フィリピンの誇る3階級制覇チャンピオンでかのマニー・パッキャオもその強さに感嘆しているジョン・リル・カシメロ。世界チャンピオンになってから無敗だったゾラニ・テテをノックアウトしてバンタム級戦線の主役に躍り出た強豪です。
カシメロはライトフライ級、フライ級、バンタム級で世界タイトルを獲得している3階級制覇チャンピオン。カウンターのショートのフックが痛烈な選手で間合いが詰まった一瞬を狙い撃ちすることで体格的な不利を覆しております。
キャリアの中ではフィリピンだけではなく、アメリカやイングランド、ニカラグア、南アフリカ、中国、タイなどで試合をこなしてきておりほとんどの試合に勝利。どこでも力を出し切れることが大きな強みですね!
キャリアの中ではニカラグアでセサール・カンチラをノックアウトしてWBOライトフライ級暫定王座を獲得。アルゼンチンでルイス・ラサルテをノックアウトしてIBFライトフライ級王座を獲得して、後にWBCチャンピオンになるペドロ・ゲバラを撃破。かつて敗れたIBFフライ級チャンピオンのアムナット・ルエンロンを中国でノックアウトしてフライ級王座獲得。後にWBCチャンピオンになるチャーリー・エドワーズをノックアウトしております。さらにWBOバンタム級暫定王座を獲得するとイングランドにてゾラニ・テテをノックアウトして王座を獲得。WBA.IBFチャンピオンの井上尚弥の首を狙う1人ですね!
敗れたのはフライ級ツータイムチャンピオンになるモルティ・ムザラネとIBFフライ級チャンピオンで後にリベンジするアムナット・ルエンロン、ライトフライ級ツータイムチャンピオンになるラモン・ガルシア、IBF世界スーパーフライ級チャンピオンのヘルウィン・アンカハスに挑むジョナス・スルタンのみですね!
カシメロのスタイルはとにかく左右フックを大振りで振り回すスタイル。テテとの試合でも接近してアッパーを打ち込んで回復不能なダメージを与えるなどパワーと勝負を一撃で決める嗅覚に優れています。12ラウンドどこでも一瞬の隙を狙ってるので気のおけない選手ですね。
バンタム級では井上尚弥を筆頭に同じくフィリピン人のノニト・ドネアやWBCチャンピオンで無敗のノルディ・ウーバーリ、WBOチャンピオンのカシメロがやはりめちゃくちゃ強いです。この4人の間でバンタム級のトップが争われていることは間違い無く、目の離せない階級ですね!
その主役の1人であるカシメロは井上尚弥との対戦がやはり期待されます。バンタム級は軽量級でもっと期待される階級なのでカシメロにはその台風の目になってもらいたいですね!
ということで、軽量級きっての実力者として今後にも大きな期待がかかるカシメロの試合をより楽しむためにカシメロのこれまでの来歴をまとめてみました!!
Contents
カシメロの戦歴
カシメロのプロフィール
ジョン・リル・カシメロは1989年フィリピン生まれ。プロデビューは2007年の18歳の時でアマチュアでの経験は不明ですが、いずれにしても国際大会での記録は残っておりません。
身長163センチの彼はリーチ163センチというバンタム級ではかなり小さな体格です。ライトフライ級から上げてきたこともあり、サイズでは常に不利な立場ですがそのパワーの凄まじさは階級を上げるごとに強さをもしてるようにも見えますね!
詳しくは後述しますが、カシメロはライトフライ級、フライ級、バンタム級で世界タイトルを獲得した3階級制覇チャンピオン。フィリピンのようにチャンスに恵まれない国でも敵地で勝ち抜くことでレガシーを作れることを体現した戦士ですね!
テテさんはやはり只者ではなかった… ゾラニ・テテvs.シボニソ・ゴニャ
これまでの実績
カシメロはフィリピンで2007年18歳にしてデビュー。4回戦で判定勝ちを収めており、この頃のウェイトはフライ級からライトフライ級の間でしたね。
3戦目には6回戦を行うようになったカシメロは5戦目で8回戦デビュー。キャリアのある相手に負傷判定勝ちを収めて9戦目には10回戦を行うようになります。
そして10戦目では元フィリピンチャンピオンのロデル・キラトンと空位のフィリピンフライ級王座を争って判定勝ち。次戦でWBOアジア・パシフィックタイトルを獲得して世界ランキングに入ります。
そして初防衛に成功したカシメロは無敗のまま世界挑戦を迎えることになります。
体格的に苦戦しててもパワーはやばいな…ジョン・リル・カシメロvs.セサール・ラミレス
ライトフライ級時代
カシメロは2009年に世界初挑戦を迎えます。相手はセサール・カンチラ。コロンビアのハードパンチャーとして知られており、アメリカにてジョバンニ・セグラを下してWBA王座を獲得。しかしリマッチでノックアウトされた選手ですね。この試合にはWBO暫定王座が懸けられます。
そして中立地のニカラグアで行われたこの試合はカシメロが大爆発します。判定ではリードを許していたカシメロですが8ラウンドにダウンを奪うと形勢逆転。11ラウンドに2度ダウンを追加するとストップとなりカシメロが無敗のまま世界タイトルを獲得!敵地ともいえるスペイン語圏で快勝しました!!
そして次戦は8か月後に敵地メキシコにてラモン・ガルシアと対戦。ここまでWBCインターナショナル王座などを獲得してきているサウスポーのテクニシャンで地元にてカシメロを迎えましたな。
そして試合はめちゃくちゃ接戦になります。カシメロは前に出て得意の左右フックを振り回すのですが、ガルシアは地元の声援を背に的確なジャブで対抗。ガルシアが僅差判定勝ちとなり、カシメロは初防衛戦で陥落してしまいます。
この試合を受けてカシメロはフライ級に上げることを決断。9か月後にIBFフライ級チャンピオンのモルティ・ムザラネへの挑戦を敵地の南アフリカで行うことを決断します。
ムザラネは南アフリカのハードパンチャーで攻防分離型。硬いガードでブロックしてハードなコンビネーションを打ち返してくるパンチャーです。後に2階級制覇チャンピオンとなるゾラニ・テテをノックアウトしており、後にチャンピオンになるフリオ・セサール・ミランダも判定で下してますね。
そしてこの試合は高地のヨハネスブルクに慣れているムザラネがカシメロを圧倒します。距離をつぶしてカシメロを下がらせるとカシメロはムザラネのプレッシャーに対抗できずに、5ラウンドでストップ・・・初めてのノックアウト負けをしてしまい、2連敗となります。
この試合を受けてカシメロは再起戦を挟んでまたライトフライ級に戻ることを決断。敵地アルゼンチンにてIBF暫定王座をルイス・ラサルテと争うことになります。
ラサルテはアルゼンチンのテクニシャンでダーティーなファイター。カルロス・タマラに判定勝ちしてタイトルを獲得するとウリセス・ソリスとも引き分け。リマッチで判定負けしており、減点されることがとても多いファイターです。
そして試合は大荒れの試合となります。カシメロは持ち前のパワーでラサルテに4ラウンドにダウンを奪いますがここでラサルテを蹴ってしまい減点。5ラウンドにもダウンを奪いますが8ラウンドにラビットパンチで減点。。。ラサルテも6ラウンドにラビットパンチで減点される反則応酬となります。しかしカシメロは9ラウンドに2度。10ラウンドにもダウンを追加してストップ。試合後にはリングにイスが投げ込まれるなど悲惨な試合となりましたが、2度目の王座獲得に成功しました!
そして迎えた初防衛戦は正規チャンピオンに昇格しての試合。無敗のペドロ・ゲバラを敵地メキシコにて迎え撃ちます。ゲバラは後にWBCチャンピオンになる技巧派のボクサーですね。
そして試合はまたまた接戦になります。メキシコで初回にダウンさせたカシメロでしたがゲバラのしつこいボディ攻撃に苦戦。しかし一撃のパワーで上回って初回にダウンさせて僅差判定勝ち。初防衛に成功します。
そして次戦は敵地パナマに赴いてのルイス・リオスとの対戦。リオスはパナマのハードパンチャーで指名挑戦者決定戦に勝ち抜いてきた選手ですね。
そして試合はカシメロがパワーでリオスを圧倒します。リオスはカシメロの痛烈なカウンターを何度も被弾してダウンこそ避けたものの大差判定負け。カシメロが敵地で納得の勝利を挙げています!
そして3度目の防衛戦はコンテンダーのフェリペ・サルゲロと対戦。ルイス・リオスとの指名挑戦者決定戦に敗れている選手でWBOチャンピオンのドニー・ニエテスに挑んで判定負けしている選手ですね。
そして試合はカシメロの地元のフィリピンで行われてカシメロがパワーで圧倒!徐々にダメージを蓄積させて8ラウンドにダウンさせると9ラウンドと11ラウンドにもダウンを追加。11ラウンドにストップして格の差を見せます。
そして4度目の防衛戦はコロンビアのマウリシオ・フエンテスと地元のフィリピンで対戦。しかしこの試合でカシメロはウェイトを5ポンドもオーバー・・・王座をはく奪されて試合には初回ノックアウト勝ちしますが、フライ級に上げることになります。
カシメロさんしれっと3階級制覇に成功…ジョン・リル・カシメロvs.リカルド・エスピノサ
フライ級時代
ウェイトの問題で王座を失ったカシメロは半年後にメキシコで再起。フライ級デビューを果たします。
そして迎えた次戦はIBFフライ級チャンピオンのアムナット・ルエンロンへの挑戦。アムナットはタイのアウトボクサーで長いリーチを持つやりにくい相手。敵地日本で2階級制覇チャンピオンの井岡一翔に初黒星を与えてさらに敵地中国でオリンピック金メダリストのゾウ・シミンに初黒星を与えています。反則が異常に多く、スタミナの問題もありますが強豪チャンピオンになってましたな。
そして迎えた試合は敵地タイで行われます。そして試合はまたまた大荒れに。。。カシメロは2度のダウンを奪われて劣勢になりますが、プレッシャーをかけて追い上げてアムナットはホールディングを繰り返す展開に。11ラウンドにはカシメロを何度も投げ飛ばして減点され、アムナットが判定勝ち。しかし議論を呼んでリマッチとなります。
そして1年後に北京で迎えたリマッチは試合前から大荒れになります。なんと二人とも計量オーバーの大失態。。。しかしIBFは後日これはアトラクションだとよくわからない言い訳をして試合を続行。。。よくわからないことになります。
そして試合はカシメロが明らかに動きの鈍いアムナットを圧倒!!ポイントではリードされていたものの4ラウンドに痛烈なボディで2度ダウンさせてそのままノックアウト!いわく付きでしたが2階級制覇に成功します!!
そして4か月後にイングランドに乗り込んでの初防衛戦を敢行します。相手はチャーリー・エドワーズ。技巧派のアウトボクサーでキャリア9戦目での世界タイトル奪取を狙う選手でWBCインターナショナルシルバー王座を保持していますね。
そして試合はカシメロがエドワーズの入り際にことごとくカウンターを合わせる展開に!エドワーズは下がるもののカシメロは追い詰めて大ぶりのパンチを放つ怖い展開に。エドワーズは10ラウンドにダウンしてそのままストップ。カシメロがまたまた敵地での防衛に成功しました!!
この試合の後カシメロはタイトルを返上。スーパーフライ級で2階級制覇を狙います。
こいつなんでパウンド・フォーパウンドじゃねぇんだよ…井上尚弥vs.エマヌエル・ロドリゲス 試合後のコメント、ドネアのコメントもあり!
スーパーフライ級時代
エドワーズを下したカシメロは9か月後にバンタム級で6回戦を行って復帰。IBFスーパーフライ級指名挑戦者決定戦として同国人のジョナス・スルタンとの試合を行います。スルタンはハードパンチャーでIBFインターコンチネンタル王者。元WBCフライ級チャンピオンのソニー・ボーイ・ハロをノックアウトしていますね。
IBFチャンピオンのヘルウィン・アンカハスへの挑戦権をかけたこの試合はスルタンがカシメロとの間合いを取ってパンチを放ってはすぐにクリンチする作戦。カシメロはアッパーでふらつかせるシーンを作ったものの試合を決めることができずに判定負け。久しぶりに敗北を経験します。
この敗北を受けてカシメロはバンタム級へムーブアップ。スーパーフライ級を飛ばすことになります。
カシメロ氏運動量で負けちゃう…ジョン・リル・カシメロvs.ジョナス・スルタン
バンタム級参戦と現在
カシメロはスルタンに負けた後10か月の期間を置いてフェザー級相当のウェイトで再起。メキシコでノックアウト勝ちを収めます。さらに日本の山下もノックアウトしてバンタム級デビューとなりましたね。
そして2019年4月にカシメロはアメリカに参戦し、ダニー・ガルシアVSアドリアン・グラナドスのカードが終わった後にカリフォルニアにてリカルド・エスピノサとのWBOバンタム級暫定王座決定戦を行います。
これは正規チャンピオンのゾラニ・テテがWBSSトーナメントに参戦しているための措置であり、エスピノサはWBOラテンチャンピオンですね。
そしてこの試合はカシメロが経験値でエスピノサを圧倒!体格的に劣るカシメロはプレッシャーをかけられるものの入り際にフックを合わせて6ラウンドにダウンさせます。その後はかなり微妙なポイントとなりましたが12ラウンドに再びダウンを奪ってノックアウト。3階級制覇に成功します!
そして次戦はテテが肩をケガしてしまったので初防衛戦を地元のフィリピンで行います。相手はかつてライアン・バーネットに判定負けしているセサール・ラミレス。メキシコのファイターでWBCカリブチャンピオンですね。
そしてこの試合はカシメロの優れたパワーが証明される試合となります。3ラウンド、5ラウンドにダウンさせると、ラミレスは前に出られなくなります。そして7ラウンドにもダウンさせて甚大なダメージを与えると10ラウンドにまた右ショートでダウンさせてラミレスは大の字に。。。カシメロのパワーがバンタム級でも十分に通用することを証明しました!!
そしてカシメロは11月30日にイングランドのバーミンガムにてテテと対戦することが確定!テテはフランク・ウォーレンと契約してるのでホームでの試合、1年振りの試合となりますね!
テテはスーパーフライ級とバンタム級を制した2階級制覇チャンピオン。南アフリカのサウスポーで身長175センチ、リーチは180センチ以上でしかもハードパンチャー。。。顔も小さくてとてもやりにくい相手です。
モルティ・ムザラネにはノックアウト負けしましたが、指名挑戦者決定戦に2度敵地で僅差判定負けした後メキシコで元IBFスーパーフライ級チャンピオンのカルロス・サンチェス・ジュニアをノックアウト。日本で帝里木下を判定で下してIBFスーパーフライ級チャンピオンになり、イングランドで元IBFバンタム級チャンピオンのポール・バトラーをアッパーでノックアウトしましたな。
その後イングランドのプロモーターのフランク・ウォーレンと契約して、イギリスを主戦場に。アーサー・ビジャヌエバを判定で下してWBOバンタム級チャンピオンになると元2階級制覇チャンピオンでアルゼンチンのレジェンドのオマール・ナルバエスを判定で下し、同国人のシボニソ・ゴニャを世界戦最速ノックアウトとなる11秒でノックアウトしましたな。
その後はWBSSトーナメントに参戦して敵地ロシアにて元トップアマのミーシャ・アローヤンと対戦。初回にダウンさせてホールディングで二人とも減点される泥仕合を制してセミファイナルへ。しかしアメリカで元5階級制覇チャンピオンのノニト・ドネアとの試合は肩を負傷したことでなくなり、トーナメントを離脱していましたな。
そしてこの試合はテテが圧倒的優位な予想でしたが、遠い間合いからワンツーを投げるテテにカシメロは3ラウンドに一気にプレッシャーを強めます。そして踏み込んでの右アッパーからのホールドしながら右フックを当てるとテテはダウン!効いてしまったテテは左右フックを浴びて足がもつれてダウン!!立ち上がったものの連打を浴びてストップされてテテは世界チャンピオンになってから初めての黒星。。。井上との試合は夢に消えましたな。
カシメロは逆にこの試合で一気にバンタム級トップに。井上尚弥との試合を希望しており、井上はディフェンスが甘いと挑発していますね!!
よくも俺のテテさんを・・・おのれカシメロォ…ゾラニ・テテvs.ジョン・リル・カシメロ
そして次戦は井上との試合が決まっていたもののコロナウイルスの影響で中止。アメリカで元オリンピアンで無敗のガーナのハードパンチャーであるデューク・ミカーとの試合をアナウンスしています。この試合をクリアすれば井上との試合も決まりそうですね。
そして試合はカシメロが開始から圧倒!!フルスイングでガンガン攻めてくると2ラウンドにテンプルへの左フックを決めてミカーはダウン!!さらに3ラウンドに強烈なボディを決めるとストップとなり、勢いの強さを見せました!!
これはストロングやわ…ジョン・リル・カシメロvs.デューク・ミカー
そして次戦ではWBAチャンピオンのギレルモ・リゴンドーとの王座統一戦が決定。
リゴンドーは1980年生まれの40歳。キューバのサンティアゴ出身の元アマチュアトップ選手でアテネオリンピック、シドニーオリンピックで金メダルを獲得しているレジェンド。現在は亡命してアメリカのフロリダ州マイアミでトレーニングしてますな。
ここまでのレコードは20勝13KO1敗。戦績の中の唯一の敗北は自身と同じくオリンピックツータイム王者のワシル・ロマチェンコに敗れたもののみで来日経験もありますな。
キャリアの中ではプロデビューして以降は連勝街道を驀進。プロ7戦目で僅差判定でリカルド・コルドバを下してWBAスーパーバンタム級暫定王座を獲得するとリコ・ラモスを破ってレギュラー王者となります。
そしてあまりの強さとそのあまりに消極的なカウンター戦法から対戦相手が悲しいくらいに決まらずノニトでドネアを挑発してWBO王座統一戦を行い見事に判定勝ち。統一王者となります。
しかしその後もその試合のつまらなさから元IBFバンタム級王者のジョセフ・アグベコとの試合は過去最低の視聴率、アメリカではなくマカオなどで試合をして2014年には来日して天笠尚と対戦。2度の不覚のダウンを奪われましたが11ラウンド棄権TKOで下しています。
その後はその不人気ぶりからWBO王座を剥奪されるなどしてヤキが回ったのか2階級上のワシル・ロマチェンコのWBOスーパーフェザー級王座に挑戦。体格差を覆せず棄権。初黒星を喫します。
年齢から引退もささやかれてましたがリゴンドーは復活。ラスベガスで元WBCスーパーバンタム級王者のフリオ・セハの接近戦に応じるまさかのファイトスタイルを見せてKO勝ち。ここにきてファイトスタイルを変えてきてウェイトも下げてきましたな。
そして前の試合では元WBA世界スーパーフライ級チャンピオンのリボリオ・ソリスとWBAバンタム級王座決定戦。左アッパーでダウンさせてブーイングされながらの判定勝ちで2階級制覇となりましたな。
カシメロを止められるのはお主しかおらん…ギレルモ・リゴンドーvs.ジョン・リル・カシメロ予想
今後期待される試合
カシメロに今後期待されている試合はドネア、井上を始めとする階級のトップたちとの統一戦です。カシメロのキャリアは今が全盛期になるので今を逃すと大きな後悔をすることになりますね!
カシメロは長い間不遇のチャンピオンでした。3階級制覇チャンピオンになったのに敵地での試合をこなしてきてもあまり知名度は上がることなくテテとの試合でも予想はかなり不利でしたよね。
しかしテテをサプライズでノックアウトしたカシメロは一気にバンタム級の主役に。この人のパワーと振り回すスタイルならどの階級でもとても怖いのでフレームの小ささをパワーと怖さでカバーしておりますね。
今後はWBA.IBFチャンピオンの井上尚弥やWBCチャンピオンのノルディ・ウーバーリ、元5階級制覇チャンピオンのノニト・ドネア、元IBFチャンピオンのエマヌエル・ロドリゲスなどとの試合を行うことになると思いますのでここで勝ち抜けば一気に世界のスーパースターになれますね!
カシメロのファイトスタイル
カシメロのファイトスタイルは相手の入り際に大振りのスイングを振り回してくるめっちゃ怖いスタイル。相手から出てこなくなると自分から間合いを詰めて大振りの左右フックを振り回してきます。
しかもこの人は接近戦でとんでもないうまさを見せる時があり、テテとの試合で見せたように組みついてのアッパーなど普通はあまりダメージを与えられないパンチでも振り回すのでダメージを大きく残せます。
そして相手を効かせた後に一気に間合いを詰めてフィニッシュに来る詰めの鋭さも素晴らしいです。12ラウンドの間どこでも試合を決められるのでとても怖いファイターで油断ができない選手ですね!
スルタンが見せたように間合いを取ってパンチを打てばすぐに離れることができれば攻略は可能です。また、ムザラネのように絶え間ないプレッシャーをかけて腕を振り回すスペースを潰すことも有効ですね!
モンスターがラテングレートを圧殺! 井上尚弥vs.オマール・ナルバエス
まとめとカシメロの今後
いかがでしたでしょうか?3階級制覇を成し遂げ、WBOバンタム級王者としてバンタム級をかき回しております。井上尚弥との対戦に最も近い存在であるともいわれておりますね!
カシメロは体格的にはバンタム級ではめちゃくちゃ小さいです。しかしパワーと相手の入り際を狙ったカウンターの鋭さは群を抜いており井上尚弥と並んでこの階級で最も怖いパンチャーですね!
テテを撃破してバンタム級のトップとなったカシメロはノニト・ドネアやWBCチャンピオンのノルディ・ウーバーリ、WBA.IBFチャンピオンの井上尚弥との試合が期待されます。まずは正規チャンピオンとして初防衛戦をやると思いますが2020年の後半にはビッグファイトが待っていそうですね!
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