現代を代表するボクサーの1人でメイウェザー引退後のボクシング界において最も世界で稼ぐファイターとして活躍しているドル箱スターのカネロ・アルバレス!彼の試合は常に大きな注目を集めており彼が試合をすることでの経済効果もものすごいことになっています!
実はパウンド・フォー・パウンドなのでは…デメトリアス・アンドラーデ!
優れたハンドスピード、状態のやわらかさから来るムーブとカウンターのタイミング、コンビネーションの速さ、相手の急所を的確に射抜くスキル、強烈なパンチ力、優れたインテリジェンスとカッコいい見た目と全てを兼ね揃えたスーパースターです!!
これまでのキャリアでWBC、WBAスーパーウェルター級タイトル、さらにWBCミドル級タイトル、WBOスーパーウェルター級タイトル、WBC. WBAミドル級タイトル、WBC. WBAスーパーミドル級タイトル、IBFミドル級タイトル、WBOライトヘビー級タイトルをコレクションしておりすでに4階級制覇を成し遂げています。
そのキャリアは30歳とは思えないほど骨太なものですでにプロとして55試合を経験。元WBCウェルター級王者のカルロス・バルドミール、後にIBFライト級王者となるミゲール・バスケス、元IBFスーパーライト級王者のラブモア・ヌドゥ、元IBFウェルター級王者のカーミット・シントロン、元から3階級制覇王者のシェーン・モズリー、 WBAスーパーウェルター級王者のオースティン・トラウト、元WBOスーパーウェルター級暫定王者のアルフレド・アングロ、 WBAスーパーウェルター級王者のエリスランディ・ララ、4階級制覇王者のミゲール・コット、元スーパーライト級統一王者のアミール・カーン、WBOスーパーウェルター級王者のリアム・スミス、元WBCミドル級王者のフリオ・セサール・チャベス、ミドル級統一王者のゲンナジー・ゴロフキンと2度、 WBAスーパーミドル級王者のロッキー・フィールディング、IBFミドル級王者のダニエル・ジェイコブス、ライトヘビー級スリータイム王者のセルゲイ・コバレフ、WBA世界スーパーミドル級スーパーチャンピオンのカラム・スミス、WBOスーパーミドル級チャンピオンで無敗だったビリー・ジョー・サンダースと対戦してゴロフキンとの初戦の引き分けを除く試合に勝利。
負けてしまったのは当時のパウンド・フォー・パウンドキングと言われていたフロイド・メイウェザー・ジュニアに挑戦して負けた試合のみですな。
最近のカネロのファイトマネーはえらいことになっており1試合で億は普通に稼いでおります。最近ではDAZNと9試合で300億以上の契約を交わしておりかなり大きな話題を呼んだ世界が誇るスーパースターでメキシコの英雄ですな。
彼の試合には多くのサポーターが詰めかけており対戦相手が超一流ばかりのため議論を呼ぶ判定も多いのですがカネロの強さはまさしく今が全盛期。彼の試合をこれからも楽しむためにこれまでの経歴をまとめてみました!!
Contents
カネロの戦歴
カネロのプロフィール
カネロことサウル・アルバレスは1990年生まれの29歳。メキシコのグアダラハラ出身のメキシコ人ですね!ちなみにカネロは8人兄弟の末っ子でお兄ちゃんのリゴベルトは元 WBAスーパーウェルター級暫定王者、ラモンとリカルドとプロボクサーですね!
ニックネームのカネロは赤毛の意味。現在もトレーナーであるエディ・レイソノがつけたそうですな。
カネロは16歳の時に当時の彼女が妊娠したそうで娘さんが1人おります。20歳の頃にミスメキシコの女性と婚約したものの後に破談となっておりますな。
アマチュアとしては13歳でキャリアを始めたそうでこの時になんと中学校を中退。2004年のメキシコのジュニア大会で銀メダルを獲得し2005年に15歳でチャンピオンに。アマチュアでは20戦しかしていないものの当時からセンスはとてつもなかったようですね。
うん、まぁそうやんな。カネロ相手やもんな。カネロ・アルバレスvs.ライアン・ローズ
プロデビューと下積み時代
カネロはなんと2005年に15歳でプロデビュー!4回戦でKO勝ちでデビューしますが3戦目で出くわした相手が後にIBFスーパーライト級王者となるミゲール・バスケス。
バスケスは王者としてヘルシト・ヘスタやアッメス・ディアスらを相手に6度もの防衛に成功する技巧派でこの試合がプロデビュー。カネロは2-1の僅差判定を収めてバスケスに土をつけています。
そしてプロ5戦目ではホルヘ・フアレス相手にドロー。しかし6戦目からは6回戦を戦うようになりKO勝ちを量産していきます。
2007年には10回戦の試合をしておりベテランとの対戦も増えてその全てに勝利。12ラウンドの試合も経験して2008年には無敗のガブリエル・マルティネスから11ラウンド棄権TKO勝ちで初のタイトルとなる WBAフェデセントロウェルター級タイトルを獲得します。
さらにこの年にはミゲール・バスケスと10回戦で再戦。この時もカネロが判定まで粘られたものの判定勝ちを収めています。
2009年にはNABFタイトルを獲得してWBCユースタイトルも獲得。ハイペースで試合をこなしていきます。
そして2010年にはミゲール・コットの兄であるホセ・コットと対戦して初回に左フックをもらって思い切り効いてしまうものの立て直して9ラウンドストップ勝ち。実力の高さを見せましたな。
さらにルシアノ・クエリョとWBCスーパーウェルター級シルバータイトルを争って6ラウンドストップ勝ち。
初防衛戦では元WBCウェルター級王者でアルゼンチンのベテランファイターであるカルロス・カルドミールと対戦。
カルドミールはかつてザブ・ジュダーを大番狂わせで破った男でフロイド・メイウェザー、バーノン・フォレストと拳を交えた老雄ですな。そしてこの試合はカネロが圧倒して6ラウンドに左フック一撃だバルドミールは失神。強烈なKO勝ちを収めました!!
次戦では元IBFスーパーライト級王者でポール・マリナッジと2度激戦を繰り広げたラブモア・ヌドゥと対戦。ヌドゥのやりにくさの前にストップはできなかったものの大差判定勝ちを収めて世界へとステージをあげます。
アングロさんストップに激おこ…カネロ・アルバレスvs.アルフレド・アングロ
初めての世界タイトルと防衛戦
カネロは2011年に21歳にしてアメリカのカリフォルニアにて空位のWBCスーパーウェルター級王座決定戦に出場。相手は元2階級制覇王者でイギリスの人気者のリッキー・ハットンの弟であるマシュー・ハットン。かなりタフな相手ですね。
しかしこの試合はカネロが大方の予想通りハットンを圧倒!!ボディ攻撃を軸としてハットンにほとんど何もさせずにパワーで圧倒。7ラウンドにブレイク後のパンチで減点されましたが大差判定で初の王座を獲得しました!!
そして迎えた初防衛戦は地元のメキシコで英国のコンテンダーであるライアン・ローズと。ローズはミドル級でも試合をしてきたコンテンダーでしたがカネロはベテランのローズを圧倒して4ラウンドにダウンを奪って12ラウンドにストップ!!地元凱旋防衛を果たしましたな。
さらに2度目の防衛戦ではアメリカのカリフォルニアで行われておりあいてはかつてミゲール・コットに挑戦して激闘王のアルツロ・ガッティをKOして引退させたタフなアルフォンソ・ゴメス。後に亀海とも対戦するゴメスにほとんど何もさせずと言いたいところでしたがロープに下がってディフェンスを誇示しようとして攻め込まれるシーンもありましたね・・・しかし6ラウンドにストップして圧倒しています。
さらに3回目の防衛戦ではプエルトリコの強打者で元IBFウェルター級王者のカーミット・シントロンと対戦。かつてアントニオ・マルガリートと2度対戦して2回ともボディブローで沈んだものの世界タイトル獲得まですべての試合でKO勝ちしてきたキラーパンチャーです。
しかしメキシコで行われたこの試合は若いカネロがシントロンを圧倒!!ボディブローを軸に何度も追い込むとシントロンはだんだん戦いたくなさそうな顔になってきて5ラウンドにストップしましたな。
そしてカネロの次戦は超ビッグマッチ!!メイウェザーとミゲール・コットのラスベガスでのスーパーマッチの前座で元3階級制覇王者でシュガーの異名を持つレジェンドのシェーン・モズリーと対戦します。
モズリーは驚異的なハンドスピードを持つスピードスターでカネロのプロモーターであるオスカー・デラホーヤに初黒星を与えておりこれまでのキャリアでアントニオ・マルガリート、フィリップ・ホリデーらを下してライト級、ウェルター級、スーパーウェルター級王者として君臨。
敗れたもののウィンキー・ライト、バーノン・フォレスト、マニー・パッキャオ、フロイド・メイウェザー・ジュニア、ミゲール・コットらのレジェンドたちと対戦しており何度もビッグマッチを経験してきた大ベテランです。
そしてこの試合は若いアルバレスがモズリーにほとんど何もさせない完勝。モズリーも経験を見せてKOだけは避けたもののカネロの強烈なボディブローで腰が曲がるなど圧倒されて大差判定負け。試合後に1度目の引退を表明しましたね。。。
老雄モズリーさんカネロの前に手も足も出ず…カネロ・アルバレスvs.シェーン・モズリー
メイウェザーとのスーパーマッチと初黒星
この頃からメイウェザーの将来の対戦相手候補として名前が挙がり始めたアルバレスは次戦で元2階級制覇王者のフィジカルモンスターのポール・ウィリアムスと対戦予定でしたがウィリアムスはバイク事故で再起不能に。。。そのため元WBCウェルター級王者のビクター・オルティスと対戦予定でしたがオルティスも前哨戦でホセシト・ロペスにあごを割られてまさかの敗退。ラスベガスのメインイベントデビューをスーパーライト級を主戦場とするロペス相手に行うことになります。
リバーサイドロッキーの異名を持つタフなロペスはこの試合にめちゃくちゃ頑張ります。カネロにロープを背負わせてコンビネーションを放つなどやれることはやりましたがパワーの差は覆せずにカネロが3回ダウンさせて5ラウンドTKO勝ち。イベントを締めましたね。
そして次戦はテキサス州にてビッグマッチ。WBA王者でここまで無敗のオースティン・トラウトと対戦することになります。トラウトはかねてからカネロのターゲットでしたが試合を見に来ていたカネロが途中で帰るなどあまり試合が面白くないサウスポーの技巧派。しかし前回の試合で3階級制覇王者でビッグネームのミゲール・コットを判定でしかも敵地と言えるニューヨークで下してキャリアハイの勝利を挙げてましたな。
アラモドームで行われたこの試合は大きな注目を集める試合となります。無敗の王者同士の試合となりトラウトは長いスタンスと鋭い左ストレートを駆使してカネロを苦戦させたもののカネロは右リードでダウンを奪って判定勝ち。楽な試合ではなかったですがトラウトに土をつけて統一王者となります。
そしてこの後カネロはまさかのウルトラマッチ。23歳の若さでパウンド・フォー・パウンドキングの5階級制覇王者のフロイド・メイウェザー・ジュニアとの対戦が決まります。
メイウェザーといえば世界で最も稼ぐアスリートとして有名。スーパーフェザー級、ライト級、スーパーライト級、ウェルター級、スーパーウェルター級でタイトルを獲得しておりここまで無敗。彼の試合はPPVで行われており大きな報酬が見込めるため一流の選手しか対戦することはできない男ですな。
これまでのキャリアで殿堂入りのヘナロ・ガルシア、後に王者となるヘスス・チャベス、フィジカルファイターのホセ・ルイス・カスティージョ、2階級制覇王者のディエゴ・コラレス、激闘王のアルツロ・ガッティ、2階級制覇王者のスピードスターのザブ・ジュダー、3階級制覇王者のシェーン・モズリー、4階級制覇王者のロバート・ゲレーロ、3階級制覇王者でプエルトリコのスターのミゲール・コット、6階級制覇王者のオスカー・デラホーヤらを下してきているボクシング界最高のヒールですね!!
メキシコでのプレゼンでI LOVE MEXICOと叫んでいたメイウェザーは試合前になるとカネロをけなしまくるなど大きな注目を集めてカネロは若さと勢いを武器にメイウェザーに挑みますが経験不足を指摘する声はとても多かったですね。
試合はメイウェザーがスーパーウェルター級リミットを下回るキャッチウェイトを要求。カネロはウェイトに苦しむことになり試合でもメイウェザーのスキルにはやはり遠く及びませんでした。200万件以上のPPVの購買数を記録しましたがメイウェザーはカネロを圧倒。終盤にはカウンターを恐れるカネロが手が出せなくなるなどカネロは乾杯の判定負けを切って初黒星となります。
そして試合後メイウェザーはめちゃくちゃ良い人になるなどここでもうまさを発揮。カネロはベビーフェイスとして経験不足を露呈して再起の道を歩むことになります。
もう一回やっても無理な気がするな…フロイド・メイウェザー・ジュニアvs.カネロ・アルバレス
再起戦と道のり
メイウェザーに敗れたカネロはここから再起の道を歩みますがすでに大きな知名度を誇っていたカネロは半年に一度などのスター選手と同じ試合間隔で試合をするようになります。
そして再起1試合目は元WBOスーパーウェルター級暫定王者のアルフレド・アングロ。アングロは激闘王として知られており左フックの威力は一撃で試合を終わらせられる威力を秘めるタフな選手です。
そしてこの試合の前にカネロはまさかのウェイトオーバー!!罰金を払って試合は行われて試合はカネロが圧倒!!ガードを固めて前に来るアングロのパンチをもらわずに一方的に試合を進めるとアングロのダメージを心配したレフェリーが試合を早めのストップ!!再起に成功しました!!
そして再起2戦目でカネロは大きなリスクを背負います。WBAスーパーウェルター級王者で元オリンピアンのサウスポーの技巧派、エリスランディ・ララとのノンタイトルマッチです。
ララはかつてポール・ウィリアムスを圧倒しながらも不可解な判定負けとなった不運な選手でキューバ人。2度ダウンしながらもアルフレド・アングロを10ラウンドでKOして王座をついに獲得しておりそのリングでも不平不満が自分にはあったことをぶちまける不運な選手です。
かねてからカネロとの試合を望んでいたララはカネロに挑発を開始。試合がつまらないと言われている自分との対戦から避けているとまくし立ててカネロもこれに反応。カネロにあまりメリットのない試合が決まります。
そしてこの試合はララがカネロから間合いを取りまくるなかなかつまらない試合に。カネロはアグレッシブさでは上回ったもののララの足に追いつくことはできずに微妙な判定は2-1の僅差でカネロに。カネロも試合後に俺はマラソンしに来たんじゃないと怒ってましたよね笑。
ララとの微妙な試合で少し評価を落としたカネロは次戦でまたノンタイトルマッチを行います。あいてはかつてアングロをKOしているサウスポーの強打者でゴリゴリに振り回してくる危険なパンチャーのジェームス・カークランド。
この試合はカークランドの先制攻撃の前にカネロは少し苦戦します。しかしカネロは思い切り振り回すカークランドに対して的確なパンチで対抗してなおも前に来るカークランドに強烈なフックを一閃するとカークランドは失神!!3ラウンドKOでみごとなKO勝ちを収めました!!
ララさんマラソンしにきたのかよ…カネロ・アルバレスvs.エリスランディ・ララ
ミドル級と2階級制覇
再起に3連勝したカネロはミドル級に階級を上げることを決断します。そしてミドル級のWBCタイトルを保持していたプエルトリコ初の4階級制覇王者でスーパースターのミゲール・コットに挑戦することをアナウンスします!!
コットは止まらないコンビネーションと強烈なボディ打ち、硬いガードを持つ選手でプエルトリコの英雄。これまでのキャリアで3階級制覇王者のシェーン・モズリー、スーパーライト級で2度王者となったランドール・ベイリー、元ミドル級統一王者のダニエル・ゲール、強打者のリカルド・トーレス、かつて敗れたアントニオ・マルガリート、ユーリ・フォアマン、2階級制覇王者のリカルド・マヨルガを下してきて前回の試合ではミドル級キングのセルヒオ・マルティネスから4度ダウンを奪いキャリアハイのパフォーマンスを見せましたな!!
そしてこの試合はめちゃくちゃテクニカルな試合になります。コットは間合いを取りカネロは遠い間合いから的確なジャブとコンビネーションを当てて判定勝ち。コットはそんなにポイントは離れてないと怒ってましたが負けたのは認めてましたね笑。
2階級制覇王者となったカネロは初防衛戦でウルトラチョイスをして世間を大いににぎわわせます。元スーパーライト級統一王者のアミール・カーンとのタイトルマッチをアナウンスします!!
カーンはアテネオリンピック銀メダリストのスピードスターで元WBA、IBFスーパーライト級統一王者。ボクシング界で最も速いとも言われるハンドスピードを誇りキャリアの中でアンドレアス・コテルニク、2階級制覇王者のポール・マリナッジ、2階級制覇王者のザブ・ジュダー、2階級制覇王者のマルコス・マイダナ、2階級制覇王者のデボン・アレクサンダー、元WBOスーパーライト級王者のクリス・アルジェリ、元WBAウェルター級王者のルイス・コラーゾを下してきておりましたが打たれて弱く2階級制覇王者のレイモント・ピーターソンに負けた以外はダニー・ガルシア、ブレイディス・プレスコットにKO負けしています。
そしてカーンがウェルター級でチャンスが来ないことに業を煮やして実現したこの試合はカーンがスピードで優位に折り返します。しかしカネロは徐々に間合いを詰めて6ラウンドに右フック一閃!!カーンは失神してKOされてこの年のノックアウト・オブ・ザ・イヤーに選出される強烈なKOを演じます!!
カーンさんブラックアウト…カネロ・アルバレスvs.アミール・カーン
ゴロフキンとの対戦とスーパーウェルター級へ
カーンをKOしたカネロはWBC暫定王者のゲンナジー・ゴロフキンとの対戦をWBCからオーダーされます。ゴロフキンは10度以上連続KO防衛をしてきたバケモノでWBA王者。マルコ・アントニオ・ルビオをKOしておりミドル級のブギーマンとして恐れられる存在でした。
そしてカネロはゴロフキンとの対戦を回避!!ミドル級の体格がまだできていないとしてWBC王座を返上します。そしてこの時カネロはゴロフキンとの対戦を催促されたことに激怒。。。WBCとけんかしています。
そしてカネロはスーパーウェルター級に帰ります。そしてイギリスリバプールのリアム・スミスの持つWBOタイトルにミニッツ・メイド・パークで挑戦することをアナウンスします。
スミスはここまで無敗の強打者でフィジカルファイター。防衛戦もKOで終えておりましたがカネロの前には歯が立ちませんでした・・・カネロはボディブローを効かせて9ラウンドにKO。スミスに初黒星を与えています!!
そしてカネロはこの王座を防衛することなく返上。ゴロフキンとの対戦を見越してラスベガスにて同国の人気者、フリオ・セサール・チャベス・ジュニアとミドル級にて対戦することをアナウンスします!!
チャベスは元3階級制覇王者でメキシカンレジェンドのフリオ・セサール・チャベスの息子。ジュニアは元WBCミドル級王者でゴリゴリのフィジカルファイター。セルヒオ・マルティネスには敗れたものの最終ラウンドにダウンを奪うなどスター性を持っていましたな。
チャベスはしかしながらトレーニングキャンプから逃げ出すなどボクシングにはなかなか向き合えない性格。ライトヘビー級に階級を上げてフォンフォラにKOされるなどミドル級では限界を迎えるほど体が大きくなってましたな。
そしてこの試合はほとんど勝負になりませんでした。チャベスは減量の時点で最早骨と皮だけの身体となっておりカネロはチャベスを圧倒。フルボッコにしてKOこそ逃しましたがシャットアウトの判定勝ちを収めてミドル級に帰還します。
最高峰のラテンスター対決…カネロ・アルバレスvs.ミゲール・コット
ゴロフキンとの対戦
チャベスを下したカネロはついにゴロフキンとの対戦が実現します。ゴロフキンはこの時すでにWBC,WBA、IBFタイトルを統一しており元WBA,IBF統一王者のダニエル・ゲール、IBFウェルター級王者のケル・ブルック、WBC暫定王者だったマルコ・アントニオ・ルビオ、IBF王者だったデビッド・レミューらを全員KOしてきた怪物。しかし前回の試合ではニューヨークでWBAレギュラー王者のダニエル・ジェイコブスに大苦戦して僅差判定勝ちでタイトルを守っていましたな。
そしてこの試合はゴロフキンから一度は逃げたカネロがゴロフキンの圧力から逃げる試合に。。。カネロはロープを背負いながら致命打はもらわずカウンターを狙います。しかし手数が少なく終盤からは前に出て互角の打ち合いを繰り広げる激戦に。そして判定は三者三様のドロー!!しかしながら多くのファンと識者はゴロフキンの判定勝ちを推していましたな。
そしてカネロはこの後大いにやらかします。ゴロフキンとのリマッチが決まりながらも試合前にドーピング検査で陽性。試合をすることができなくなり温厚でジェントルマンとして知られるゴロフキンさんもこれには激怒してカネロの悪口を言う始末・・・カネロはこの時メキシコの汚染牛を食べたからだと主張してWBCは無罪放免にしますが失笑を買い、関係のない話ですがルイス・ネリも同じ言い訳をして山中慎介からタイトルを奪いましたね・・・
カネロはこの影響で1年間リングから離れます。そして2018年9月にゴロフキンと再戦。顔面をぶつけ合うなどゴロフキンはかなり起こっておりIBF王座ははく奪。カネロのために作られたような試合を行います。
そして試合はゴロフキンがカネロと真正面から打ち合って前半打ち負けます。カネロの強力なボディブローでガードを下げるゴロフキンを見るのは初めてでした。しかしカネロは後半失速。ゴロフキンが後半巻き返しましたが採点は2-0の僅差でまさかのカネロ!!ゴロフキンに初黒星を与えましたが個人的にはこの試合はドローとみており多くのファンもゴロフキンの勝ちを推しています・・・
ゴロフキンの勝ちだと思うんやけどなー ゲンナジー・ゴロフキンvs.カネロ・アルバレス
スーパーミドル級と3階級制覇へ
ゴロフキンに何とか勝利したカネロは2018年の末にもうひと試合行います。カネロはこの試合でWBAスーパーミドル級レギュラー王者のロッキー・フィールディングに挑戦。しかもこの試合がカネロの初めてのニューヨークデビューとなります。しかもこの試合の前にはDAZNと9試合300億以上の契約を結ぶビッグな契約・・・
フィールディングは敵地ドイツで当時無敗のタイロン・ツォイゲに挑戦。元王者のユルゲン・ブレーマーをトレーナーに持つツォイゲと対戦して前半攻め込まれましたが5ラウンドにスタミナ切れしたツォイゲを左ボディでKO!!番狂わせの戴冠に成功しました!!
カネロはこの試合でフィールディングに当日計量を課して体格差を埋めます。かなり身長差のある二人でしたがカネロはフィールディングを圧倒。強烈な左ボディブローとコンビネーションであっさりロープに間合いを詰めると3ラウンドまでに4回ダウンを奪いKO。。。フィールディングが思わず苦笑いを浮かべるほどの圧勝でメキシカン10人目の3階級制覇に成功しています。
フィールディングさんカネロの強さに苦笑い…カネロ・アルバレスvs.ロッキー・フィールディング
ミドル級4団体統一へ
3階級制覇を達成したカネロは次戦でまたミドル級に戻ります。保持するWBC,WBA王座をかけてIBF王者のダニエル・ジェイコブスとの統一戦をラスベガスで行うことをアナウンスします!!
ジェイコブスは元WBAレギュラー王者でもあるミドル級二冠王。高い身体能力を持つアウトボクサーで強力なパンチ力と優れたスピードを持つオールラウンダーです。キャリアの中ではゲンナジー・ゴロフキンと対戦してダウンを奪われて判定負けしたもののワンツーを当てて下がりまくる当て逃げ作戦で接戦に持ち込みましたな。
さらに勝利した選手には元WBO王者のピーター・キーリンに初回KO勝ち。後にIBFスーパーミドル級王者となるカレブ・トゥルーアックスを12ラウンドKO,前回の試合でIBF王座決定戦としてオリンピック銅メダリストのセルゲイ・デレビヤンチェンコを僅差判定で下しています。
ミドル級で大柄な体格を持つジェイコブスとカネロの試合はかなりタクティカルな試合になります。ジェイコブスはアウトサイドからワンツーとアッパーを当ててカネロはインサイドでコンビネーションで追い回してくる接戦に。アグレッシブさで上回ったカネロが僅差判定をものにしましたが個人的にはドローとみておりWBO王者のデメトリアス・アンドラーデ、IBFウェルター級王者のエロール・スペンス、元4階級制覇王者のファン・マヌエル・マルケスはジェイコブスの勝ちを推していましたな。
そしてカネロの次戦にはWBO王者のデメトリアス・アンドラーデ、ゲンナジー・ゴロフキンとの3戦目が有力視されており二人ともDAZNにいることから実現の可能性はかなりあり得そうですな!!
どちらも勝ったとは言えないのでは??カネロ・アルバレスvs.ダニエル・ジェイコブス
コバレフへの挑戦と4階級制覇への道
カネロはジェイコブス戦の後悩みに悩んで恒例であったメキシカンの独立記念日に当たる9月の試合をパス。11月3日にラスベガスにてWBO世界ライトヘビー級チャンピオンであるセルゲイ・コバレフに挑戦するかなりのチャレンジを行います。
コバレフはWBOライトヘビー級チャンピオンに3度なっているライトヘビー級の第一人者。元WBA.IBF王者でもありその鈍器のような重いパンチで対戦相手を蹴散らしてきたハードパンチャーでジャブの正確さも光る好選手です。
コバレフはキャリアの中で2階級制覇王者のバーナード・ホプキンスを撃破、イギリスのカーディフでネイサン・クレバリーをKOしてWBOタイトルを獲得し元WBCチャンピオンのジャン・パスカルを敵地カナダでなど倒しております。その後はアンドレ・ウォードの前に僅差判定で敗れてリマッチではKOされてしまいましたが王座返り咲き。エレイデル・アルバレスにまさかのKO負けを喫して打たれ弱さとスタミナ不足を露呈しましたが再戦できっちり借りを返す判定勝ちを収めて王座を取り戻しています。
前回の試合では指名挑戦者のアンソニー・ヤルデを11ラウンドKOで下しておりこの試合ではヤルデのパワーの前にボディを効かされてストップ寸前まで追い込まれたもののジャブで立て直して11ラウンドにジャブをのカウンターでKOしてしまいましたね。カネロ戦は2ヶ月のスパンで行うことになります。
カネロはスーパーミドル級以上のウェイトで試合をしたことがないのでかなりチャレンジングな試合になりますがコバレフが36歳でありカネロが得意なボディブローを弱点とすることからカネロの4階級制覇にかなり期待がかかっておりますね!!
そして迎えた試合はカネロにとってとても苦しい試合となります。長い間合いを持つコバレフはジャブとワンツーをガードに当てて間合いを保つディフェンシブな作戦。カネロは前に出るもののインサイドに入れない展開となりポイントをずるずる失います。しかし11ラウンドにスタミナが切れてきたコバレフに右フックをインサイドで当てて左フックで大きくふらつかせると右フックでコバレフはロープに突っ込んで失神!!カネロが劇的な逆転KO勝ちで4階級を制覇しました!
カネロはこの試合に勝ったことでエリック・モラレス以来の4階級制覇達成。次戦はミドル級かスーパーミドル級に戻ると思われますが要注目ですね!
いけるで!コバレフ勝つで!え!?セルゲイ・コバレフvs.カネロ・アルバレス 試合後のコメントもあり!
ゴールデンボーイ、DAZNとの別離
カネロは2020年に世界を襲った世界的パンデミックのコロナウイルスの影響で試合ができなくなり、ゴールデンボーイとDAZNの契約無効を主張。契約は無効となり、フリーエージェントとしてキャリアを進めることになります。
そして迎えた次戦は12月に無敗のWBAスーパーミドル級スーパーチャンピオンであるカラム・スミスとの試合。かつて下しているリアム・スミスの弟さんですな。
カラム・スミスは元WBOスーパーウェルター級王者のリアム・スミス、スーパーフェザー級コンテンダーのステファン・スミス、スーパーミドル級コンテンダーでアンドレ・ウォードと対戦したポール・スミスらを兄弟に持ち4人兄弟の中でも最も才能あふれると言われております。
そのキャリアの中で後に世界王者となるロッキー・フィールディング、スウェーデンの強豪エリック・スコッグランド、WBAスーパー王者のジョージ・グローブスなど自国イギリスの強敵を相手に全勝。WBCダイヤモンド王者にも輝いています。
そしてこの試合は開始からカネロが前に来てスミスがジャブで迎撃する展開に!スミスは徐々にカネロのプレッシャーをかわせなくなりカネロのアッパーとフックを被弾!終盤にはストップ寸前に追い込まれ、カネロが圧勝を収めました!
ここまで、一方的とは…カネロ・アルバレスvs.カラム・スミス
そして試合後カネロはマッチルームと2試合の契約を締結。さらにWBC指名挑戦者のアブニ・イルディリムとの指名試合をマイアミで行いうことをアナウンスします。イルディリムはトルコのインファイターでクリス・ユーバンク・ジュニアにノックアウトされたもののWBC王座決定戦となったアンソニー・ディレル戦では敵地で大善戦しておりますな。
そして試合は開始から予想通りカネロがイルディリムを圧倒!ワンツーとボディを次々と当ててブレークダウンすると3ラウンドにワンツーを当ててイルディリムはダウン!カネロがどんどんパンチを当てて3ラウンド終了後にイルディリムは棄権。防衛に成功しました!
でかいターゲットになっただけやったな…カネロ・アルバレスvs.アブニ・イルディリム
そしてカネロは試合直後に無敗のWBOチャンピオンであるビリー・ジョー・サンダースとの試合をアナウンス。サンダースはサウスポーのアウトボクサーで元WBOミドル級チャンピオンでもある2階級制覇チャンピオン。元IBFミドル級チャンピオンのデビッド・レミューや元WBAミドル級暫定チャンピオンのマーティン・マレーなどを下しておりますね。
そしてこの試合は開始から前に出るカネロがボディ中心に組み立てて前半戦をリード!サンダースは中盤にジャブと左を決めて盛り返していたものの8ラウンドにアッパーをくらってふらつき、目が腫れてボディにもダメージを負ってしまいます!そして目が塞がり、8ラウンド終了棄権となりました!
いやぁ渡り合えたぞ…カネロ・アルバレスvs.ビリー・ジョー・サンダース
今後期待される試合
カネロに期待される試合はめちゃくちゃ多いです笑。カネロとの対戦を望むスター選手がとても多いのでミドル級、スーパーミドル級、ライトヘビー級の猛者たちはカネロとの対戦を望んでいますね!!
最もファンから期待されている試合はゲンナジー・ゴロフキンとの3戦目でしょう。ゴロフキンとの試合はまだ決着がついてないです。なぜなら個人的にはゴロフキンは一度も負けてないと思いますし多くのファンもそう思っているからです。ゴロフキンはカネロを追いかけてDAZNと契約しましたしね・・・
他にもWBOミドル級王者で無敗の2階級制覇王者のデメトリアス・アンドラーデとの4団体統一戦も期待されています。ただ個人的にこの試合はカネロにとってアウトボクサーでやりにくいアンドラーデとの相性が良くないのでやらなさそうだなと思います笑。
他にもWBAスーパーミドル級スーパー王者で無敗のWBSS覇者のカラム・スミス、無敗の2階級制覇王者でWBOスーパーミドル級王者のビリー・ジョー・サンダースからもラブコールがあり、WBOライトヘビー級タイトルも保持しているので相手に不自由することはなさそうですね!!
コンプリートファイターのミラクルマン!!ダニエル・ジェイコブス!!