こんにちは管理人です。
今日は2012年アメリカで行われたWBO世界ミドル級タイトルマッチ
王者ハッサン・ヌダム・ヌジカムvs.ピーター・キーリンの一戦です!!
この試合はヌジカムの初防衛戦。お互いにここまで無敗でヌジカムはカメルーン出身の元オリンピアン。フランスを主戦場にしてぴょんぴょん跳ねるようなフットワークが特徴のアウトボクサー。時折放つ右ストレートのカウンターは強力でWBA暫定王座を獲得したこともある2冠王である。
キーリンはキューバ系移民のアメリカ人でキッド・チョコレートの愛称で親しまれるコンテンダー。切れ味鋭い右ストレートが主武器で多くのKO劇を生み出しながらも打たれ弱さも併せ持つスリリングな選手です。
そしてこの試合はキーリンは持ち前の切れ味でヌジカムから6度ものダウンを奪う判定勝ち。しかしヌジカムもダウンするたび起き上がってきてポイントを取り返してくるなど確かなハートとゾンビのような回復力を見せつけた!
それではこの試合を振り返ります!!
試合経過
1ラウンド
ヌジカムはステップを踏んで距離を取りながらジャブをつく。
キーリンは長い間合いから入り際に左右フックを狙って、中盤ヌジカムはキーリンの入り際に左フックをヒットする。
ヌジカムのボディからの返しの左フックがキーリンを捉えてヌジカムの運動量が勝る。
2ラウンド
ヌジカムはジャブで距離を取りキーリンはカウンターを狙っている。
ヌジカムは中盤左ボディを当ててワンツーからのアッパーも巧打する。
終盤にはキーリンをロープに詰めてハンドスピードで優位に立つ。
キーリンは入り際にカウンターを狙うがまだタイミングが合っていない。
3ラウンド
ヌジカムはステップを踏みながらジャブをつき、キーリンは右ストレートで踏み込む。
中盤ヌジカムは接近して左フックを顔面に当ててヒットを奪い、アップテンポの展開で優位に立つ。
4ラウンド
開始早々ジャブで踏み込んだヌジカムにキーリンの左アッパーのカウンターが炸裂!!ヌジカムは大きくバランスを崩してロープへ!キーリンは追撃の右を放ってヌジカムはロープ伝いに逃げ惑う。
そしてラウンド50秒でヌジカムのジャブに合わせたキーリンの左フックでヌジカムはダウン!!
すぐに立ってキーリンはワンツーを振り回すがヌジカムは落ち着いてジャブ。しかし中盤またも左フックを被弾してダウン寸前に…
そしてラウンド終盤ロープから脱出しようとするヌジカムにキーリンの左フックが炸裂!ヌジカムは仰向けにダウン!!
しかし下がりながらクリンチしてなんとか逃げ切る。
5ラウンド
ヌジカムはジャブをついて右ストレートを顔面に出すなど回復力を見せる。
キーリンの入り際に左フックを狙うなど高い適応力を見せて間合いを保つ。
終盤にも右ストレートを浅く当ててキーリンのフックはスウェーで外す。
6ラウンド
ヌジカムは長い間合いからワンツーを放ってキーリンはカウンターを狙う。
キーリンは明らかに入り際にカウンターを狙っており、少し手数が少ない。
そしてラウンド残り1分キーリンの飛び込んでの左フックでヌジカムはこけるようにダウン!!ダメージはないようだがポイントの上では大きい。
さらにリング中央でキーリンのロング右アッパーがヒット!さらに追撃の左右フックでバランスを崩してヌジカムはダウン!!
7ラウンド
ヌジカムはワンツーを放ってプレッシャーをかけ始める。
さらに中盤ワンツーでキーリンを逆に押し込んで左右ボディ、ガードの外からフックを放つなど肉薄する。
キーリンの右アッパーに合わせた左フックもヒットしてヌジカムのフィジカルの強さが光る。
8ラウンド
ヌジカムはプレッシャーをかけてキーリンは入り際にカウンターを狙う。
クリンチしながらパンチをねじ込むなどヌジカムは手数で応戦してペースを渡さない。
9ラウンド
ヌジカムはボディ打ちを敢行して鋭いジャブも光る。
中盤左フックから追撃のジャブを当てて左ボディから顔面にワンツーを返すなどヌジカムは勝負を全く捨てていない。
10ラウンド
ヌジカムは間合いを保ちながらジャブで踏み込んですぐに下がる。
ヌジカムはジャブでキーリンの顔を跳ね上げてキーリンは接近戦で右をねじ込んでヌジカムは一瞬ふらつく。
そして打ち合いでキーリンの左フックがカウンターで決まり、ヌジカムもジャブから右につなげてパンチを返すものすごい試合となる。
ヌジカムは前に出てキーリンをロープに押し込んでキーリンもカウンターの左フックを狙う。
11ラウンド
ヌジカムは中盤キーリンの左フックを浴びてもすぐロープに詰める。
相打ちのタイミングでジャブを放ってキーリンは左右フックを放つ。
終盤ヌジカムのワンツーが決まってキーリンもジャブを返す。
12ラウンド
ヌジカムは大振りの右で踏み込んでキーリンを少しふらつかせる。
中盤ヌジカムは接近戦でボディをねじ込んで離れ際にジャブで顔を弾く。
そして叩きつけるような右を決めて素晴らしいガッツを見せる。
しかしラウンド終盤接近戦でヌジカムにキーリンの左フックが炸裂!ヌジカムは後方に尻餅をつく痛恨のダウン!!
すぐに立ったが終了間際に足が滑ったところにキーリンが右を繰り出しレフェリーはダウンの裁定!!
大歓声の会場の中ゴングが鳴り響く。
判定は3人ともに115-107でキーリン!!
ちなみに僕は112-109でキーリンでした!!
所感
素晴らしい!!
もうその一言に尽きますね!ヌジカムのハートは素晴らしかったし、キーリンのカウンターの切れ味も凄まじかった。
ただこの2人の戦力とこの試合を振り返るとヌジカムのガッツが試合を盛り上げたスパイクだと個人的には思います。この選手は村田とのリマッチでも見せたように接近戦もこなせる万能型。
ダウンしたラウンド以外はほとんど取ってたし、レミュー戦でもあの強打をもらって何度も立ってくるし回復力は本気でホラー映画かもな…
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