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こんにちは管理人です。

今日は日本の誇る技巧派でミニマム級、ライトフライ級、フライ級、スーパーフライ級を制した日本人初の4階級制覇王者 井岡一翔を紹介します!!

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井岡は当時日本最短記録となる7戦目でWBCミニマム級王座を獲得し、その後WBAのライトフライ級王座、フライ級王座を奪取した3階級制覇王者。

彼のボクシングの特徴は抜群の空間把握能力を生かした間合いを支配するボクシング。

見ていて玄人向けの試合が多く、飛び抜けたものがないため地味な印象は拭えないんですけど、ボクサーとしては理想に近い打たせずに打つボクシングを体現できる技巧派です!

これまでキャリアでオーレドン・シスサマーチャイ、ファン・エルナンデス、八重樫東、ホセ・アルフレド・ロドリゲス、クワンタイ・シッモーセン、フェリックス・アルバラード、ファン・カルロス・レベコ、アムナット・ルエンロン、スタンプ・キャットニワット、マクウィリアムズ・アローヨ、ドニー・ニエテス、アストン・パリクテ、元3階級制覇チャンピオンの田中恒成と言った世界王者達と拳を交えて敗れたのはオリンピック金メダリストのゾウ・シミンを破ったアムナットと4階級制覇王者のニエテスのみ…

一度はトレーナーであった父との確執で引退宣言をしたものの2018年アメリカにて復帰…4階級制覇を目指して2019年6月に幕張メッセでアストン・パリクテと対戦。体格の不利を覆して10ラウンドに打ち疲れたパリクテをストップしてWBOスーパーフライ級タイトルを獲得!!4階級制覇を達成しております!

そんな井岡さんの悩みはただ一つ。試合が面白くないとか言われちゃってること…

僕みたいなボクシングフリークは全然すげぇ…って見れるんですけど、あまり見ない人からしたら特に起伏のない展開が多いから飽きちゃうんですよね笑笑まぁもちろん相手に打たせない強さの一つなんですけど笑笑

そんな彼の試合をより楽しむためにこれまでのキャリアを振り返ります!!

世界を席巻するスーパーモンスター!井上尚弥!

 

来歴

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井岡は1989年生まれ。叔父に2階級制覇王者の井岡弘樹を持ち、父の一法も元プロボクサーというボクシング一家に生まれています。

井岡は中学1年でボクシングを始めて高校生の時に史上3人目となる高校6冠を達成。そして大学に進学するもののオリンピックに出場する夢は叶わずに中退して2009年20歳でプロに転向。

その後はプロ二戦目で日本ランカーを破り、3戦目で世界ランカーの國重隆を破って世界ランク入り。6戦目で日本ライトフライ級王座を獲得するなど破竹の勢いで世界まで勝ち上がっていきましたな。

こいつなんでパウンド・フォーパウンドじゃねぇんだよ…井上尚弥vs.エマヌエル・ロドリゲス 試合後のコメント、ドネアのコメントもあり!

 

ミニマム級時代

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井岡は階級を1つ下げてWBCミニマム級王者オーレドン・シッサマーチャイに挑戦。

当時プロ7戦目であり、国内最短での記録がかかる挑戦となりましたね。

オーレドンはこれまでめちゃくちゃ危なっかしい防衛を重ねながらも6度防衛していたタイの強豪でかつて日本のリングで黒木選手に苦闘の末判定勝ちしたサウスポーのボクサータイプ。後にWBA王者となり八重樫東との死闘を繰り広げることになるポンサワン・ポープラムックを僅差判定で下しており粘り強さとしぶとさを持っているスキルフルな相手です。

しかし井岡はそんなオーレドンから2ラウンドに左フックのカウンターでダウンを奪い、その後もしつこいオーレドンの旺盛な手数をしっかりブロックしながら5ラウンドに左ボディ一閃!!体の伸びきったところにもらったオーレドンは苦悶の表情を浮かべてレフェリーがカウントを途中でストップするTKO勝ちで見事に王座戴冠を果たして当時の日本記録を塗り替えた!!

そして迎えた初防衛戦では後にWBCフライ級王者となる強打のスイッチヒッターにして指名挑戦者のファン・エルナンデスと対戦。エルナンデスは当時無敗でオーレドンが対戦を避けていたとされるメキシカンパンチャー。後に敵地のタイにてタイトルを獲得してきて日本で比嘉大吾と対戦することになりますな。

この試合はかなり熱い試合となり、強打のエルナンデスと序盤こそ一進一退の展開を繰り広げるが、徐々に井岡の的確なコンビネーションでエルナンデスは目に見えるように失速。

後半はボディも効かせて圧倒した末に大差の判定勝ちを収めてみせましたな。

そして2度目の防衛戦は大晦日にタイの若き挑戦者ヨードグン・トーチャルンチャイと対戦。この試合は井岡が初回左ボディからのアッパーでヨードグンを効かせて左フックのカウンターで初回1分38秒でKO!ヨードグンは失神してしまい担架で運び出される程のダメージを負って退場しました。

そして3度目の防衛戦はなんとなんとWBA王者で後に3階級を制覇する八重樫東と王座統一戦。日本人同士で初の統一戦となり、大きな注目を集めましたね。

八重樫はポンサワンとの死闘を制して世界王座を獲得した激闘王。めちゃくちゃ速いハンドスピードを誇り打たれても打たれても前に出てくるタフさと打ち合いに応じる気の強さと回転力を兼ね揃えており後にライトフライ級、フライ級でもタイトルを獲得する男ですな。

この試合はまさに稀に見る激闘。八重樫は初回に井岡の右を浴びて大きくまぶたを腫らし、視界が見えていないはずなのに野生的な右ストレートを何発も当てて前進をやめない驚異的なタフさとハートの強さを見せ、井岡は的確なコンビネーションで八重樫を正面から受け止めてみせた。結果は僅差ながらも有効打で上回った井岡に軍配が上がったがこの試合は両者が主役であったと言えますね!

ちなみに井岡はこの試合の前風邪をひいたそうです万全の状態ではなかったそうですが、ここで勝ち切るあたりが流石でしたね。

この後井岡は両王座を返上し、ライトフライ級に階級を戻すことになります。

八重樫の後ろ姿に感動…井岡一翔vs.八重樫東

 

ライトフライ級時代

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八重樫との激闘を制してライトフライ級に舞い戻った井岡はいきなりWBA世界ライトフライ級王座決定戦に出場します。

相手は元暫定王者のホセ・アルフレド・ロドリゲス。ペルーでロッセルに敗れて王座陥落したものの当時WBAのランキングで上位にいた選手ですな。

しかし井岡はロドリゲスを物ともせずに初回からボディでダウンを奪い、6ラウンドに2度ダウンを奪ってロドリゲスの心を折るようなTKO勝ち。見事にプロ11戦目の2階級制覇に成功し、日本人最短記録を樹立しました!!

ちなみにロドリゲスはこの後スーパーフライ級まで階級を上げておりIBF王者であるヘルウィン・アンカハスにマカオで負けておりますな。

しかしこの頃から当時最強と目されるニカラグアの怪物でWBAスーパー王者のローマン・ゴンサレスとの統一戦が話題に上がり始め、井岡陣営は時期尚早としてゴンサレス戦を先延ばしにする動きを取ります。このことが批判される1つのポイントですね…

ゴンサレスは後に4階級を制覇することになる怪物でパウンド・フォー・パウンドの一位ともされるほどの強打者。止まらない前進とコンビネーションを軸とするパンチャーで誰も対戦したくないほどの強さでしたからね。

迎えた初防衛戦ではランキング2位であるタイのウィサヌ・ゴーキャットジムと対戦して序盤からコツコツ削り続けて9ラウンドで右ボディで心を折るKO勝ち!

2度目の防衛戦では元WBAミニマム級王者でムハンマド・ラクマンにボディ一撃でKOされていたタイのクワンタイ・シッモーセンを圧倒した末に7ラウンドでKOしてあっさり防衛成功…

そして3度目の防衛戦では後にIBF王者となるフェリックス・アルバラードと対戦。

この試合はかなりの激闘となり、井岡の土俵で戦いながらも一歩も引かない強打とタフネスを兼ね揃えるアルバラードに手こずるものの全体的には有効打で上回り苦闘の末に判定勝ち。この試合で国際的に大きな評価を得るアルバラードを見事に退けて初黒星をなすりつけました!

ちなみにアルバラードはニカラグアの強打者として後に井岡とも拳を交えることになるファン・カルロス・レベコにも挑戦しておりここでも善戦。2018年に敵地フィリピンにてランディ・ペタルコリンをボディでKOしてタイトルを獲得。初防衛戦では小西伶弥を相手に判定で日本にて防衛しましたな。

しかし、この後井岡は期待されたロマゴンと対戦することは一度としてなく、時を同じくするように互いに王座返上、3階級制覇を目指すこととなりました。

このことについて個人的な見解を言うと、対戦を避けたことについては間違い無いと思います。ただ、それが悪いことなのか?となると話は別でWBAがこの対戦をしないと王座剥奪などはっきりとした措置を取っていればもっとわかりやすかったかな。

スタイル的にグイグイくるロマゴンの回転力を井岡はかわしきれないと思うし、手数、噛み合うが故にパワーで圧倒される未来が僕も見えるので避ける気持ちはよくわかりますね…ただ、愛されるボクサーとされる八重樫とはここら辺の打算的な部分が違いなのかな…

アルバラードめっちゃ強いやんけ…井岡一翔vs.フェリックス・アルバラード

 

フライ級時代

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ライトフライ級を卒業してフライ級でいきなり世界挑戦!相手はIBF王者のアムナット・ルエンロンでアマチュア時代に敗れている相手です。アムナットはかなりの曲者でリーチが長いベテラン。アマチュアとしてオリンピックで2度金メダルを獲得することになるゾウ・シミンも退けておりプロでも後にシミンを下しておりますな。

王座獲得を期待された井岡でしたが、この試合はもうぐうの音も出ないほどの完敗。長いリーチと高い身体能力で距離をとっては井岡の踏み込みをクリンチで封じ続けるアムナットはいわゆる天敵で井岡は近づけないまま12ラウンド判定で敗れ去り、プロ初黒星を喫しました。

井岡さんアムナットとの鬼ごっこに負ける…井岡一翔vs.アムナット・ルエンロン

その後井岡は再起の道を歩むことになります。まずは世界ランカーのパブロ・カリージョに判定勝ち。その後元WBA暫定王者のジャン・ピエロ・ペレスに5ラウンドKO勝ちとフライ級に体を慣らしてアムナット戦から約1年後3階級制覇をかけて再挑戦することになります。

2度目の3階級制覇をかけた相手はWBA王者のファン・カルロス・レベコ。2階級制覇王者でこれまで8度の防衛に成功したアルゼンチンの強打者にして長期政権を築いた名王者です。レベコにとって2度目の日本登場となったこの試合はかなり採点の難しい試合となります。

キャリアの中ではフランスのオリンピック金メダリストのブライム・アブスロウムに負けたものの井岡と対戦して苦戦させたフェリックス・アルバラードを破っており緩急のつけた試合運びが得意な敵地での試合も苦にしないファイターです。

井岡はコンビネーションが的確なものの手数とパワーで勝るのはレベコ…打たれても打ち返してくるレベコに井岡は苦戦を強いられました。そして微妙な判定はホームの井岡に2-0で微笑み遂に3階級制覇を成し遂げました!!

僕の採点はドローで、納得のいかないレベコはリマッチを要求。オプションを持つレベコ陣営から1試合挟んで行うことで落ち着きました。

そして迎えた初防衛戦はレベコ陣営が差し向けてきたアルゼンチンの刺客であるロベルト・ソーサを相手に的確なコンビネーションで相手を射抜き続けて圧倒的大差の判定勝ち。年末のレベコ戦に弾みをつけました。

そして迎えたレベコとのリマッチ。井岡はフライ級としてすごく進化していました。序盤から距離を支配してレベコの踏み込む分だけ下がっては自分のパンチだけ当てる井岡のコンビネーションと技巧にレベコは徐々についていけなくなりダメージを蓄積。

迎えた11ラウンドに井岡の右ボディをみぞおちにもらってダウン!!苦悶の表情を浮かべながら立ち上がったがレフェリーはストップ!!見事に井岡がレベコを返り討ちにしました!

そこから半年後の3度目の防衛戦ではキービン・ララを相手に技巧の違いを見せつけて、パワー不足をコンビネーションと手数で補ってダメージを与え続けて11ラウンドに10カウントを聞かせるKO勝ち。盤石の強さで防衛に成功しました。

そして2016年の大晦日、井岡は暫定王者の若きスタンプ・キャットニワットとの王座統一戦を迎えます。試合当時18歳のスタンプがなんと 2ラウンドで井岡からフックでダウンを奪う驚きの展開となるものの、これから倍返しにしてやるとエンジンのかかった井岡が的確なコンビネーションで圧倒… 7ラウンドに得意のボディでKOしてスタンプはリング上で嘔吐するまさに倍返し…恐ろしいまでの強さを見せました。

さらには5度目の防衛戦でノクノイ・シップラサートと対戦していつものリスクを冒さない安全運転で圧倒しての大差判定勝ち。

しかし、その後指名挑戦者にして後に王者となるアーテム・ダラキアンとの指名戦の前に父との確執による引退を表明。王座を返上して眠りにつきましたな。

レベコ効いたなぁ…井岡一翔vs.ファン・カルロス・レベコ2

 

現役復帰とスーパーフライ級

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その後約半年後多くの方が予想した通り井岡さんは現役復帰。しかし、契約したプロモーターはゴロフキンとも契約するトム・ローファー率いるK2プロモーションズ。アメリカで人気の軽量級カードのSUPER FLY 3に参戦することになました!!

そして現役復帰初戦は2018年の9月アメリカでWBCスーパーフライ級シルバー王者のマクウィリアムズ・アローヨと対戦。ブランクの影響、強打のアローヨが相手ということもあり、懸念されたこの試合でしたが、井岡はアメリカでも盤石。

珍しく自分から前に出て的確なコンビネーションでアローヨの振り回すスペースを奪い一度ダウンを奪った末に大差判定勝ち!父の一法もリングサイドで見つめる中の復帰戦となりました!!ちなみにアローヨはこれまでにカルロス・クアドラスなどの強敵を打ち破るソリッドなコンテンダーで、井岡にとってはナチュラルに大きな相手に快勝となりましたね。

井岡さんアメリカにてカムバック! 井岡一翔vs.マックウィリアムズ・アローヨ

そして今年の大晦日なんとなんと空位のWBO世界スーパーフライ級王座をかけて3階級制は王者のドニー・ニエテスとマカオにて対戦!!どちらが勝っても4階級制覇となり、期待がかかる渋いマッチアップを行いました。

ニエテスはフィリピンの名門ジムであるALAジムにて使用人としてキャリアを始めた苦労人。WBOミニマム級、WBOライトフライ級、IBFフライ級タイトルを獲得しておりキャリアの中では2階級制覇王者のファン・カルロス・レベコをKO、2階級制覇王者のモイセス・フエンテスもKOしており前回の試合ではWBOタイトル決定戦で同国人のアストン・パリクテと対戦して引き分けております。

井岡が勝てば日本人として初の4階級制覇となり、大きな期待がかかりましたが、試合は一進一退の激闘となり、序盤にニエテスの攻勢を許したことが響いて2-1の僅差判定負け。プロ2敗目を喫しましたが、決して評価が落ちるような試合内容ではなく、今後も期待させてくれる内容でしたね!

カジュアルファンはどうかな…?井岡一翔vs.ドニー・ニエテス

その後ニエテスはさらなるビッグマッチを求めて王座を返上。井岡にまたもや4階級制覇のチャンスがやってくることになります。

相手はニエテスと引き分けたアストン・パリクテ。ニエテスとの試合では序盤長いリーチを生かして攻勢に出て後半失速したもののドローを演じたフィリピンの強打者で指名挑戦者決定戦に勝利してきましたな。

日本の千葉の幕張メッセで行われたこの試合はパリクテの長いリーチの前に井岡が苦戦します。体格で明らかに劣る井岡はそれでもボディ打ちから活路を見出してパリクテの失策を狙うと10ラウンドにパリクテの入り際に右ショートを一閃!効いたパリクテをコンビネーションでふらふらにさせてレフェリーストップ!日本人初の4階級制覇に成功しました!!

初防衛戦はまだ決まっておりませんが井岡の強さ、年齢を考えると恐らくは統一戦などのビッグマッチ、もしくは指名挑戦者のシントロン戦に進むのではないかなと思いますね!

お主はレジェンドじゃ…井岡一翔vs.アストン・パリクテ

 

そして迎えた初防衛戦は指名挑戦者のプエルトリコ人であるジェイビエール・シントロン。サウスポーの元ツータイムオリンピアンで江藤光喜を判定で下しているアウトボクサーですね!

そしてこの試合は井岡がシントロン相手に間合いを詰めてシントロンがフットワークで逃げ回る展開に。序盤こそシントロンのパンチを綺麗にもらっていたものの井岡はプレッシャーを強めてボディを効かせて形勢逆転。中盤にはストップ寸前まで追い込んでの判定勝ちで指名戦をクリアしています!

井岡さんチャンピオンらしいな…井岡一翔vs.ジェイビエール・シントロン

そして次戦は何と元3階級制覇チャンピオンで無敗のまま4階級制覇チャンピオンの座に挑む田中恒成との試合!日本人同士の注目の試合となります!

田中恒成は日本人最速記録となるプロ5戦目で世界タイトルを獲得。WBOのタイトルをミニマム級、ライトフライ級、フライ級で獲得しておりここまで無敗。ライトフライ級獲得によるプロ8戦目での2階級制覇は井上尚弥と並ぶ国内タイ記録、プロ12戦目での3階級制覇はワシル・ロマチェンコと並ぶ世界タイ記録ですね!

彼のボクシングの特徴はキレキレのコンビネーションを軸にした鋭いパンチを生かしたボクシング。特に左右ボディはめちゃくちゃ強力でインサイドで打ち下ろすような右も高い威力を誇り、多くの対戦相手を沈めてきましたな。

反面打たれ弱い点が少しあり、好不調の波も激しいです。強い相手にはかなり好調の場合が多いのですが、苦戦しないだろうなーと思う相手にやたらと苦戦して骨折するなど少しムラがあるヒヤヒヤ感も彼の魅力の一つですね!

これまでのキャリアでは後にWBOミニマム級チャンピオンになるビック・サルダールと対戦してノックアウト勝ち、元2階級制覇チャンピオンのモイセス・フエンテスをノックアウト、後にWBOライトフライ級チャンピオンとなるアンヘル・アコスタ、WBOチャンピオンで中国でゾウ・シミンを破った木村翔、元WBA.IBFライトフライ級チャンピオンの田口良一、フライ級指名挑戦者のジョナサン・ゴンサレスを下しております。

そしてこの試合は開始から前に来る田中に井岡がより正確なパンチで徐々に上回ってくる展開に!5ラウンドに田中は痛烈な左フックでダウンさせられると6ラウンドにもダウン!8ラウンドになおも出てきたところにフックを浴びて棒立ちとなるとストップ!井岡がキャリアハイと言える勝利を挙げました!

ごめん。舐めてた!井岡一翔vs.田中恒成

今後期待される試合

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井岡に今後期待される試合はビッグネームとの対戦です。井岡はキャリアの中でミニマム級、ライトフライ級、フライ級、スーパーフライ級と4階級を制してきた圧倒的な実績があります。

しかしながら強敵との対戦は比較的少ないです。キャリアのベストな勝利は八重樫東かファン・カルロス・レベコ。ここまで実績のある選手だとやはり高望みしたくなりますな笑笑。

スーパーフライ級にはIBF王者にフィリピンのヘルウィン・アンカハス、WBAにイギリスのバーミンガムのカル・ヤファイ、WBCにはパウンド・フォー・パウンドの1人とされるファン・フランシスコ・エストラーダがおりコンテンダーにも元4階級制覇王者のローマン・ゴンサレス、元4階級制覇王者のドニー・ニエテス、ゴンサレスを破ったシーサケット・ソールンビサイがおりますので誰とやっても素晴らしい試合になりそうですね!

井岡さんここでは勝ち抜いて欲しいぞ…井岡一翔vs.ジェイビエール・シントロン予想

井岡のファイトスタイル

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www.youtube.com

井岡のファイトスタイルは玄人向けの技巧派スタイルです。相手と間合いを取り自分のパンチが当たってなおかつ相手のパンチが当たらない、もしくは自分がかわしやすいベストなポジションを探すのがとてもうまいです。

対戦相手を一撃でノックアウトするような破壊的なパワーがあるわけでもなく相手を圧倒してついていけないようなスピードのあるわけではないのですがリスクを抑えて試合をするため負けないボクシングをするのが上手いんですね。

井岡の強みはやはり正確無比なボディ攻撃。井岡の左右ボディはかなり強力で相手のスタミナを奪うことができるパンチで顔面への返しのショートの左フックも相手を削るもので終盤にかけてのストップが多いですな。

弱点としては打たれて弱いところと基本的に身体能力はそこまで高くないです。なのでアムナットのようなリーチと身体能力を生かしてくる相手にはついていけないことがありますな。パリクテ戦もかなり苦戦していたのでスーパーフライ級でどこまでやれるかとの話になりそう。

井上尚弥の仇敵!?ヘルウィン・アンカハスの試合をテレビで見る方法は?これまでの経歴も紹介!

 

まとめ
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日本を代表するような技巧派王者としてこれまで4階級を制してきた井岡さん。

タイプ的にはオマール・ナルバエスのような空間把握能力に長けたタイプで自分のパンチを当てて相手のパンチはもらわない。いわゆる打たせずに打つボクシングを体現するコンビネーションパンチャーです。

あまり普段ボクシングを見慣れない人には単調な12ラウンドとなることが多いんですけど、玄人ファンならこの人の凄さと練習量の豊富さは誰もが認めるところだと思いますね。対戦相手も上位ランカーを中心にしており、自分より体格の大きな相手たちを技術で圧倒して勝ってしまうところは文句なしにすごいと思います。

いわゆる井上尚弥や、内山高志、山中慎介のような一発強打を売りにしているタイプではないので、人気という点では彼らに一歩劣りますが日本歴代でも間違いなく10本の指には入る名王者であることは間違いないでしょう。

ちなみに最近ではアメリカやマカオなど海外でも試合をするようになった井岡さんの海外の試合をテレビで見るにはWOWOWがオススメです!興味があれば以下のリンクからご覧ください!!

メキシコのノンストップ男!ファン・フランシスコ・エストラーダ!!

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