こんにちは管理人です。
今日は2019年下半期に行われる予定のWBA.IBF世界バンタム級王座統一戦にしてWBSSトーナメント決勝戦
WBA.IBF王者井上尚弥vs.WBAスーパー王者ノニト・ドネアの一戦です!!
この試合はバンタム級で考えられる最高の試合でモンスターで無敗の3階級制覇王者の井上尚弥と元5階級制覇王者でレジェンドのノニト・ドネアの超ビッグカードですね!
Contents
両者の紹介
井上尚弥について
井上は神奈川県出身の1995年生まれの現在26歳。アマチュアの頃から史上初の高校7冠を達成するなど日本ボクシング界を背負う逸材として鳴り物入りでプロデビュー。
その強さはかの金メダリストの村田諒太が怪物君と評するほど・・・プロテストも当時の日本王者の黒田雅之相手に圧倒して、後に世界王者となる田口良一から判定勝ちで日本王座奪取、OPBF王座もつかんで世界への扉をこじ開けます。
IBF.WBAレギュラー王者の井上は全階級最強との声も上がる日本の誇るモンスター。圧倒的なスピードとパワーで注目を集めており、これまでライトフライ級、スーパーフライ級、バンタム級で世界タイトルを獲得。彼の試合はアメリカでも注目を集めており、すでにアメリカデビューも果たしています。
ここまでの戦績は18勝16KO無敗。KOできなかったのは後にライトフライ級でWBA.IBF統一王者となる田口良一とWBOスーパーフライ級タイトルマッチで相見えたデビッド・カルモナのみですな。
これまでのキャリアでライトフライ級王座を後に統一する田口良一、2度世界王者となったアドリアン・エルナンデス、2階級制覇王者で20度以上の世界戦の経験があるレジェンドのオマール・ナルバエス、WBAバンタム級で長期政権を築いていたジェイミー・マクドネル、元WBAスーパー王者のファン・カルロス・パヤノ、IBF王者のエマヌエル・ロドリゲスを下してきました!!
特にバンタム級に上げてからの強さは凄まじく、マクドネル、パヤノを初回でKO。パヤノに至っては70秒で失神KOさせてロドリゲスも同じ世界王者なのに2ラウンドに圧力を強めてあっさりKO。もはや手のつけられない強さを持ちます。
キャリアの中ではアドリアン・エルナンデスを足をつりながらKOしてWBCライトフライ級タイトルを獲得、オマール・ナルバエスから4度ダウンを奪って世界を驚かせてWBOスーパーフライ級タイトルを獲得。計量に遅れてきたジェイミー・マクドネルに怒りをぶちまける初回KOでWBAバンタム級タイトル獲得。父親を突き飛ばしたエマヌエル・ロドリゲスに当て付けるような圧勝でIBFバンタム級タイトル獲得とすでに4団体のベルトをコレクションしています。
前回の試合であるエマヌエル・ロドリゲス戦はスコットランドで行われて2ラウンドKO勝ち。2ラウンドに一気に圧力を強めており左ボディで2度目のダウンを奪うと同じ王者のロドリゲスが泣きそうな顔でコーナーを見ているのが印象的でしたよね。
井上のファイトスタイルはオーソドックススタイルから中間距離に陣取って鬼のような強烈なワンツーを振りまわす剛腕スタイル。
見ていてとても分かりやすく、相手のジャブ、うち終わりにカウンターを合わせるセンスと動体視力も持ち合わせ左フックのカウンターは多くの強敵を沈めてきています。
最大の武器は何といっても強烈なパンチ力で、左右のどちらでも顔面、ボディでもまともに当たると1発アウト。遠い間合いからでも重い左を放ってきて強力なプレッシャーで相手を委縮させて下がらせてしまうスタイルです。
その圧倒的な威圧感と強打でKOを量産していく姿からモンスターの異名をとり、パウンド・フォー・パウンドにも名が上がるほど世界中で注目を集めています!
ノニト・ドネアについて
ノニト・ドネアは1982年生まれの36歳。フィリピン出身で幼少期はとても気弱で病弱。周囲からいじめを受けて自殺まで考えていたそうです。しかし兄のグレン・ドネアがボクシングをしていた影響でノニトもボクシングを始めて11歳の時に家族でアメリカに移住しています。
高い身体能力から頭角を現したドネアは15歳でアマチュアとしてシルバーグローブ優勝。ナショナルジュニアオリンピックでも優勝して17歳の時にはUSAのナショナルトーナメントで優勝しています。しかしオリンピックの国内選考会ではブライアン・ビロリアに敗れてオリンピック出場はなりませんでした。
その後ノニトは兄のグレンと共に大学のミシガン大学の奨学金の誘いを断ってプロに転向。ちなみに兄のグレンは世界王者になることなく引退して現在はトラックの運転手をしています。
また、ドネアは2012年にパルコ・スキャンダルの中心人物だったビクター・コンテがコンディショニングコーチだったことを受けてドーピング検査を生涯受けていくことを宣言。オリンピック形式の最も厳しい検査を自費で受けて現在まで続けています。
ドネアは武器とする左フックのカウンターはもはや芸術的でこれまで2度のノックアウト・オブ・ザ・イヤーを獲得。フライ級、スーパーフライ級、バンタム級、スーパーバンタム級、フェザー級でタイトルを獲得してアジア人として初めて4団体のベルトを獲得、現在はまたバンタム級にウェイトを下げてWBAスーパー王者として君臨しています。
これまでのキャリアはもはや伝説的で2階級制覇王者のビック・ダルチニャンを2度、2度IBFフライ級王者となるモルティ・ムザラネ、後にWBAフライ級王者となるエルナン・マルケス、元WBAバンタム級王者のウラジミール・シドレンコ、3階級制覇王者のフェルナンド・モンティエル、2階級制覇王者のオマール・ナルバエス、元WBOスーパーバンタム級王者のウィルフレド・バスケス・ジュニア、IBFスーパーバンタム級王者のジェフリー・マサブラ、WBCスーパーバンタム級名誉王者の西岡利晃、5階級制覇王者のホルヘ・アルセ、WBAフェザー級スーパー王者のシンピウェ・ベチェカ、スーパーバンタム級コンテンダーのセサール・フアレス、WBAバンタム級スーパー王者のライアン・バーネットを撃破。
敗れた試合は右拳を骨折したプロ2戦目の試合とWBAフェザー級王者のニコラス・ウォータース戦、オリンピックで金メダルを2度獲得したギレルモ・リゴンドー戦、2階級制覇王者のカール・フランプトン戦、WBOスーパーバンタム級タイトルがかけられたジェシー・マグダレノ戦のみですね!
現在もWBAバンタム級王座を保持するドネアは一撃必殺の左フックのカウンターを武器に7度もの世界王座を獲得。36歳となった今も世界のトップとして活躍を続けています。
ドネアの異名はその切れ味鋭い閃光のような左フックのカウンターから "Filipino flash"!フィリピンの閃光ですね!!現在ではアメリカのカリフォルニアを中心に大きなイベントに出場するなどアジア系の方に多くの支持を受けています!
ドネアのスタイルは豪快。とにかくパワフルな左右フックをカウンターで合わせてきて相手のパワーを利用したカウンターが大の得意です。そしてそのフックは遠心力マックスのため一度当たるとアウトですな…
高い身体能力を誇るものの最近はあまり足が動かなくなっておりワンツーをガードの上から放つパワースタイフが目立ちます。特にバンタム級では破格のパワーパンチャーであるためスタイルは変わっていると言えますね!
振り回すフックと強力なプレッシャーをかけてくるため井上尚弥からしたら少し苦手なタイプです。どちらも中間距離を得意とするためかなり緊迫感のある試合となりそうですね!
試合予想
今回の予想ですが井上の8ラウンドTKO勝ちでいきたいと思います!!
全体的にこの試合の予想はスピード、パワー、若さで上回る井上尚弥が有利とみられています。ドネアは身体能力が高く、一撃のパワーも凄まじいのですがやはり全盛期と比べると流石に動きが重く感じます。
かくいう私も今のドネアでは井上の超人的なスピードとパワーの前に得意のカウンターを合わせるタイミングを失ってしまうのではないかと思います。おそらくドネアは間合いを詰めてくると思うのですがそこに至るまでに井上のパンチを被弾してダメージを負い、中盤でKOになるかなと思います。そのため8ラウンドKOの予想ですね。
それにドネアはパワーのある相手に苦戦する傾向があります。ラファエル・コンセプシオンの強打に面食らってその後当て逃げに徹したりニコラス・ウォータースの圧力の前に終始下がらされたりと自分よりパワーで勝る相手にはあまり強く出られない傾向がありますね。
しかし、これまでドネアは数多くの奇跡を起こしてきたレジェンドです。左フックのカウンターの切れ味は凄まじいですしあれがまともに当たれば井上とはいえ立ってはられないでしょう。おそらく緊迫感に包まれた試合になることが予想されます。
個人的には井上のインサイドを走る左フックがオープン気味のドネアの左右フックの合間を縫って当たると思うので期待も込めて井上のKO勝ち。そしてそうなってくれたら飛び上がる笑笑。
てゆーかこの2人の対戦が決まっただけでももうすごい。普通にテンションが跳ね上がってるし真面目に日本人史上最高のカードだと思う。ドネアにバンタム級に来てくれてありがとうと言いたいな。
この2人の対戦なら日本開催もありえるけど流石にアメリカなのかな?今回の井上の試合みたいに誰かのアンダーカードではなくてこれがメインでやってほしい。この試合に勝ったほうが生意気なルイス・ネリと対戦してくれたりしたらすごくいいな笑笑。
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