュニアが真っ先に思い浮かびますね。ネームバリュー抜群でキレキレのコンビネーションを放つ彼との対戦はいずれ実現しそうです。

また、ライトヘビー級に進出する可能性もありその場合はWBO王者のセルゲイ・コバレフやWBA王者のドミトリー・ビボルなどさらに層の厚い選手たちとの試合が期待されますね!

そんなカラムは2019年6月1日にニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンにて約1年振りの試合。トーナメントの疲労を抜くのと娘が生まれたためリング復帰が遅れましたが、今はそこそこアクティブに試合をしています。

これはスーパーな試合になるのではないか…?アンソニー・ディレルvs.デビッド・ベナビデス予想

 

スミスのファイトスタイル

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www.youtube.com

スミスのボクシングはけっこう幅広いです。足を使ったボクシングはあまりしませんがロングレンジからは鋭い右クロス、距離が詰まると強烈なボディブローを叩き込んでくるなどかなり器用なタイプです。

また、ジャブの精度は極めて高くスコッグランドは出鼻をくじかれ続けてさらには11ラウンドにボディを効かされて右の打ち下ろしでダウンさせるなどかなりクレバー。

圧倒的なサイズから打ちおろすパンチは見た目以上に威力があり対戦相手からしたらまさに摩天楼のようで届かない位置に顔があるためめちゃくちゃやりにくいですね!

スミスさん大爆発@サウジアラビア… ジョージ・グローブスvs.カラム・スミス

 

まとめスミスの今後

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いかがでしたでしょうか?圧倒的なサイズとパワーさらには如何なる時でも冷静で相手の急所を射抜くパンチを放ってくるスミスさん。現在のスーパーミドル級では間違いなく最強であり、みんなに狙われながらも試合が決まらない状況が続いています。

スーパーミドル級近辺のウェイトにはロッキー・フィールディング、クリス・ユーバンク・ジュニアやビリー・ジョー・サンダースなどの英国人が多く試合は決まりやすい状況です。

上のクラスを見るとネームバリュー抜群のセルゲイ・コバレフやパーフェクトレコードを持つアルツール・ベテルビエフ、全勝のドミトリー・ビボルやオレクサンデル・グヴォジクなどヨーロッパ系の選手が首を揃えています。さらには下のクラスにはゴロフキンやカネロといったボクシング界の顔がおりますね!

ちなみに今後のビッグマッチが確実視されるスミスの試合をテレビで見るにはWOWOWのエキサイトマッチが最適です。過去の試合もリピート放送でされていますし、以下のリンクからWOWOWを是非試してみてはいかがでしょうか?

(海外ボクシングを見るならWOWOW)

ビリー・ジョー・サンダースの試合を日本からテレビで見る方法は?これまでの経歴も紹介!

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