ジャレット・ハードの試合をテレビで見る方法は?これまでの経歴も紹介!こんにちは。管理人です。
今日は僕の好みのボクサーを紹介します。
元WBAスーパーウェルター級王者
オースティン・トラウト(アメリカ)です!
http://boxrec.com/en/boxer/328611
BOX RECはこちらですね。
1985年生まれの今年33歳を迎えるトラウト。
ニューメキシコ州出身でアマチュア時代には
全米選手権優勝。ゴールデングローブベスト4
国内オリンピック最終選考会まで残った実績を持ちます。
トラウトの異名はno doubt。
日本語にすると"間違いない"、"正真正銘の"
といった意味があります。
最近では解説者の仕事もこなしているトラウト。かなり真面目な性格のようで悪い噂はあまり聞いたことないですね。
昨年ランキングから急に外されてWBOを訴えてましたけど。
ボクシングスタイル
トラウトのスタイルは典型的なアウトボクサー。強烈なパンチがあるわけでもなく、圧倒的なスピードで撹乱するでもありません。
しかし、確かなディフェンス技術と的確なパンチで的を絞らせずポイントアウトしていくのが得意な選手です。
最大の特徴は特徴がないことでしょうか。
派手さは全くないのですが全ての面が高い水準でまとまっているため、掴みどころもなく崩しにくい選手です。
相手にしてみれば一番やりにくいタイプかもしれませんね。
ただ、平坦なラウンドが多いことも確かで、試合が面白いとは言いづらい選手でもあります。
また、トラウトは初の世界王座奪取時、敵地のメキシコで大差判定勝ちを収めています。
スーパースターのミゲール・コットとの試合もアウェイといってもいい、マジソン・スクエア・ガーデンで勝利を収めているあたり
相手、場所に関わらず自分の実力を出し切れる事も大きな強みでしょう。
良い人王者のハードさん階級最強に躍り出る!!ジャレット・ハードvs.エリスランディ・ララ
来歴
トラウトのプロデビューは2005年の9月。
2009年にはWBAインターナショナル王座を獲得しており、その後敵地パナマでWBAフェデラテン王座も獲得しています。
その後トラウトは2010年2月敵地メキシコのグアダラハラにてカネロ・アルバレスの兄であるWBAスーパーウェルター級王者リゴベルト・アルバレスと対戦し、大佐の判定勝ちを収め見事25歳にして世界王者に輝きます。
フィルムが残っていないので未見ですが、
この時の採点は3者ともに119-109とアルバレスの地元グアダラハラにおいても圧倒的なパフォーマンスを見せての王座戴冠のようですね。
波打つプエルトリコのコンビネーションパンチャー ミゲール・コット
王座獲得後
トラウトは王座獲得後の初防衛戦を
デヴィット・ロペスと行い判定勝ちを収めます。フィルムはないので未見ですね。
そして2度目の防衛戦をテキサス州のエルパソでフランク・ロポルトと行い6ラウンドTKO勝ちを収めています。こちらも未見です。
そして迎えた3度目の防衛戦。カリフォルニアのホームデポセンターにてデルヴィン・ロドリゲスと対戦し、判定勝ちを収めます。
僕はこの試合をよく覚えています。なぜなら当時WBCチャンプだったカネロが見にきていたからです。
この試合はレオ・サンタクルスが初めてIBFバンタム級王座を獲得した試合のリングで行われました。
そして肝心の試合内容は特に抑揚のない12ラウンドでした。つまりは終始トラウトのペースだったってことですね。
淡々とヒットを重ねたトラウトの判定勝ちで勝利後のインタビューでカネロに統一戦を呼びかけるもカネロはもう帰っていました…
つまり、あまり相手にされてなかったわけですね。
やっぱりすごい試合になったな…ジャレット・ハードvs.ジュリアン・ウィリアムス 試合後のコメントもあり!
4度目の防衛戦 キャリアの転機
そんな可哀想なトラウトでしたが、2012年の12月にキャリアの転機が訪れます。
プエルトリコが誇るスーパースターミゲール・コットとの防衛戦です。
コットはこれまでに敗戦は3度そして相手は史上屈指と言われる打たれ強さを持つと言われるアントニオ・マルガリート、アジア人初の6階級制覇を成し遂げたマニー・パッキャオ、そして、パッキャオに勝利し、この時代最高のボクサーの称号を得ているフロイド・メイウェザー・ジュニアです。
コットはこの試合までに3階級制覇を成し遂げ、勝利した相手にはランドール・ベイリー、シェーン・モズリー、アントニオ・マルガリートとの再戦、ジョシュア・クロッティ、ザブ・ジュダー、ポール・マリナッジ、ユーリ・フォアマン、リカルド・トーレス、カルロス・キンタナ、リカルド・マヨルガといった錚々たるか面子の世界王者達の名前が挙げられます。
対するトラウトとのキャリアは雲泥の差。
さらにコットのホームと言っても過言ではないマジソン・スクエア・ガーデンでの試合である。戦前の予想がコット有利だったことは言うまでもないですね。
さらに言うとコットはこの試合がメイウェザーに敗れた後の再起戦。トラウトはいわゆるかませ犬の扱いでした。
しかし、そんな下馬評をトラウトはあっさりと覆してみせる。試合が始まるとトラウトは持ち前のフットワークと捉えどころのなさでコットの侵入を防ぎ、コンビネーションを発動させず、自分のパンチを的確に当て、12ラウンドをクルーズ。
見事に3-0の判定勝ちを飾り、キャリアハイの勝利を収めてみせました。
このことが後に何度も世界戦を戦うことになるトラウトの価値を押し上げたと言えるでしょう。
実はパウンド・フォー・パウンドなのでは…デメトリアス・アンドラーデ!
王座統一戦 2度目のビッグマッチ
コットに勝利を収めたトラウトを待っていたのはWBC王者のカネロ・アルバレスとの王座統一戦でした。
カネロと言えば当時から現在までボクシング界の主役といってもいいボクサーで世界中のボクサーに狙われる立場でもあります。
この試合は見て2013年にテキサス州のアラモドームで行われました。
結果はキャリア初のダウンを奪われた末の3-0の判定負け。トラウトにとってはキャリア初の敗北にもなりました。
しかし全世界の注目を浴びたこの試合ではトラウトは自身の確かなテクニックでカネロを苦戦させています。トラウトの能力を全世界にアピールし、階級屈指のテクニシャンであることを証明しました。
トラウトさん無念の初黒星… カネロ・アルバレスvs.オースティン・トラウト
世界王座陥落後 〜トップコンテンダーとして〜
世界王座陥落後もトラウトは度々スーパーウェルター級のトップシーンに現れています。
まず最初のチャンスはカネロの後の再起戦となったWBA王者のエリスランディ・ララに挑戦した一戦です。
ララと言えば確かな実力がありながらもリスクを冒さないそのスタイルで不人気の実力者でしたね。トラウトは誰もが避けるこのララに対しても挑戦を決意します。
しかし肝心の試合は完敗でした。
なぜかと言うとララはトラウトのほぼ上位互換のような選手で派手さはないものの距離を支配し、確かな技術と正確なカウンターで相手の手数を出させずに完封してしまうタイプだったからです。
トラウトがやりたいことを上回る技術でララにやられてしまいダウンを奪われた末、大差の判定負けを喫してしまいます。
この敗戦後トラウトは約2年の間再起の道を歩むことになります。
そして満を持して迎えた2度目の王座返り咲きを狙った世界戦。
相手はIBF王者のジャーモル・チャーロ。
チャーロと言えば双子の世界王者で弟のジャーメルもこの時は同時世界王者でしたね。
この階級屈指のパワーと体格を持つチャーロを相手にスーパーウェルター級では大柄ではなくパワーレスなトラウトは下馬評ではかなり不利でした。
しかし、試合ではトラウトはチャーロに対して臆することなく自身のスタイルを貫きます。
チャーロのパンチを被弾しても怯まず激闘の12ラウンドを戦い抜きました。
結果は僅差の3-0の判定負け。
しかし、戦前の予想から想像できないほどの苦戦を強い、トラウトが未だにトップレベルの実力者であることを示しました。
そしてトラウトにはチャーロの後継IBF王者ジャレット・ハードへの対戦のチャンスが与えられます。
ハードと言えばアントニオ・マルガリートを彷彿とさせるような驚異的な打たれ強さに任せて前進し、相手を根負けさせてしまう強豪です。
トラウトはこの試合序盤の4ラウンドは優位に戦いますが、徐々に自分のパンチがクリーンヒットしても顔色一つ変えずに前に出てくるハードに追い詰められてしまいます。
7ラウンドあたりから大きく目が腫れてしまい疲労困憊のトラウト陣営は 10ラウンド終了後棄権を申し出ます。
キャリア初のTKO負けでした。
しかし、どんなに打たれてもダウンを拒否しパンチを返す彼の姿勢は評価され、次戦のチャンスにつながります。
チャーロ兄中年の星を蹴散らしてしまう…ジャーモル・チャーロvs.コーネリアス・バンドレイジ
ハードに敗れたトラウトはその次戦でWBC王者でかつて対戦したジャーモル・チャーロの弟ジャーメル・チャーロと対戦します。
ジャーメルは兄とは一味違い一発のカウンターで試合を決めてしまう極めて危険なパンチャーです。前戦ではプロスペクトのエリクソン・ルビンを初回一撃KOで葬っています。
試合前の下馬評は今回もチャーロ有利でした。
しかしトラウトはまたもやチャーロに苦戦を強います。試合ではトラウトは2度のダウンを奪われながらも試合のペースを完全には渡さず12ラウンドに渡って互角以上に打ち合います。
実際に手数では上回っていた印象です。
結果は2-0の判定負けでしたが、なぜトラウトが世界戦のチャンスを何度ももらえるのかがわかるような試合でした。
兄弟揃ってサウスポー苦手かよ…ジャーメル・チャーロvs.オースティン・トラウト
しかしその後はぱっとしない試合になります。かつてオリンピックに出場してWBAスーパー王者のエリスランディ・ララと対戦して大凡戦を成し遂げていたテレル・ガウシャと対戦しますがドロー・しかしこの試合はガウシャが勝っていたとする声が多くトラウトは世界戦線から少し後退となりましたな・・・
総括
トラウトのこれまでのキャリアには5つの敗北がありますが全て世界戦で喫したものです。
このことだけでも彼のすごさがわかるのではないでしょうか。
誰が相手でもどんな状況に追い込まれても自分のスタイルを貫き自分の実力を出し切る階級屈指のテクニシャンにしてタフなメンタルを持つトラウト。
これからフィジカルモンスター達の転級で空位の王座戦など更なるチャンスはあるのでしょうか?
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ジャレット・ハードの試合をテレビで見る方法は?これまでの経歴も紹介!