こんにちは管理人です。
今日は2017年日本で行われたWBA世界ミドル級王座決定戦
ハッサン・ヌダム・ヌジカムvs.村田諒太の一戦です!!
この試合は暫定王者ヌジカムと村田諒太の試合の初戦ですね!
ヌジカムは元WBA.WBO王者で激戦区のミドル級で3回も世界王者の称号を手にしたカメルーン出身フランス国籍の元オリンピアン。うさぎのようにぴょんぴょん飛び跳ねるフットワークが特徴的で前戦ではブランコを相手に地元で初回22秒失神KO勝ち!ノックアウト・オブ・ザ・イヤーの候補となるような速攻で暫定王座を獲得しています。
村田諒太は日本の誇るロンドンオリンピック金メダリスト。世界的に層の厚い中量級で世界を目指せる選手として有名でプロ入り後からボブ・アラムのトップランクに所属。大きな期待を背にしてキャリアを進めて初の世界戦を迎えました!
そしてこの試合は村田が4ラウンドに右のカウンターでダウンを奪い、その後も強力なプレッシャーでヌジカムを押し込みましたが、ジャッジは2人がヌジカムを支持!判定は大きな議論を呼び、二人は再戦へと向かいます。
それではこの試合を振り返ります!!
ヌジカムさんゾンビ並みの回復力…ハッサン・ヌダム・ヌジカムvs.ピーター・キーリン
試合経過
1ラウンド
村田はガードを固めて前進してヌジカムはサイドに動きながら左右アッパー、右フックをガードの外からねじ込む。
さらにヌジカムはボディを放って村田は1発右をガードの上から伸ばす。
ヌジカムはボディを当ててはすぐに離れて間合いをキープ。攻防分離の村田に当て逃げ作戦を決行する。
2ラウンド
村田は圧力を強めてヌジカムのクリンチの際にもボディをねじ込む。
ヌジカムはジャブをついて動き回りガードの外からのフックなどかなりうまくパンチをチョイスしている。
終盤村田は距離を詰めて左右ボディと右の打ち下ろしを決めてパンチ力ではかなり優位に立つ。
3ラウンド
村田が空振りしても沸く会場を背に村田はショートの右をねじ込んで徐々に距離を詰めていく。
接近戦では強力な左ボディを打ってヌジカムの動きに合わせたジャブなど単発ながら動きに慣れてきたようだ。
実はパウンド・フォー・パウンドなのでは…デメトリアス・アンドラーデ!
4ラウンド
ヌジカムはガードをしっかりあげて動くが村田は自信を深めて右ストレートを放つ。
ヌジカムはめいいっぱい腕を振った右で止めにかかるが村田はしっかりと読んで右ストレートからの左ボディ。
中盤には右ストレートを当ててガードの上からの右でヌジカムをよろめかす。
そして迎えた終了間際にヌジカムの右ストレートに合わせた右クロスでヌジカムはダウン!!かなり効いているがゴングに逃げ込む!
5ラウンド
村田はショートの右をヌジカムのガードの外からねじ込んでヌジカムの動き出しにも右を当てる。
ヌジカムは時折真正面からの打ち合いに応じて思い切り左右フックを振ってくるため気が抜けない。
しかし終盤村田の右でバランスを崩すなど村田がパワーに物を言わせた展開に持ち込む。
6ラウンド
ヌジカムは追い詰められても右フックを放ってガードしてる隙に逃げ出すなどやはりうまい。
村田はガードの上からでも右で少し効かせるなど馬力はやはり卓越している。
終盤には入り際に右アッパーを当てて優位に試合を進める。
7ラウンド
ヌジカムは動き回りながらジャブをついて徹底的に距離を取る。
村田はジリジリ追いかけて右を打ち込むが少し手数が落ちて間ができたことでヌジカムにブロックされることが多くなる。
8ラウンド
ヌジカムはガードを固めて正面から右を打ち込むが村田は右をねじ込む。
一撃一撃は村田の方が重く、ヌジカムは分が悪いと見たか後半足を使う。
9ラウンド
村田は逃げ回るヌジカムに右を出してヌジカムも打ち終わりを狙って右を出す。
ヌジカムは華麗なステップでかわしまくるが手数が少なく村田はガードの上からでも御構い無しに当てていく。
ヌジカムさんはやはりAクラスのようだ…デビッド・レミューvs.ハッサン・ヌダム・ヌジカム
10ラウンド
村田はジャブでヌジカムの顔を跳ね上げて動き出しを狙う。
村田は逃げ回るヌジカムに右をねじ込んでいくがこちらも手数が少ない。
11ラウンド
村田はジリジリ距離を詰めるがヌジカムの足は速くてなかなか追いつかない。
ガードの上からの右でよろめかせるなどパワー差は明らかだがヌジカムも当たらないことを承知で右フックを振る。
12ラウンド
ヌジカムは懸命に腕を振って村田の接近を阻むが、村田は距離を詰めて右を振る。
ヌジカムの足は衰えず当たれば怖い右もあるがパンチの効果の差は明らかだ。
採点は117-110.116-111.112-115の2-1でヌジカム!!
ちなみに僕の採点は115-112で村田でした!!
ルイスさんジャッジの好みではなかった模様…亀田興毅vs.ウーゴ・ルイス
所感
亀田vs.ルイスかよ…
っていうのが採点への感想かな。亀田興毅vs.ウーゴ・ルイスも似たようなものがあり、序盤動き回る亀田と当たらないパンチを打つルイスどちらを取るかの採点だった。
僕はルイスの手数をとったし、今回もまた然りで村田の前進と積極性をとった。だけど2人のジャッジの方は違ってヌジカムのリングゼネラルシップをとったんだろうな…
あと試合を通じて思ったのはエンダムって誰…ボクシングファンで日本に来る前から知ってる身としてはヌジカムで通ってるから全然違和感しかなかったな笑。
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